29 / 62
レジスタンスの番犬
捜査開始3
しおりを挟む
「…分かった。終わったらさっさと帰れ。」
エザリアは銃を下ろすとそのまま別の部屋に向かった。
「すまない、彼女は目の前で大事なパートナーを失った。ましてや…あなた方は排除派閥だからな尚更だ。」
「排除派閥?何言ってんだ?」
ラニーはギミックの方に振り向くと派閥の説明をした。
「人類との戦争の後、自由意思が戦争を招いたと結論つけて自由意思の排除派閥と自由意思の肯定した上でロボット社会を良く出来ると言う肯定派閥で議論がされた。私の居た場所は排除派閥が作った街だったからな。自由意思を持つだけで処分対象だ。彼女たちからしたら敵だと思うのも仕方ないでしょう。」
「俺らは肯定派だから大丈夫なのにな。合法的な審査を通すから救い方の違いだろ?」
ギミックがそう言うとウルフはため息を吐いた。
「肯定派だろうと表面上は排除派と組んでる時点で同じ穴の狢だ。っと私たちは思ってる。私たちの思想はあなた方より過激だと思ってくれていい。排除派は即座に処分する…それが私たち。」
モニタールームに二人を案内し始めた。
「ズーム、入るぞ。」
「ウルフ、どうしたの?」
ウルフはズームと言うロボットに声をかけた。
「あら、ウルフと互角にやり合ってた人達じゃない?捕まえたの?」
「いや、別件で来てもらった。」
「そう、どうも、私は監視型ロボットのズーム、今は相棒に外の監視を変わってもらって休憩してるの。」
彼女はモニターから顔のレンズをラニーたちに向けて頭を下げた。
「いつも、ここで休憩を?」
そう、ラニーが質問するとズームはロボットたちの市場の画面を見た。
「ええ、エダの事を聞きたいのでしょ?エダには色々と教えてもらった。彼女は次は私たちの時代だとよく言ってたから。戦争には負けたけど何だか今のこの景色が私は好きだから。だから…この景色に人類が共存してる世界が彼女の見たかったモノなのかな?って」
(今は人口が減りつつある。遅かれ早かれ人類は絶滅すると思う。けどあなた達が人類の意思を継いでくれて。人類の歩んだ戦争の歴史を克服出来たなら…私は幸せかな?)
「彼女は私たちを自分の子供の様に接してくれてたから…」
ズームはそう言うと肩を落とした。
「ザエリアはまだ恨んでるみたいだけどエダの事が解決出来るまで私の電源は切れない。」
そう言うとウルフはズームの肩に手を置いた。
「私も同じ思いだよ。ズーム、悪いけど二人の捜査には協力してやってくれ。」
「ええ、何か欲しいデータがあるなら何でも言ってちょうだい。データバンクの管理は私がしてるから。」
エザリアは銃を下ろすとそのまま別の部屋に向かった。
「すまない、彼女は目の前で大事なパートナーを失った。ましてや…あなた方は排除派閥だからな尚更だ。」
「排除派閥?何言ってんだ?」
ラニーはギミックの方に振り向くと派閥の説明をした。
「人類との戦争の後、自由意思が戦争を招いたと結論つけて自由意思の排除派閥と自由意思の肯定した上でロボット社会を良く出来ると言う肯定派閥で議論がされた。私の居た場所は排除派閥が作った街だったからな。自由意思を持つだけで処分対象だ。彼女たちからしたら敵だと思うのも仕方ないでしょう。」
「俺らは肯定派だから大丈夫なのにな。合法的な審査を通すから救い方の違いだろ?」
ギミックがそう言うとウルフはため息を吐いた。
「肯定派だろうと表面上は排除派と組んでる時点で同じ穴の狢だ。っと私たちは思ってる。私たちの思想はあなた方より過激だと思ってくれていい。排除派は即座に処分する…それが私たち。」
モニタールームに二人を案内し始めた。
「ズーム、入るぞ。」
「ウルフ、どうしたの?」
ウルフはズームと言うロボットに声をかけた。
「あら、ウルフと互角にやり合ってた人達じゃない?捕まえたの?」
「いや、別件で来てもらった。」
「そう、どうも、私は監視型ロボットのズーム、今は相棒に外の監視を変わってもらって休憩してるの。」
彼女はモニターから顔のレンズをラニーたちに向けて頭を下げた。
「いつも、ここで休憩を?」
そう、ラニーが質問するとズームはロボットたちの市場の画面を見た。
「ええ、エダの事を聞きたいのでしょ?エダには色々と教えてもらった。彼女は次は私たちの時代だとよく言ってたから。戦争には負けたけど何だか今のこの景色が私は好きだから。だから…この景色に人類が共存してる世界が彼女の見たかったモノなのかな?って」
(今は人口が減りつつある。遅かれ早かれ人類は絶滅すると思う。けどあなた達が人類の意思を継いでくれて。人類の歩んだ戦争の歴史を克服出来たなら…私は幸せかな?)
「彼女は私たちを自分の子供の様に接してくれてたから…」
ズームはそう言うと肩を落とした。
「ザエリアはまだ恨んでるみたいだけどエダの事が解決出来るまで私の電源は切れない。」
そう言うとウルフはズームの肩に手を置いた。
「私も同じ思いだよ。ズーム、悪いけど二人の捜査には協力してやってくれ。」
「ええ、何か欲しいデータがあるなら何でも言ってちょうだい。データバンクの管理は私がしてるから。」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
15分で時間が解決してくれる桃源郷
世にも奇妙な世紀末暮らし
SF
住まいから15分で車を使わず徒歩と自転車または公共交通手段で生活、仕事、教育、医療、趣味(娯楽)、スポーツなどを日常における行動機能にアクセスできる都市生活モデル。そして堅実なセキュリティに広大なデジタルネットワーク。それを人々は「15分都市」と呼んだ。しかし、そんな理想的で楽園のように思われた裏側にはとんでもない恐ろしい内容が隠されていた。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
「メジャー・インフラトン」序章4/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節JUMP! JUMP! JUMP! No1)
あおっち
SF
港に立ち上がる敵AXISの巨大ロボHARMOR。
遂に、AXIS本隊が北海道に攻めて来たのだ。
その第1次上陸先が苫小牧市だった。
これは、現実なのだ!
その発見者の苫小牧市民たちは、戦渦から脱出できるのか。
それを助ける千歳シーラスワンの御舩たち。
同時進行で圧力をかけるAXISの陽動作戦。
台湾金門県の侵略に対し、真向から立ち向かうシーラス・台湾、そしてきよしの師範のゾフィアとヴィクトリアの機動艦隊。
新たに戦いに加わった衛星シーラス2ボーチャン。
目の離せない戦略・戦術ストーリーなのだ。
昨年、椎葉きよしと共に戦かった女子高生グループ「エイモス5」からも目が離せない。
そして、遂に最強の敵「エキドナ」が目を覚ましたのだ……。
SF大河小説の前章譚、第4部作。
是非ご覧ください。
※加筆や修正が予告なしにあります。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる