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side エドワード

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彼女は、異界のこともあまり話してくれなかった。
 元の世界ではあまり幸せじゃなかったから、話したくない、と。
そう言って、固く口を閉ざした。
 召喚されたことにも、あろうことか、彼女は「感謝している」と言ったのだ。
 突然、見も知らぬ異界に呼び出されて、感謝する者等いるだろうか?



 (やはり、信じられない……)



しかし、信じきれなくとも、今、頼るべきはアンジェラだけなのだ。
ファーリンドを我が手に納めるには、どうしてもアンジェラの協力が必要だ。
 魔法の復活なくして、ファーリンドの制圧はあり得ない。
そして、彼女がいなくては、魔法の復活はあり得ないのだから。



もちろん、ジョシュアの協力も必要不可欠だ。
ジョシュアもアンジェラ、どちらも、私の計画にとってはかけがえのない者たちだ。



 幸いなことに、計画はごく順調に進んでいる。
 使用人に聞いても、二人はとても仲が良いということだ。
アンジェラは、あの通りの美人だ。
ジョシュアも最初は戸惑っていたようだが、いつの間にかアンジェラの魅力に落ちたのだろう。
ジョシュアは結婚詐欺師をしていたということだが、アンジェラはそれよりもさらに一枚上手だったということだ。
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