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ロダン宅にて

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「リアナ!」

「キーファ…」

「起きてて大丈夫なのか?」

「私ならもう大丈夫よ。」



リアナの熱は三日後にようやく下がった。
この三日というもの、ほとんど食べることも出来ず、具のないスープくらいしか口にすることが出来なかったため、幾分やつれた様子はあったが、不思議と晴れ晴れとした表情をしていた。



「無理するなよ。」

「大丈夫だってば。」

「夕飯は俺が作るから、おまえは寝てろ。」

「私はもう…」

「だめだ。」

キーファは立ち上がろうとするリアナの肩を押し、長椅子に座らせた。



「今夜はキーファに任せて置けば良い。」

ロダンにもそう言われ、リアナは苦笑いを浮かべた。



「美味いもん、作ってやるから、待ってろよ。」

キーファは台所に向かった。



「体調はどうじゃな?」

「はい、まだ少しふわふわしますが、なぜだか気分はとても良いです。
あの……」

リアナは声を潜めた。



「封印は、皆外れたのですか?」

ロダンは黙って頷いた。



「相当念入りに埋め込まれておった。
わしじゃなければ、外せなかったじゃろうな。」

「それで…私はどう変わったのですか?」

「それはもう少ししてからじゃ。
体力を回復させてからになる。」

「体力…を?」

「そうじゃ。良く食べて良く寝て…今はそれだけを考えるんじゃ。」

リアナは複雑な想いを感じながらも、小さく頷いた。
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