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side カンナ

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 「カンナ…どうしたんだ!?」

 宿に戻ったら、もうネイサンさんが戻っていて、おんぶされてる私を見て驚いた顔をした。
ようやくジョナサンさんの背中から降りた私は、長椅子に腰を降ろした。



 「え、へへ…実は……」

なんだか照れ臭いような恥ずかしいような…
とにかく、今日のことを、そしてジョナサンさんのことを私は話した。



 「そうだったのか、それはすまなかった。
そして、ありがとう!えっと……」

 「ジョナサンだ。よろしくな。」

 「私はネイサンだ。よろしく。」

ふたりは、握手を交わした。



 「……でも、カンナ…なぜ、街道になんて行ったんだ?」

 「え?暇だったんで、ちょっと港にでも行ってみようかなって思って…
でも、馬車がなかなか来ないから、歩いて行こうと思って…」

 「港まで何時間かかると思ってるんだ。
しかも、ひとりで街道を行くなんて…まったく…」

 「……す、すみません。」

 港ってそんなに遠かったんだ?
あの時は、とにかくめちゃめちゃ馬車に酔って気分も最悪で…
だから、当時のことはよく覚えてなくて…
まさか、そんなに遠かったなんて、全然、気付いてなかったよ。

 
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