5 / 123
第一章
第1話(4) 屋上の覚醒
しおりを挟む
「いや、上の階にもまだいるんじゃねえのか⁉ 急ごうぜ!」
勇次はエスカレーターを駆け上がるが、そこで驚きの光景を目にする。
「なっ⁉ 妖が全滅している……⁉」
「貴様が遊んでいる間にさっさと片を付けておいた。一分半位だったか?」
後ろから上がってきた御剣が淡々と告げる。
「マ、マジかよ……」
「なんだ、新入り、それ位で息上がっているのかよ?」
「待たせてくれますわね……」
「お、お前らまで……もう終わらせたのか?」
千景と万夜が待ちくたびれたという様子で立っている。万夜が御剣に尋ねる。
「姉様、本当にこの方見込みはあるんですの?」
「筋は悪くは無い……まあ、まだ保留の段階だがな」
「上杉山隊、応答するにゃ!」
突然、又左の声が通信機から響く。御剣が冷静に応える。
「こちら御剣、どうした?」
「上越市の商店街で、妖の反応を確認! 億葉が向かっているにゃ!」
「規模は?」
「約二十体! 但し、壬級、癸級に合わせて、辛級も数体混ざっている模様にゃ!」
「……億葉を信用してない訳ではないが、千景、万夜、念の為応援に向かってくれ」
「了解!」
「姉様はどうされるのですか?」
「一応、ここの屋上も確認する。試したいこともあるからな」
「? ……了解しました。億葉の援護に向かいます」
「ああ、頼む」
走り去る二人を見送って、御剣が勇次に告げる。
「では、我々は屋上に向かうぞ」
「ああ、じ、じゃなくて、了解!」
勇次たちは屋上の駐車場に出る。勇次は空を見上げて呟く。
「もう夕暮れ時か……」
「広さは申し分無いな……やはりここで試すとするか」
「試す?」
「準備がある。ちょっとその辺りを見回っていろ」
「へいへい……」
勇次は下を向いて何やらブツブツと呟き始めた御剣と離れて、駐車場を見回すと、止まっている車と車の間に女子高生の姿を見つける。
(買い物客か? あんな所に突っ立って……家族でも待ってんのか?)
勇次が目を逸らした瞬間、女子高生が猛然と飛び掛かってくる。
「⁉ 何だ⁉」
「ち、躱したか……」
「! そ、その手、いや、足か? な、なんだお前⁉」
勇次は驚く。女子高生の胴体に手足とは別に四本の長い足が生えていたのだ。
「この臭い……お前、私の可愛い子供たちをよくもやってくれたわね……!」
「!」
奇怪な姿の女子高生が鋭い足を伸ばし、勇次を貫こうとしたが、間一髪で駆け付けた御剣が刀でその攻撃を防ぐ。攻撃を跳ね返すと、御剣が叫ぶ。
「鬼ヶ島、距離を取れ! コイツは蜘蛛の妖! さっきの奴らの親玉だ!」
「ええっ⁉」
「この建物自体を狭世にしていたか、私としたことが気付くのが遅れた!」
「ちょっと待て、妖も狭世を作ることが出来るのかよ⁉」
「は、そんなことも知らないの? 貴様ら人間を引きずり込むためよ!」
「そういうことだ!」
後退しながら御剣は妖の言葉に頷く。
「あいつ、人の姿をしているぜ! 半妖じゃないのか⁉」
「半妖なんて半端なものと一緒にしないで頂戴! 私は完全な妖よ!」
蜘蛛の妖はそう叫ぶと、口から糸を吐き出す。御剣が叫ぶ。
「避けろ! 手足を縛られるぞ!」
御剣と勇次は左右に飛び、糸を躱す。勇次が叫ぶ。
「人の姿をしているのはどういう訳だ⁉」
