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不運な幸運
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(私としたことが…)
フリードマンは、黒い宝石を目の前にして大きな溜め息を吐いた。
リュタンの薬は確かにすごい人気のようだが、それは薬の効き目が実証されているからだ。
いくらリュタンのものとはいえ、宝石も薬のように人気があるかどうかはわからない。
そもそも、リュタンの宝石などというものは、長年宝石商を営んできたフリードマンでさえ、いまだかつて見た事も聞いた事もなかったのだ。
それだけに「珍しい」という意味での価値や興味は感じられるが、それにしても値が高価過ぎた。
さらに、宝石の色が黒ときている。
黒は、万人が好むと言う色ではない。
中には不吉なものをイメージして嫌悪する者もいる。
フリードマンは、顧客の顔を頭に思い浮かべた。
こういうものを好む客…
……いるにはいる…
珍しいものを好む人間が数人思い当たった。
とりあえずは、そこから話を進めてみるしかない…
*
次の日、フリードマンは朝早くからその客達の屋敷を訪ねた。
皆、それなりに金持ちではある。
リュタンの宝石だというと、皆が目の色を変えた。
しかし、その値段を聞くと、決まって考えさせて欲しいと言い出すのだ。
道具屋に支払った金にさらに自分の利益を加算しているため、宝石の値はとても高価なものとなっているのだからそれも仕方のない話だ。
やはり、この石を引き取ったのは失敗だったか…
あと何人かのあてはあるものの、どうせ買ってはもらえないだろう…
フリードマンはそう考えながら、重い足取りで次の客の屋敷に向かった。
「ほ、本当ですか!マックス様!」
「どういうことかね?」
「い…いえ、なんでもないんです。
ただ、少々お高いものですゆえ…
今までのお客様は、お値段を知るとなかなか踏ん切りがつかない様子だったものですから。」
「わしは良いと思ったものには金は惜しまん。
それに、リュタンの宝石は、このわしもまだ見たことがなかった。
それほど貴重なものなのだから、このくらいの値がついても仕方がないだろう。
しかし……間違いなくこれはリュタンの宝石なのだろうな?」
フリードマンは、黒い宝石を目の前にして大きな溜め息を吐いた。
リュタンの薬は確かにすごい人気のようだが、それは薬の効き目が実証されているからだ。
いくらリュタンのものとはいえ、宝石も薬のように人気があるかどうかはわからない。
そもそも、リュタンの宝石などというものは、長年宝石商を営んできたフリードマンでさえ、いまだかつて見た事も聞いた事もなかったのだ。
それだけに「珍しい」という意味での価値や興味は感じられるが、それにしても値が高価過ぎた。
さらに、宝石の色が黒ときている。
黒は、万人が好むと言う色ではない。
中には不吉なものをイメージして嫌悪する者もいる。
フリードマンは、顧客の顔を頭に思い浮かべた。
こういうものを好む客…
……いるにはいる…
珍しいものを好む人間が数人思い当たった。
とりあえずは、そこから話を進めてみるしかない…
*
次の日、フリードマンは朝早くからその客達の屋敷を訪ねた。
皆、それなりに金持ちではある。
リュタンの宝石だというと、皆が目の色を変えた。
しかし、その値段を聞くと、決まって考えさせて欲しいと言い出すのだ。
道具屋に支払った金にさらに自分の利益を加算しているため、宝石の値はとても高価なものとなっているのだからそれも仕方のない話だ。
やはり、この石を引き取ったのは失敗だったか…
あと何人かのあてはあるものの、どうせ買ってはもらえないだろう…
フリードマンはそう考えながら、重い足取りで次の客の屋敷に向かった。
「ほ、本当ですか!マックス様!」
「どういうことかね?」
「い…いえ、なんでもないんです。
ただ、少々お高いものですゆえ…
今までのお客様は、お値段を知るとなかなか踏ん切りがつかない様子だったものですから。」
「わしは良いと思ったものには金は惜しまん。
それに、リュタンの宝石は、このわしもまだ見たことがなかった。
それほど貴重なものなのだから、このくらいの値がついても仕方がないだろう。
しかし……間違いなくこれはリュタンの宝石なのだろうな?」
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