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真実

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「リアナの体には、封印の札が埋め込まれてあった。
そのせいで、力を発揮出来ないだけではなく、魔道の力を持っていることもわからないようにしてあった。
わしでなければ、見破ることは出来なかったじゃろう。」

「封印もロダンさんじゃなければ外せなかっただろうと思います。」

リアナの言葉に、今度はロダンが頷いた。



「なぜ、そんなことをされたんだろう?」

「……リアナは、貴族の娘かもしれんな。」

「どういうことだ?」

「女が魔道の力を持つなんて、あってはならないことだ。
だが、殺せなかったのだろうな。
殺す代わりに封印した。
あの封印も、余程、魔力の強い有能な魔道士にさせたはずだ。
依頼料も破格だったと思う。
そんなことが出来るのは貴族…或いは……」

「或いは何なんだ?」

アレクが問う。



「……いや、なんでもない。
とにかく、庶民の娘ではなさそうじゃ。
リアナは、何の記憶もないのか?」

「はい、私はまだかなり小さかったんだと思います。
何も覚えてません。」

「キーファなら少しは覚えているだろうか?」

「そうですね。私よりは年上ですから、何か覚えているかもしれません。」

ロダンは、ゆっくりと頷いた。
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