111 / 144
チャプター2
第22話(1)恰好が珍妙な会議
しおりを挟む
22
「TPOグラッスィーズの搭乗者、銀一郎と金花子の個人情報を確認したところ……巧妙に改竄されたものであることが判明しました」
ある作戦室で土友が報告する。小金谷が腕を組む。
「成りすましか……ひょっとして会社ぐるみの工作か?」
「いえ、越前ガラス工房の本社や関係各所にも立ち入り捜査を行いましたが、関与は認められませんでした。あの二名が会社に潜入し、立場を利用した……と考えるのが自然でしょう」
「百鬼夜行(ひゃっきやこう)については?」
「戦闘データを確認したところ、コックピットと思われる場所から生体反応を確認。照合してみたところ、鬼武小四郎(おにたけこしろう)氏のものと一致しました」
土友が情報端末を操作し、大きなモニターに情報を表示させる。長めの前髪で右目を隠した気弱そうな青年の顔が大きく映る。幸村が顔をしかめる。
「鬼武殿……」
「ということはあの奇妙な機体、元は百鬼夜行だと考えて良いのだな?」
「ええ、どういう経緯があったのかは不明ですが、あのような形に変化したと思われます」
小金谷の問いに対し、土友が頷く。殿水が幸村に尋ねる。
「計画とかなんとか言っていたんでしょう?」
「ああ、そげなことを言っていた、我々の計画にもっとも適した機体だったとか……」
「……ということは、百鬼夜行は巻き込まれたってことかしらね?」
「誰にだ?」
「この怪しい眼鏡二人組によ」
殿水はモニターに表示された銀と金の顔を指差す。
「ふむ……この二人が何者なのかが分からんと、その計画というのも分からんな」
小金谷が首を傾げる。
「……なんとなくの見当はつくんじゃないの?」
火東が呟く。小金谷が尋ねる。
「見当とは?」
「ロボチャン西日本大会会場から、何組かのロボットとそのパイロットたちが行方不明になっているんでしょう?」
火東が土友に視線を向ける。土友は眼鏡の蔓を触りながら口を開く。
「続いて話そうと思っていたのだが……今火東が言ったように、大会出場者が何名か行方不明になっている。目撃者の証言によると、ロボットの方は足元に大きな黒い穴が開き、それに吸い込まれていったと……恐らくだが、パイロットの方も同様に消えたと思われる」
「誘拐されたということか?」
「概ねそういう認識で間違いないかと」
小金谷の問いに土友は頷く。小金谷が火東に向き直る。
「それで? 話は戻るが、見当とは?」
「……優れた機体と搭乗者を手中に納め、手駒にすること……」
「目的は?」
「流石にそこまでは……戦力を拡充したいんじゃないかしら」
小金谷からの立て続けの質問に火東は肩を竦める。
「……こちらが行方不明者のリストになります」
土友がモニターにリストを表示させる。小金谷が顎に手を当てる。
「ふむ……こうしてみると錚々たる顔ぶれだな」
「しかし、なんでまたこのメンバーなのかしらね?」
「……何らかの共通点があるんじゃないかな~」
「義一さん、また適当に物言って……ってか、一応会議中なんだから飲食は我慢しなさいよ」
殿水がハンバーガーをもぐもぐと食べながら発言する木片を嗜める。火東が笑う。
「義一さんの場合、ちゃんと起きているだけ偉いわよ」
「そうそう……ゲップ」
「あ~もう、コーラの飲み過ぎよ……」
殿水が顔をしかめる。小金谷が口を開く。
「……案外、木片の言っていることも間違いではないかもしれんな」
「ええ? リーダー、マジで言っている?」
「ああ、マジだ」
「その根拠は?」
「これは火東の仮説を踏まえてになるが……単純に戦力拡充が狙いならば、ロボチャン西日本大会参加者を片っ端から攫えば良いだけの話なのにそれを行わなかった……というか行えなかったのではないか?」
「行えなかった?」
「例えば……何らかの条件を満たしていなかったとかな」
殿水の問いに小金谷は自身の考えを述べる。殿水は小声で呟く。
「たま~に鋭いことを言うわね……」
「なんか言ったか?」
「いいえ、なにも」
「……となると、決勝戦でTPOグラッスィーズの二機が発したあの黒い光も何らかの意味がありそうだな……土友!」
「決勝戦のデータは現在解析中です」
「流石だな」
即答する土友に小金谷が満足そうに頷く。火東が呟く。
「ってか、TPOグラッスィーズっていちいち言うの面倒臭いわね」
「それもそうだな……よし、この機体の眼鏡のような形状のパーツのカラーを取って、それぞれ『TPOシルバー』、『TPOゴールド』と呼称することにする!」
「了解……銀って男が乗っているのがシルバーで、金って女が乗っているのがゴールドね」
