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さらなる復讐

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 「ルークさん、おいくつになられたんですか?」

 「え…?あ…あぁ、18です。」

テーブルの上には食べきれない程の料理が並べられ、ルークには、一際大きな椅子が与えられていた。



 「18…あれからもう18年も経ったのですね…」

ティンガはそう呟きながら、遠くをみつめる。



 「それで、ランディさんやトレルさん達は、皆さん、お変わりありませんか?」

 「え……ええ…お蔭様で、皆、元気です。」

ルークは、一瞬、返事に詰まったが、小人達が外の事情に詳しくない事を感じ取り、いいかげんに答えた。



 「今のあなたのお姿を見られたら、オルジェさんもケイトさんもさぞお喜びになられたことでしょうね。」

 「……そうですね。
ところで、あなた方は、オルジェ…いえ、父やトレルおじさんとはどういうご関係なんですか?」

 「関係…ですか…
 ……強いて言うなら、友人…でしょうか?」

 「共通の敵に立ち向かうための…」

 「ラング!!」

 横から口を挟んだラグスに、ティンガの叱責の声が飛んだ。



 「何のことなんです?
 共通の敵って…」

 「なんでもありませんよ。
そんなことより、ルークさん、さぁ、これも召しあがって下さい。
 美味しいですよ!」

ティンガはどこか不自然な程愛想良く微笑みながら、ルークに料理をすすめる。



 (一体、何のことなんだ?
 共通の敵って…)

 問いただしたい気持ちを押さえ、ルークはすすめられた料理に手を付ける。



 「それにしても、とても立派なお屋敷ですね。」

ルークは感心した体を装いながら、部屋の中を眺めた。



 「前の屋敷よりも少し広くなったんですよ。
なんせ、僕という家族が一人増えましたからね。」

 「前の…と、いうと、建て替えられたんですか…」

 「ええ、あの時の大火でこの村はすべて焼け落ちてしまいましたからね。」

 「大火?」

 「そうです、トレルさんが…」

 「ラング!ルークさんの飲み物がないぞ!
そうだ!ブルーベリーの酒があっただろう?
あれをお持ちしなさい!」

 「え…?あ…は、はい、義父さん。」

ラングは、自分が余計なことを口走ってしまったことに気がついたのか、そそくさとその場を立ち去った。


 
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