✕の罪の贈る花

 ―高校三年の、五年に一度月が青く光ると噂の日、俺の親友、荻野香織は命を絶った。
 主人公、佐野蒼汰の幼馴染であり親友、荻野香織の死因は溺死であり、自殺の理由は家庭内暴力だった。さらにほぼ同時刻、香織の自宅は何者かの放火による火災事件が起きていた。警察は事件後の調査等から、香織による放火と断定し操作は終わりを告げた。
 しかしその件から五年、23歳になった蒼汰の元へ刑事が現れ「あの件について動きがあった」と告げる。動揺する蒼汰が、もう一人の幼馴染、長岡真衣にその話をしたそのその翌日のこと、蒼汰の前に突然、18歳の姿のままの香織が現れる。
 香織の死に自分も関係していた、香織は自分たちのことも恨んでいると考える蒼汰と真衣は、突然の香織の出現に動揺し、怯えてしまう。さらに蒼汰と真衣に次々と悪質な悪戯が起こり……。
 五年越しの再会とその理由、香織の目的とは。
 五年に一度、月の光るその日に明かされる事件の真実とは。
 仲間を信じあう気持ちが巻き起こす感動のスーリー。
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