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さらなる復讐

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「ここだ…どうだ!?
すげぇ屋敷だろう?」

ブランドンが二人を町はずれの屋敷に案内したのは、それから二日後のことだった。
ブランドンは、屋敷の門の前で立ち止まり、満足げに屋敷を見上げた。



「そうだな…ここなら、私達が住むにも相応しい…」

「……ほぉ、たいそう大きな口を叩くのだな…」

不意に聞こえた低い声に三人は同時に振り向いた。



「エ、エドガー様!いつの間に…!」

ブランドンのその様子から、その者がこの屋敷の主であることは明白だった。



「……これは……
大口を叩くのも当然だな…
おまえのように美しい男は、久しぶりだ…」

ベルナールより頭一つはゆうに背が高い男は、その肩幅もベルナールの倍はあるように見えた。
濃い眉の目立つ大造りなその顔つきは、高貴かつ尊大な印象だ。
エドガーは乱暴にベルナールの肩に腕をまわすと、彼の唇に口付けた。



「初めまして、エドガー様。ベルナールと申します。
お気に召していただいて光栄です。」

ベルナールは少しも動揺することなく、胸の前で腕を曲げ、慎み深く頭を下げた。
彼の傍らで、オルジェスは何も言えずただ立ち尽くす。



「おまえ…悪魔にしては気配が薄いな…」

エドガーは、ベルナール以外は誰も見えないかのように、彼だけをみつめそう呟いた。



「はい…ずっと人間と暮らしておりましたので…」

おずおずと伏し目がちに答えるベルナールを、エドガーは鼻で笑った。



「人間に飼われていたとは…ずいぶんとプライドのない奴だ。」

エドガーは、ベルナールの顎先を掴み、それを自分の方へ向ける。



「私のような非力な悪魔は何かと馬鹿にされるもの…
ですが、人間はこの私よりもさらに非力です。
こんな私のことでも、畏れ大切に扱ってくれましたから…」

ベルナールは、細い声でそう答えた。

 
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