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運命の出会い
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*
次の日の晩、ジェロームとベルナールは馬車ででかけた。
指定された屋敷から少し離れた所に馬車を隠し、二人は馬車を降りる。
「では、昨夜、話し合った通りにな…」
「あぁ、わかっている。」
屋敷の傍で二人は別れ、ベルナールは一人で屋敷に出向いていった。
*
「待ってたぜ!
良かった…無事に来れたんだな…さ、入ってくれ。」
ベルナールを出迎えたのは、意外にもロクシーだった。
通された部屋には一人の大柄な男がいた。
大きな椅子に足を組んでゆったりと座るその男は、男性的で端正な顔をしており、ロクシーより少し若く見えるが、その貫禄は比べ物にはならない。
「アレクシス様、こいつがお話ししたベルナールです。」
アレクシスと呼ばれた男は、ベルナールを見て満足げに何度も頷いた。
「ロクシー、ちょっと来い。」
アレクシスは立ち上がり、ロクシーを部屋の外に誘った。
「いかがです?」
「素晴らしい…思っていた以上だ。」
「そいつは良かった!
きっと気に入られると思ってましたがね。」
「では、これを…」
アレクシスは、ロクシーに皮袋を手渡した。
「えっ!こいつをいただけるんで?
あ、ありがとうございます!アレクシス様。
では、俺はこれで…後はお任せ致します。」
皮袋の中身をのぞいたロクシーは上機嫌で駆け出して行った。
アレクシスは、その背中を見ながら部屋へ戻る。
「待たせてすまなかったな。
確か、おまえはベルナール…だったな。
私はアレクシスだ。」
「はじめまして。アレクシス様。」
ベルナールに近付くアレクシスの足が唐突に停まる。
「……おまえ…他の悪魔と契約しているのか?」
「いえ…なぜですか?」
「おまえから、わずかだが悪魔の気配を感じる…」
「まさか…僕は悪魔との接触はロクシーさんが初めてです。
ただ…すでに、お聞きおよびかとは思いますが、僕はジェローム伯爵の…その…
そんなわけで、伯爵とは始終一緒にいます。
もしかしたら、伯爵の繋がりに悪魔がいるのか、または伯爵自身が悪魔なのかわかりませんが、その影響でもあるのではないでしょうか?」
次の日の晩、ジェロームとベルナールは馬車ででかけた。
指定された屋敷から少し離れた所に馬車を隠し、二人は馬車を降りる。
「では、昨夜、話し合った通りにな…」
「あぁ、わかっている。」
屋敷の傍で二人は別れ、ベルナールは一人で屋敷に出向いていった。
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「待ってたぜ!
良かった…無事に来れたんだな…さ、入ってくれ。」
ベルナールを出迎えたのは、意外にもロクシーだった。
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「アレクシス様、こいつがお話ししたベルナールです。」
アレクシスと呼ばれた男は、ベルナールを見て満足げに何度も頷いた。
「ロクシー、ちょっと来い。」
アレクシスは立ち上がり、ロクシーを部屋の外に誘った。
「いかがです?」
「素晴らしい…思っていた以上だ。」
「そいつは良かった!
きっと気に入られると思ってましたがね。」
「では、これを…」
アレクシスは、ロクシーに皮袋を手渡した。
「えっ!こいつをいただけるんで?
あ、ありがとうございます!アレクシス様。
では、俺はこれで…後はお任せ致します。」
皮袋の中身をのぞいたロクシーは上機嫌で駆け出して行った。
アレクシスは、その背中を見ながら部屋へ戻る。
「待たせてすまなかったな。
確か、おまえはベルナール…だったな。
私はアレクシスだ。」
「はじめまして。アレクシス様。」
ベルナールに近付くアレクシスの足が唐突に停まる。
「……おまえ…他の悪魔と契約しているのか?」
「いえ…なぜですか?」
「おまえから、わずかだが悪魔の気配を感じる…」
「まさか…僕は悪魔との接触はロクシーさんが初めてです。
ただ…すでに、お聞きおよびかとは思いますが、僕はジェローム伯爵の…その…
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