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再会

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 「あぁ、それにしても本当にほっとしたよ。
 良かった…本当に良かった。」

パーティが終わった後、マウリッツとウォルトは、ダニエルと共に彼の小部屋で膝を突き合わせた。



 「ありがとう、マウリッツ…それに、ウォルト…
こんな所まで来てくれて…えらく迷惑をかけてしまったね。」

 「何言ってんだ。
おまえのお蔭でロージックに来られて、俺はすごく感謝してるんだぜ。
こんなことでもなけりゃ、とてもロージックになんて来られなかったからな。」

 「またそんなことを……」

 明るい笑顔で微笑むマウリッツに、ダニエルは困ったような顔で頭を掻いた。



 「ところで……こんなことになったのは、やっぱりネストルが関わってるのか?」

ダニエルは一瞬顔を強張らせ、そして、ゆっくりと頷いた。



 「あの時…珍しい小鳥がいるって言われて、皆でそれを探していたよね。
その時にネストルがお茶を飲ませてくれて…そしたらすぐに眠くなったんだ。
その後すぐに僕はすごく寒い場所にいて…それから、身体を剣で突き刺されるような酷い痛みを感じて……」

 当時のことを思い出したのか、ダニエルは顔を歪ませ、身体を小さく震わせた。



 「じゃあ、あの後すぐに結界をくぐらせたんだな!
 畜生!
あいつ、何食わぬ顔であの後もディオの捜索を続けてたんだぜ。」

 「僕……君のことを疑ってたんだ…」

 「え?」

マウリッツは、驚いたような顔をして、ダニエルをみつめた。



 「……ごめんよ。
 子供が生まれるっていう大切な時にわざわざ出て来るのはおかしいってネストルに言われて、僕はすっかり彼の言うことを信じてしまった。
 本当にすまなかった。
 僕に人を見る目がないばっかりに、君達には大変な想いをさせて……」

 「そうか…ま、気にすんなって。
おまえは、記憶を失ってるんだ。
 誰を信用して良いのかわからなくなってるのも仕方のないことだ。
だけど…これからは俺のことは信じてくれよ。
ネストルはおそらくリンガーを自分のものにしようと企ててるんだと思う。
 早く戻って、あいつの悪だくみを阻止しないとな!」

 「戻れるの!?」

 「当たり前じゃないか!
 手筈は整ってる。
もう大丈夫だ!」

 三人は、眠ることも忘れて、これまでのことをお互い話しあった。

 
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