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side カンナ

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「それで…あいつが助けてくれたんだな?」

 「はい、見かけによらず、とても強かったです。」

そうなんだよね。
 背は高いけど、けっこう細身だし、まさかあんなに強いとは思わなかったよ。



 「そうか、それで、あいつのことが気に入ったのか?」

 「え?どうしてですか?」

 「だって…今夜もここに泊まって、明日も一緒に行くって言うから…」

 「それは、ジョナサンさんが勝手に言い出したことです。
 私がそうしようって言ったわけではないですよ。
だいたい、宿賃とかも全部アルバートさんに頼ってるわけですし、そんなこと、私が勝手に言えるはずもありませんし。」

 「そうか……悪い奴ではなさそうだが、多少、厚かましいな。
でも、君を助けてくれて、ここまで連れて来てくれた恩義があるし…
いやだとは言いにくい。
アルバート様もきっと同じように思われるだろう。
とにかく、しばらく様子をみてみよう。」

なんだか、申し訳ないなぁ。
 私が腰を抜かしたばっかりに、関係ない人がくっついて来ることになって…
それにしても、本当に厚かましいっていうのか、口がうまいっていうのか…
いつの間にか、すっかり、あの人のペースに巻き込まれてしまったよ。

 
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