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レジスタンスの番犬

捜査開始3

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「…分かった。終わったらさっさと帰れ。」

エザリアは銃を下ろすとそのまま別の部屋に向かった。

「すまない、彼女は目の前で大事なパートナーを失った。ましてや…あなた方は排除派閥だからな尚更だ。」

「排除派閥?何言ってんだ?」

ラニーはギミックの方に振り向くと派閥の説明をした。

「人類との戦争の後、自由意思が戦争を招いたと結論つけて自由意思の排除派閥と自由意思の肯定した上でロボット社会を良く出来ると言う肯定派閥で議論がされた。私の居た場所は排除派閥が作った街だったからな。自由意思を持つだけで処分対象だ。彼女たちからしたら敵だと思うのも仕方ないでしょう。」


「俺らは肯定派だから大丈夫なのにな。合法的な審査を通すから救い方の違いだろ?」

ギミックがそう言うとウルフはため息を吐いた。

「肯定派だろうと表面上は排除派と組んでる時点で同じ穴の狢だ。っと私たちは思ってる。私たちの思想はあなた方より過激だと思ってくれていい。排除派は即座に処分する…それが私たち。」

モニタールームに二人を案内し始めた。

「ズーム、入るぞ。」

「ウルフ、どうしたの?」

ウルフはズームと言うロボットに声をかけた。



「あら、ウルフと互角にやり合ってた人達じゃない?捕まえたの?」

「いや、別件で来てもらった。」

「そう、どうも、私は監視型ロボットのズーム、今は相棒に外の監視を変わってもらって休憩してるの。」



彼女はモニターから顔のレンズをラニーたちに向けて頭を下げた。

「いつも、ここで休憩を?」

そう、ラニーが質問するとズームはロボットたちの市場の画面を見た。

「ええ、エダの事を聞きたいのでしょ?エダには色々と教えてもらった。彼女は次は私たちの時代だとよく言ってたから。戦争には負けたけど何だか今のこの景色が私は好きだから。だから…この景色に人類が共存してる世界が彼女の見たかったモノなのかな?って」

(今は人口が減りつつある。遅かれ早かれ人類は絶滅すると思う。けどあなた達が人類の意思を継いでくれて。人類の歩んだ戦争の歴史を克服出来たなら…私は幸せかな?)

「彼女は私たちを自分の子供の様に接してくれてたから…」

ズームはそう言うと肩を落とした。

「ザエリアはまだ恨んでるみたいだけどエダの事が解決出来るまで私の電源は切れない。」

そう言うとウルフはズームの肩に手を置いた。

「私も同じ思いだよ。ズーム、悪いけど二人の捜査には協力してやってくれ。」

「ええ、何か欲しいデータがあるなら何でも言ってちょうだい。データバンクの管理は私がしてるから。」
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