「人の姿に擬態すると、狩りには何かと都合が良いからね……」
「だそうだ!」
「だそうだじゃねえよ! 肝心なことは全部アイツが教えてくれてんじゃねえか!」
勇次が堪らず大声を上げる。
「さて、どう仕留めようかしら……そうだ、これを使おうかしら」
「!」
「な、何だ⁉」
駐車場に停めてある車が四台、それぞれの方向から御剣に猛スピードで向かってくる。
「車がひとりでに動いた⁉ 危ねえ!」
「蜘蛛の糸で操っているのだろう!」
そう言いながら御剣は軽やかに襲い掛かる車を躱してみせる。勇次が感嘆する。
「す、凄え!」
「ふん、この程度、造作もない……」
「……そりゃあ、そうするように誘ったからね」
「⁉ しまっ……」
御剣の手足が蜘蛛の糸に絡め取られ、体が宙に浮く。
「車を操る糸とは別に薄い糸を張っていたのか……ぐっ!」
「やめといたら? 無理やり引っ張ったら貴女の手足が切れるわよ」
蜘蛛の妖はそう言って笑うと、勇次の方に向き直る。
「厄介そうなやつは捕えた……まずはアンタから狩らせてもらうわ」
「くっ……」
及び腰になる勇次に御剣が声を掛ける。
「鬼ヶ島、落ち着け! そいつは丁級! 下から七番目の妖だ!」
「丁級って上から四番目じゃねえかよ! 不安を煽るんじゃねえ!」
「思ったより冷静だな、良いぞ!」
「何一つとして良くねえよ!」
「ゴチャゴチャと煩いわね……」
「くっ!」
蜘蛛の妖は一瞬で勇次との距離を詰め、その脚を振るう。
「うおっ!」
勇次が仰向けに倒れ込む。
「首を刈ったつもりだったけど……ギリギリで躱しやがったわね。生意気な」
「ちっ! どわっ⁉」
素早く立ち上がって、背を向けて逃げようとした勇次だったが、蜘蛛の妖が吐き出した糸に絡まれて、再び仰向けに倒れ込む。手足の自由が完全に奪われた状態となった勇次を蜘蛛の妖は見下ろすように立って尋ねる。
「さて、何か言い残すことはあるかしら?」
「……趣味の悪い下着穿いてるんだな、流石は完全な妖さまだ」
「……殺す」
蜘蛛の妖が右前脚を大きく振りかざす。御剣が叫ぶ。
「又左――‼」
「⁉」
蜘蛛の妖は驚き、困惑する。自身の振り下ろした右手を勇次が口に咥えた金棒で受け止めたからである。蜘蛛の妖は思わず勇次に問い掛ける。
「何……それ?」
「フォッチガフィフィタイ!」
「……成程、車のミラーを通じて、隊舎とやらから武器を送り込んできたってわけね。ただ残念ね、手足が満足に使えなきゃ、限界よね?」
蜘蛛の妖が再び右前脚を振りかざす。御剣が再度叫ぶ。
「鬼ヶ島、怒れ! 先程のやり取りから判断するに、貴様はまだ冷静さを保っている! 妖力をいたずらに暴走させることは無いはずだ!」
「フォ、フォンナコトヲフィワレテモ!」
「姉の行方を突き止めるんだろう! こんな所で死んでも良いのか⁉」
「‼」
「だから、ゴチャゴチャと煩いのよ! ⁉」
蜘蛛の妖の振り下ろした右前脚は空を切る。糸を断ち切った勇次が攻撃を躱したのである。蜘蛛の妖は勇次の顔を見て驚く。
「あ、アンタ⁉ その頭!」
「あん? うおっ! な、なんだこりゃ!」
勇次は近くの車の車体に映った自分の頭を見て仰天する。二本の短い角が額の辺りに生えていたからである。御剣が勇次に問い掛ける。
「貴様の名前は⁉」
「お、鬼ヶ島勇次だ!」
「年齢は⁉」
