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決意

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「コージーが!!
……なんで、そんなことに!!一体どうしたんだ!
コージーに何があった!?」

 「コージーは、火事で死んだらしい…
そして、ランディは……その火事を僕の仕業だと思ってるみたいだ。」

ルークの顔に影が差し、悲しい笑みが浮かんだ。



 「そ…そんな…!
おまえがそんなことをやっちゃいないことは俺がよく知ってる!」

 「でも、ランディはそう思ってたんだ!!
 僕がサマンサを汚し、ローリーをかどわかしたから…
そうだ…僕がリュタンの家に火をつけたことももう知ってるのかもしれない。
だから、あいつはその火事も僕がやったと決め付けたんだ!
 僕が、コージーを殺したと思ってるんだ…!」

 叫ぶように話すルークの瞳にはうっすらと涙が浮かんでいた。
オルジェスにはルークの心の中が様子が痛い程よく理解出来た。
コージーは、ルークよりも年は下だったが、とても面倒見の良い少年だった。
 幼い頃からどこかひ弱なルークのことを特別大切にしていた。
そんなコージーに、ルークが厚い信頼を寄せていたことをオルジェスはよく知っていた。
コージーの死がルークにどれほど大きな衝撃を与えたか…そして、死に至らせた犯人だと疑われたことでどれほどルークの心が傷付いたかは想像するに難くなかった。



 「ルーク…そんな大切なこと、なんで話してくれなかったんだ…
おまえ、今までずっとそのことを一人で抱えてたんだな…」

オルジェスは立ちあがり、ルークの身体を後ろから抱き締めた。
オルジェスの身体の温もりで、凍てついた心が溶け出すように、ルークの瞳からは熱い涙が流れ出す。



 「……オルジェス…僕…それでランディを……」

 「なにも言うな。わかってる……
大丈夫だ。なにも心配はいらない。
おまえのことは俺が守ってやる。」

オルジェスはそのままずっとルークの身体を抱き締め続けた。
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