殿水がデータを確認しながら頷く。火東が声を上げて笑う。
「なかなか分かりやすくて良いわね」
「二機のデータスペックに関しては各自で目を通しておいてくれ……ざっと確認したところ、特に注意を要する装備などは無さそうだが……」
土友が呼び掛ける。殿水が顎に手をやって呟く。
「決勝の戦いぶりを見るに、スペックの不足を高い技量で補っているという印象ね」
「これは勘だけど……何か隠し玉を持っているかもよ」
「義一さんの勘って結構当たるから嫌なのよ」
火東が苦笑する。
「変化した百鬼夜行同様、得体の知れない相手だ。木片の言っていることもあながち外れではないかもしれん。警戒するに越したことはない」
「了解……」
「……はあ~あの勇名高き『ザ・トルーパーズ』の作戦会議を間近で見られるとは……特に木片さんが積極的に参加しているのはドキュメンタリー映像でも見られなかった極めてレアな様子です……」
いつきが恍惚とした表情で呟く。傍らに立つ修羅が首を傾げる。
「山田ちゃん、全然間近じゃないさ~もっと近くに行ったら?」
「と、とんでもない! 近くに行ったらあの眩いオーラに吸い込まれてしまいます!」
部屋の片隅に立ついつきが首を左右に激しく振る。
「眩いオーラねえ……まあ、確かに歴戦の強者たちって感じはするね。恰好は珍妙だけど」
「! な、なんてこと言うんですか! 大星さん!」
「だって、あの肩パッド、必要以上に尖り過ぎだし、赤、青、黄、緑、桃の五色が混ざったカラーの戦闘服はいくらなんでも派手過ぎない?」
修羅はトルーパーズを指差して苦笑交じりに呟く。いつきが慌てて諌める。
「指を差さない! あれはFtoVを動かす為に必要な専用スーツなんですよ!」
「ふ~ん、シーサーウシュはああいう恥ずかしいものが無くて良かったさ~」
「恥ずかしいとか言わない! お願いですから口を慎んで下さい!」
「ごめん、ごめん、ちょっと言い過ぎたよ……しかし、この艦にも驚いたさ~」
「扇状の出島がそのまま戦艦ですからね……しかも色がオレンジ一色……」
そう、彼らは現在、ビバ!オレンジ号に乗って移動中である。そこに警報が鳴り響く。
「! わずかな痕跡を辿ってみるものだな、各員、戦闘準備!」
小金谷が叫び、各員が作戦室を飛び出す。
「TPOグラッスィーズの搭乗者、銀一郎と金花子の個人情報を確認したところ……巧妙に改竄されたものであることが判明しました」
ある作戦室で土友が報告する。小金谷が腕を組む。
「成りすましか……ひょっとして会社ぐるみの工作か?」
「いえ、越前ガラス工房の本社や関係各所にも立ち入り捜査を行いましたが、関与は認められませんでした。あの二名が会社に潜入し、立場を利用した……と考えるのが自然でしょう」
「百鬼夜行(ひゃっきやこう)については?」
「戦闘データを確認したところ、コックピットと思われる場所から生体反応を確認。照合してみたところ、鬼武小四郎(おにたけこしろう)氏のものと一致しました」
土友が情報端末を操作し、大きなモニターに情報を表示させる。長めの前髪で右目を隠した気弱そうな青年の顔が大きく映る。幸村が顔をしかめる。
「鬼武殿……」
「ということはあの奇妙な機体、元は百鬼夜行だと考えて良いのだな?」
「ええ、どういう経緯があったのかは不明ですが、あのような形に変化したと思われます」
小金谷の問いに対し、土友が頷く。殿水が幸村に尋ねる。
「計画とかなんとか言っていたんでしょう?」
「ああ、そげなことを言っていた、我々の計画にもっとも適した機体だったとか……」
「……ということは、百鬼夜行は巻き込まれたってことかしらね?」
「誰にだ?」
「この怪しい眼鏡二人組によ」
殿水はモニターに表示された銀と金の顔を指差す。
「ふむ……この二人が何者なのかが分からんと、その計画というのも分からんな」
小金谷が首を傾げる。
「……なんとなくの見当はつくんじゃないの?」
火東が呟く。小金谷が尋ねる。
「見当とは?」
「ロボチャン西日本大会会場から、何組かのロボットとそのパイロットたちが行方不明になっているんでしょう?」
火東が土友に視線を向ける。土友は眼鏡の蔓を触りながら口を開く。
「続いて話そうと思っていたのだが……今火東が言ったように、大会出場者が何名か行方不明になっている。目撃者の証言によると、ロボットの方は足元に大きな黒い穴が開き、それに吸い込まれていったと……恐らくだが、パイロットの方も同様に消えたと思われる」
「誘拐されたということか?」
「概ねそういう認識で間違いないかと」
小金谷の問いに土友は頷く。小金谷が火東に向き直る。
「それで? 話は戻るが、見当とは?」