「もうすぐ十七!」
「趣味は⁉」
「えっと……スマホゲーム!」
「好きなセクシー女優は⁉」
「し……って、な、何を言わせようとしてんだよ!」
「冷静だな! それで戦え! 『鬼の半妖』! 貴様に正におあつらえ向きの武具だ!」
「これは……金棒?」
「そう、鬼と言えば、金棒だ! 『鬼に金棒』! もはや敵は無い!」
「! ナメンな! ⁉」
勇次に襲い掛かった蜘蛛の妖だが、勇次の一振りによって、八本あった手足を一瞬で四本失ってしまった。支えるものを一気に失くし下半身を地べたにつける。勇次は再び金棒を振るおうとする。蜘蛛の妖が命乞いを始める。
「ちょ、ちょっと待った! 鬼のお兄さん! ここで私を生かした方が利口だよ? 私の肉体や血液を調べて、後々の為の研究材料にするのよ。悪い話じゃないと思うけど? それに人間の顔をした私を殺せるの?」
勇次は黙って金棒を下ろす。蜘蛛の妖はニヤリと笑う。
「流石、話が分かるね、気高さで知られた鬼の種族を受け継ぐだけあるよ。さて、まずは脚四本の治療をお願いするわ。それが済んだら知っていることは何でも話すわよ。取り調べは妖道的見地に則って行って頂戴――ね? あら?」
手足の自由が利くようになった御剣が蜘蛛の妖の首を躊躇なく斬り落とした。
「蜘蛛の妖によって犠牲者多数と他の管区から報告があった。貴様を生かす理由は無い」
御剣が納刀すると同時に、緊張の糸が切れた勇次が倒れ込む。
勇次はエスカレーターを駆け上がるが、そこで驚きの光景を目にする。
「なっ⁉ 妖が全滅している……⁉」
「貴様が遊んでいる間にさっさと片を付けておいた。一分半位だったか?」
後ろから上がってきた御剣が淡々と告げる。
「マ、マジかよ……」
「なんだ、新入り、それ位で息上がっているのかよ?」
「待たせてくれますわね……」
「お、お前らまで……もう終わらせたのか?」
千景と万夜が待ちくたびれたという様子で立っている。万夜が御剣に尋ねる。
「姉様、本当にこの方見込みはあるんですの?」
「筋は悪くは無い……まあ、まだ保留の段階だがな」
「上杉山隊、応答するにゃ!」
突然、又左の声が通信機から響く。御剣が冷静に応える。
「こちら御剣、どうした?」
「上越市の商店街で、妖の反応を確認! 億葉が向かっているにゃ!」
「規模は?」
「約二十体! 但し、壬級、癸級に合わせて、辛級も数体混ざっている模様にゃ!」
「……億葉を信用してない訳ではないが、千景、万夜、念の為応援に向かってくれ」
「了解!」
「姉様はどうされるのですか?」
「一応、ここの屋上も確認する。試したいこともあるからな」
「? ……了解しました。億葉の援護に向かいます」
「ああ、頼む」
走り去る二人を見送って、御剣が勇次に告げる。
「では、我々は屋上に向かうぞ」
「ああ、じ、じゃなくて、了解!」
勇次たちは屋上の駐車場に出る。勇次は空を見上げて呟く。
「もう夕暮れ時か……」
「広さは申し分無いな……やはりここで試すとするか」
「試す?」
「準備がある。ちょっとその辺りを見回っていろ」
「へいへい……」
勇次は下を向いて何やらブツブツと呟き始めた御剣と離れて、駐車場を見回すと、止まっている車と車の間に女子高生の姿を見つける。
(買い物客か? あんな所に突っ立って……家族でも待ってんのか?)
