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side ジョシュア
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そんなご立派なエドワード王が、なぜ俺なんかを探す!?
俺に一体、どんな価値があるってんだ?
(ええい!畜生!)
どれほど考えてもわからない。
考えれば考えるほど、せっかくの酔いも冷め苛付くだけだった。
俺に、何か誇れるようなものでもあるだろうか?
強いていうなら、この見てくれか。
飛び切りの美男子というわけではないが、昔から女には好かれる顔つきだ。
でも、そんなことが一体何の役に立つ?
そもそも、美男子という点では、エドワード王の方が遥かに上だ。
王の美しさは、完璧と言っても良い。
そんな王が、俺の顔を気にするはずもない。
他に何かあるか?
俺が誇れるものが…
……やっぱり何も浮かばない。
いや、浮かばないんじゃなくて、実際に何もないんだ。
「あぁ、イライラするなぁ!」
俺は、身を起こした。
風にでも当たろうと窓を開けたら、外には兵士がいて、俺に向かって敬礼をした。
「わっ!」
俺は反射的に窓を閉めた。
なんてことだ。
外まで見張られているなんて…
エドワード王は、俺を絶対に逃がさないつもりのようだ。
(全く…勘弁してくれよ…)
全身の力が抜け、俺はその場にへたり込んだ。
俺に一体、どんな価値があるってんだ?
(ええい!畜生!)
どれほど考えてもわからない。
考えれば考えるほど、せっかくの酔いも冷め苛付くだけだった。
俺に、何か誇れるようなものでもあるだろうか?
強いていうなら、この見てくれか。
飛び切りの美男子というわけではないが、昔から女には好かれる顔つきだ。
でも、そんなことが一体何の役に立つ?
そもそも、美男子という点では、エドワード王の方が遥かに上だ。
王の美しさは、完璧と言っても良い。
そんな王が、俺の顔を気にするはずもない。
他に何かあるか?
俺が誇れるものが…
……やっぱり何も浮かばない。
いや、浮かばないんじゃなくて、実際に何もないんだ。
「あぁ、イライラするなぁ!」
俺は、身を起こした。
風にでも当たろうと窓を開けたら、外には兵士がいて、俺に向かって敬礼をした。
「わっ!」
俺は反射的に窓を閉めた。
なんてことだ。
外まで見張られているなんて…
エドワード王は、俺を絶対に逃がさないつもりのようだ。
(全く…勘弁してくれよ…)
全身の力が抜け、俺はその場にへたり込んだ。
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