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デスゲーム2日目

人狼編after side②

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 ハルの野郎ふざけやがって。私が人狼でサクラの殺人犯だと?



 丸山エリカは憤っていた。部屋中の物に当たり、すでに内装はぐちゃぐちゃだ。



 だが、エリが黒ってことはもうハルが人狼確定だ。なんだって私は市民だからな。



 再度タブレットに書いてある役職を確認する。映し出された役職は「市民」。何度見ても変わらない。



 残念だが、ハルを吊ってゲームセットだ。生き残れんのは私とカナとマドカと……気に食わねえが水瀬か。



 夜の時間になったが、別にやるこたねえ。白証明は水瀬がするだろうからな。私かハルを占ってそれで終わりだ。いや、水瀬が噛まれたらまずくねえか?……あいつと正々堂々戦わねえといけねえのか。



 しかし、なんだったんだこのメッセージは……仲を引き裂くだの意味が分からねえ……ハルのことなんだろうが、だったら人狼はハルとでも書いてほしかったぜ。



 ベッドに横になり、エリカはふとあの捏造された動画を思い出した。あの金属バットで叩く姿は私だ。あれは……パパ活の客がホテルに強引に連れて行こうとしたのを正当防衛した時のモンだ。何度もケツ触りやがって……今思い出しても腹が立つ。念のため金属バットを常に持ち歩いててよかった。



 だがあの映像は……サクラが持っていたものじゃなかったか?



 前に私はサクラに脅された……脅されたと言ってもやったことはサクラに頼まれて害悪客を懲らしめるってだけだったが……



 あの動画を使って捏造できる人間……それはサクラと、サクラのデータを持っている奴だけ……



 サクラが殺されたってことは誰かがサクラのデータを奪ったのか?じゃあハルにDMを送ったのは殺人犯ってことになる……



 じゃあハルは人狼であっても殺人犯じゃない……?



「クソっわかんねえ!!」



 枕を壁に投げつけた。ちょうどアラームが鳴り、夜時間が終わった。



 考えても仕方がねえ、今日はハルとの勝負だ。



 ぺたぺたと床と素足の触れる音が勢いよく跳ねていった。
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