勇次が目を逸らした瞬間、女子高生が猛然と飛び掛かってくる。
「⁉ 何だ⁉」
「ち、躱したか……」
「! そ、その手、いや、足か? な、なんだお前⁉」
勇次は驚く。女子高生の胴体に手足とは別に四本の長い足が生えていたのだ。
「この臭い……お前、私の可愛い子供たちをよくもやってくれたわね……!」
「!」
奇怪な姿の女子高生が鋭い足を伸ばし、勇次を貫こうとしたが、間一髪で駆け付けた御剣が刀でその攻撃を防ぐ。攻撃を跳ね返すと、御剣が叫ぶ。
「鬼ヶ島、距離を取れ! コイツは蜘蛛の妖! さっきの奴らの親玉だ!」
「ええっ⁉」
「この建物自体を狭世にしていたか、私としたことが気付くのが遅れた!」
「ちょっと待て、妖も狭世を作ることが出来るのかよ⁉」
「は、そんなことも知らないの? 貴様ら人間を引きずり込むためよ!」
「そういうことだ!」
後退しながら御剣は妖の言葉に頷く。
「あいつ、人の姿をしているぜ! 半妖じゃないのか⁉」
「半妖なんて半端なものと一緒にしないで頂戴! 私は完全な妖よ!」
蜘蛛の妖はそう叫ぶと、口から糸を吐き出す。御剣が叫ぶ。
「避けろ! 手足を縛られるぞ!」
御剣と勇次は左右に飛び、糸を躱す。勇次が叫ぶ。
「人の姿をしているのはどういう訳だ⁉」
「人の姿に擬態すると、狩りには何かと都合が良いからね……」
「だそうだ!」
「だそうだじゃねえよ! 肝心なことは全部アイツが教えてくれてんじゃねえか!」
勇次が堪らず大声を上げる。
「さて、どう仕留めようかしら……そうだ、これを使おうかしら」
「!」
「な、何だ⁉」
駐車場に停めてある車が四台、それぞれの方向から御剣に猛スピードで向かってくる。
「車がひとりでに動いた⁉ 危ねえ!」
「蜘蛛の糸で操っているのだろう!」
そう言いながら御剣は軽やかに襲い掛かる車を躱してみせる。勇次が感嘆する。
「す、凄え!」
「ふん、この程度、造作もない……」
「……そりゃあ、そうするように誘ったからね」
「⁉ しまっ……」
御剣の手足が蜘蛛の糸に絡め取られ、体が宙に浮く。
「車を操る糸とは別に薄い糸を張っていたのか……ぐっ!」
「やめといたら? 無理やり引っ張ったら貴女の手足が切れるわよ」
蜘蛛の妖はそう言って笑うと、勇次の方に向き直る。
「厄介そうなやつは捕えた……まずはアンタから狩らせてもらうわ」
「くっ……」
及び腰になる勇次に御剣が声を掛ける。
「鬼ヶ島、落ち着け! そいつは丁級! 下から七番目の妖だ!」
「丁級って上から四番目じゃねえかよ! 不安を煽るんじゃねえ!」
「思ったより冷静だな、良いぞ!」
「何一つとして良くねえよ!」
「ゴチャゴチャと煩いわね……」
「くっ!」
蜘蛛の妖は一瞬で勇次との距離を詰め、その脚を振るう。
「うおっ!」
勇次が仰向けに倒れ込む。
「首を刈ったつもりだったけど……ギリギリで躱しやがったわね。生意気な」
「ちっ! どわっ⁉」
素早く立ち上がって、背を向けて逃げようとした勇次だったが、蜘蛛の妖が吐き出した糸に絡まれて、再び仰向けに倒れ込む。手足の自由が完全に奪われた状態となった勇次を蜘蛛の妖は見下ろすように立って尋ねる。
「さて、何か言い残すことはあるかしら?」
「……趣味の悪い下着穿いてるんだな、流石は完全な妖さまだ」
「……殺す」
蜘蛛の妖が右前脚を大きく振りかざす。御剣が叫ぶ。
「又左――‼」