「……優れた機体と搭乗者を手中に納め、手駒にすること……」
「目的は?」
「流石にそこまでは……戦力を拡充したいんじゃないかしら」
小金谷からの立て続けの質問に火東は肩を竦める。
「……こちらが行方不明者のリストになります」
土友がモニターにリストを表示させる。小金谷が顎に手を当てる。
「ふむ……こうしてみると錚々たる顔ぶれだな」
「しかし、なんでまたこのメンバーなのかしらね?」
「……何らかの共通点があるんじゃないかな~」
「義一さん、また適当に物言って……ってか、一応会議中なんだから飲食は我慢しなさいよ」
殿水がハンバーガーをもぐもぐと食べながら発言する木片を嗜める。火東が笑う。
「義一さんの場合、ちゃんと起きているだけ偉いわよ」
「そうそう……ゲップ」
「あ~もう、コーラの飲み過ぎよ……」
殿水が顔をしかめる。小金谷が口を開く。
「……案外、木片の言っていることも間違いではないかもしれんな」
「ええ? リーダー、マジで言っている?」
「ああ、マジだ」
「その根拠は?」
「これは火東の仮説を踏まえてになるが……単純に戦力拡充が狙いならば、ロボチャン西日本大会参加者を片っ端から攫えば良いだけの話なのにそれを行わなかった……というか行えなかったのではないか?」
「行えなかった?」
「例えば……何らかの条件を満たしていなかったとかな」
殿水の問いに小金谷は自身の考えを述べる。殿水は小声で呟く。
「たま~に鋭いことを言うわね……」
「なんか言ったか?」
「いいえ、なにも」
「……となると、決勝戦でTPOグラッスィーズの二機が発したあの黒い光も何らかの意味がありそうだな……土友!」
「決勝戦のデータは現在解析中です」
「流石だな」
即答する土友に小金谷が満足そうに頷く。火東が呟く。
「ってか、TPOグラッスィーズっていちいち言うの面倒臭いわね」
「それもそうだな……よし、この機体の眼鏡のような形状のパーツのカラーを取って、それぞれ『TPOシルバー』、『TPOゴールド』と呼称することにする!」
「了解……銀って男が乗っているのがシルバーで、金って女が乗っているのがゴールドね」
殿水がデータを確認しながら頷く。火東が声を上げて笑う。
「なかなか分かりやすくて良いわね」
「二機のデータスペックに関しては各自で目を通しておいてくれ……ざっと確認したところ、特に注意を要する装備などは無さそうだが……」
土友が呼び掛ける。殿水が顎に手をやって呟く。
「決勝の戦いぶりを見るに、スペックの不足を高い技量で補っているという印象ね」
「これは勘だけど……何か隠し玉を持っているかもよ」
「義一さんの勘って結構当たるから嫌なのよ」
火東が苦笑する。
「変化した百鬼夜行同様、得体の知れない相手だ。木片の言っていることもあながち外れではないかもしれん。警戒するに越したことはない」
「了解……」
「……はあ~あの勇名高き『ザ・トルーパーズ』の作戦会議を間近で見られるとは……特に木片さんが積極的に参加しているのはドキュメンタリー映像でも見られなかった極めてレアな様子です……」
いつきが恍惚とした表情で呟く。傍らに立つ修羅が首を傾げる。
「山田ちゃん、全然間近じゃないさ~もっと近くに行ったら?」
「と、とんでもない! 近くに行ったらあの眩いオーラに吸い込まれてしまいます!」
部屋の片隅に立ついつきが首を左右に激しく振る。
「眩いオーラねえ……まあ、確かに歴戦の強者たちって感じはするね。恰好は珍妙だけど」
「! な、なんてこと言うんですか! 大星さん!」
「だって、あの肩パッド、必要以上に尖り過ぎだし、赤、青、黄、緑、桃の五色が混ざったカラーの戦闘服はいくらなんでも派手過ぎない?」
修羅はトルーパーズを指差して苦笑交じりに呟く。いつきが慌てて諌める。
「指を差さない! あれはFtoVを動かす為に必要な専用スーツなんですよ!」
「ふ~ん、シーサーウシュはああいう恥ずかしいものが無くて良かったさ~」
「恥ずかしいとか言わない! お願いですから口を慎んで下さい!」
「ごめん、ごめん、ちょっと言い過ぎたよ……しかし、この艦にも驚いたさ~」
「扇状の出島がそのまま戦艦ですからね……しかも色がオレンジ一色……」
そう、彼らは現在、ビバ!オレンジ号に乗って移動中である。そこに警報が鳴り響く。
「! わずかな痕跡を辿ってみるものだな、各員、戦闘準備!」
小金谷が叫び、各員が作戦室を飛び出す。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
聖女召喚に巻き添え異世界転移~だれもかれもが納得すると思うなよっ!
山田みかん
ファンタジー
「貴方には剣と魔法の異世界へ行ってもらいますぅ~」
────何言ってんのコイツ?
あれ? 私に言ってるんじゃないの?
ていうか、ここはどこ?
ちょっと待てッ!私はこんなところにいる場合じゃないんだよっ!
推しに会いに行かねばならんのだよ!!
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
アルケミスト・スタートオーバー ~誰にも愛されず孤独に死んだ天才錬金術師は幼女に転生して人生をやりなおす~
エルトリア
ファンタジー
孤児からストリートチルドレンとなり、その後も養父に殺害されかけたりと不幸な人生を歩んでいた天才錬金術師グラス=ディメリア。
若くして病魔に蝕まれ、死に抗おうと最後の研究を進める彼は、禁忌に触れたとして女神の代行者――神人から処刑を言い渡される。
抗うことさえ出来ずに断罪されたグラスだったが、女神アウローラから生前の錬金術による功績を讃えられ『転生』の機会を与えられた。
本来であれば全ての記憶を抹消し、新たな生命として生まれ変わるはずのグラスは、別の女神フォルトナの独断により、記憶を保有したまま転生させられる。
グラスが転生したのは、彼の死から三百年後。
赤ちゃん(♀)として生を受けたグラスは、両親によってリーフと名付けられ、新たな人生を歩むことになった。
これは幸福が何かを知らない孤独な錬金術師が、愛を知り、自らの手で幸福を掴むまでの物語。
著者:藤本透
原案:エルトリア
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
平凡冒険者のスローライフ
上田なごむ
ファンタジー
26歳独身動物好きの主人公大和希は、神様によって魔物・魔法・獣人等ファンタジーな世界観の異世界に転移させられる。
平凡な能力値、野望など抱いていない彼は、冒険者としてスローライフを目標に日々を過ごしていく。
果たして、彼を待ち受ける出会いや試練は如何なるものか……
ファンタジー世界に向き合う、平凡な冒険者の物語。
【BIO DEFENSE】 ~終わった世界に作られる都市~
こばん
SF
世界は唐突に終わりを告げる。それはある日突然現れて、平和な日常を過ごす人々に襲い掛かった。それは醜悪な様相に異臭を放ちながら、かつての日常に我が物顔で居座った。
人から人に感染し、感染した人はまだ感染していない人に襲い掛かり、恐るべき加速度で被害は広がって行く。
それに対抗する術は、今は無い。
平和な日常があっという間に非日常の世界に変わり、残った人々は集い、四国でいくつかの都市を形成して反攻の糸口と感染のルーツを探る。
しかしそれに対してか感染者も進化して困難な状況に拍車をかけてくる。
さらにそんな状態のなかでも、権益を求め人の足元をすくうため画策する者、理性をなくし欲望のままに動く者、この状況を利用すらして己の利益のみを求めて動く者らが牙をむき出しにしていきパニックは混迷を極める。
普通の高校生であったカナタもパニックに巻き込まれ、都市の一つに避難した。その都市の守備隊に仲間達と共に入り、第十一番隊として活動していく。様々な人と出会い、別れを繰り返しながら、感染者や都市外の略奪者などと戦い、都市同士の思惑に巻き込まれたりしながら日々を過ごしていた。
そして、やがて一つの真実に辿り着く。
それは大きな選択を迫られるものだった。
bio defence
※物語に出て来るすべての人名及び地名などの固有名詞はすべてフィクションです。作者の頭の中だけに存在するものであり、特定の人物や場所に対して何らかの意味合いを持たせたものではありません。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる