【第一章完】からくり始末記~零号と拾参号からの聞書~

阿弥陀乃トンマージ

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第一章

第4話(1)思わぬ足止め

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小さかったあの子が私の身長を追い抜いた。中身は純粋なあの子のままで、私の後をついて歩く姿は親鳥を知った雛のようだ。だから向けられる好意に怖気づいてしまう。屈託もなく笑うあの子を手放さなければならない日は遠くない。私の本性を知ったらこの子はどう思うのだろう。今日も私は親鳥を演じる。(了)2020.01.11

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