「⁉」
蜘蛛の妖は驚き、困惑する。自身の振り下ろした右手を勇次が口に咥えた金棒で受け止めたからである。蜘蛛の妖は思わず勇次に問い掛ける。
「何……それ?」
「フォッチガフィフィタイ!」
「……成程、車のミラーを通じて、隊舎とやらから武器を送り込んできたってわけね。ただ残念ね、手足が満足に使えなきゃ、限界よね?」
蜘蛛の妖が再び右前脚を振りかざす。御剣が再度叫ぶ。
「鬼ヶ島、怒れ! 先程のやり取りから判断するに、貴様はまだ冷静さを保っている! 妖力をいたずらに暴走させることは無いはずだ!」
「フォ、フォンナコトヲフィワレテモ!」
「姉の行方を突き止めるんだろう! こんな所で死んでも良いのか⁉」
「‼」
「だから、ゴチャゴチャと煩いのよ! ⁉」
蜘蛛の妖の振り下ろした右前脚は空を切る。糸を断ち切った勇次が攻撃を躱したのである。蜘蛛の妖は勇次の顔を見て驚く。
「あ、アンタ⁉ その頭!」
「あん? うおっ! な、なんだこりゃ!」
勇次は近くの車の車体に映った自分の頭を見て仰天する。二本の短い角が額の辺りに生えていたからである。御剣が勇次に問い掛ける。
「貴様の名前は⁉」
「お、鬼ヶ島勇次だ!」
「年齢は⁉」
「もうすぐ十七!」
「趣味は⁉」
「えっと……スマホゲーム!」
「好きなセクシー女優は⁉」
「し……って、な、何を言わせようとしてんだよ!」
「冷静だな! それで戦え! 『鬼の半妖』! 貴様に正におあつらえ向きの武具だ!」
「これは……金棒?」
「そう、鬼と言えば、金棒だ! 『鬼に金棒』! もはや敵は無い!」
「! ナメンな! ⁉」
勇次に襲い掛かった蜘蛛の妖だが、勇次の一振りによって、八本あった手足を一瞬で四本失ってしまった。支えるものを一気に失くし下半身を地べたにつける。勇次は再び金棒を振るおうとする。蜘蛛の妖が命乞いを始める。
「ちょ、ちょっと待った! 鬼のお兄さん! ここで私を生かした方が利口だよ? 私の肉体や血液を調べて、後々の為の研究材料にするのよ。悪い話じゃないと思うけど? それに人間の顔をした私を殺せるの?」
勇次は黙って金棒を下ろす。蜘蛛の妖はニヤリと笑う。
「流石、話が分かるね、気高さで知られた鬼の種族を受け継ぐだけあるよ。さて、まずは脚四本の治療をお願いするわ。それが済んだら知っていることは何でも話すわよ。取り調べは妖道的見地に則って行って頂戴――ね? あら?」
手足の自由が利くようになった御剣が蜘蛛の妖の首を躊躇なく斬り落とした。
「蜘蛛の妖によって犠牲者多数と他の管区から報告があった。貴様を生かす理由は無い」
御剣が納刀すると同時に、緊張の糸が切れた勇次が倒れ込む。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
『イケメンイスラエル大使館員と古代ユダヤの「アーク探し」の5日間の某国特殊部隊相手の大激戦!なっちゃん恋愛小説シリーズ第1弾!』
あらお☆ひろ
キャラ文芸
「なつ&陽菜コンビ」にニコニコ商店街・ニコニコプロレスのメンバーが再集結の第1弾!
もちろん、「なっちゃん」の恋愛小説シリーズ第1弾でもあります!
ニコニコ商店街・ニコニコポロレスのメンバーが再集結。
稀世・三郎夫婦に3歳になったひまわりに直とまりあ。
もちろん夏子&陽菜のコンビも健在。
今作の主人公は「夏子」?
淡路島イザナギ神社で知り合ったイケメン大使館員の「MK」も加わり10人の旅が始まる。
ホテルの庭で偶然拾った二つの「古代ユダヤ支族の紋章の入った指輪」をきっかけに、古来ユダヤの巫女と化した夏子は「部屋荒らし」、「ひったくり」そして「追跡」と謎の外人に追われる!
古代ユダヤの支族が日本に持ち込んだとされる「ソロモンの秘宝」と「アーク(聖櫃)」に入れられた「三種の神器」の隠し場所を夏子のお告げと客観的歴史事実を基に淡路、徳島、京都、長野、能登、伊勢とアークの追跡が始まる。
もちろん最後はお決まりの「ドンパチ」の格闘戦!
アークと夏子とMKの恋の行方をお時間のある人はゆるーく一緒に見守ってあげてください!
では、よろひこー (⋈◍>◡<◍)。✧♡!
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。
【完結】龍神の生贄
高瀬船
キャラ文芸
何の能力も持たない湖里 緋色(こさと ひいろ)は、まるで存在しない者、里の恥だと言われ過ごして来た。
里に住む者は皆、不思議な力「霊力」を持って生まれる。
緋色は里で唯一霊力を持たない人間。
「名無し」と呼ばれ蔑まれ、嘲りを受ける毎日だった。
だが、ある日帝都から一人の男性が里にやって来る。
その男性はある目的があってやって来たようで……
虐げられる事に慣れてしまった緋色は、里にやって来た男性と出会い少しずつ笑顔を取り戻して行く。
【本編完結致しました。今後は番外編を更新予定です】
貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後
空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。
魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。
そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。
すると、キースの態度が豹変して……?
アカシックレコード
しーたん
キャラ文芸
人は覚えていないだけで、肉体が眠っている間に霊体が活動している。
ある日、ひょんなことから霊体としての活動中の記憶をすべて覚えている状態で目が覚める生活を送ることになってしまった主人公。
彼の霊体は人間ではなかった。
何故か今まで彼の霊体が持っていたはずの記憶がないまま、霊体は神界の争いに巻き込まれていく。
昼は普通の人間として、夜は霊体として。
神界と霊界と幽界を行き来しながら、記憶喪失扱いとなった主人公の霊体の正体を探す日々が始まる。
表紙、イラスト、章扉は鈴春゜様に依頼して描いていただきました。
※この作品はエブリスタで公開したものを順次転載しながら公開しています
満月の夜に烏 ~うちひさす京にて、神の妻問いを受くる事
六花
キャラ文芸
京貴族の茜子(あかねこ)は、幼い頃に罹患した熱病の後遺症で左目が化け物と化し、離れの陋屋に幽閉されていた。一方姉の梓子(あづさこ)は、同じ病にかかり痣が残りながらも森羅万象を操る通力を身につけ、ついには京の鎮護を担う社の若君から求婚される。
己の境遇を嘆くしかない茜子の夢に、ある夜、社の祭神が訪れ、茜子こそが吾が妻、番いとなる者だと告げた。茜子は現実から目を背けるように隻眼の神・千颯(ちはや)との逢瀬を重ねるが、熱心な求愛に、いつしか本気で夢に溺れていく。しかし茜子にも縁談が持ち込まれて……。
「わたしを攫ってよ、この現実(うつつ)から」
本当にあった怖い話
邪神 白猫
ホラー
リスナーさんや読者の方から聞いた体験談【本当にあった怖い話】を基にして書いたオムニバスになります。
完結としますが、体験談が追加され次第更新します。
LINEオプチャにて、体験談募集中✨
あなたの体験談、投稿してみませんか?
投稿された体験談は、YouTubeにて朗読させて頂く場合があります。
【邪神白猫】で検索してみてね🐱
↓YouTubeにて、朗読中(コピペで飛んでください)
https://youtube.com/@yuachanRio
※登場する施設名や人物名などは全て架空です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる