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第1章
第8話(4)ハード(過ぎる)トレーニング
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「よし! 皆ジャージに着替えたな!」
「はい!」
凛が元気よく返事する。
「それでは近所のグラウンドに移動だ!」
「おおっ!」
凛が勢いよく走り出す。
「ウチ、バイトの途中なんやけどな……マスター……あ、ええんですか?」
バイトを早上がりした躍も含めて、五人がグラウンドに着く。
「よし! まずは50mダッシュ……」
「なんや結構普通やな……」
「……を100本!」
「な、なんやて⁉」
躍が驚く。
「さあ、スタートだ!」
「うおおっ!」
凛たちがダッシュをさせられる。
「はあ……はあ……」
「次は腕立て伏せ、上体起こし、スクワットを50回ずつ……」
「ま、まあ、出来なくもないかな……」
「……を4セット!」
「なっ⁉」
秀が戸惑う。
「うおおおっ!」
凛たちがなんとか腕立て伏せをこなす。
「ウォーミングアップはこんなものだな!」
「ウ、ウォーミングアップだったのか⁉」
輝が唖然とする。
「続いては実戦的なトレーニングに移る!」
「実戦的……?」
「千本ノックだ!」
「な、なんでどすか⁉」
心が愕然とする。命がバットを持つ。
「各自守備位置につけ!」
「しゅ、守備位置とは⁉」
「うおおっ! バッチこ~い!」
凛たちはどうにかこうにか千本ノックをこなす。
「うむ、各々の守備意識が高まったな!」
「ボールを捕るまで目を離してはいけないことを学びました!」
「何を学んどんねん!」
凛に対して躍が突っ込む。
「それではスクラムを組め!」
「はっ⁉」
「この重さ200キロの〇んとくん人形を五人でグラウンドの端から端まで押せ!」
「せ〇とくんって⁉ ここは京都どすえ⁉」
「心ちゃん! キレるところおかしいから!」
心に対して躍が突っ込む。
「私が奈良だと言ったら、ここは奈良だ! 異論は認めん!」
「無茶苦茶なことを言うとる!」
「うおおおっ!」
凛たちはせん〇くん人形を押し切る。命が声をかける。
「どうだ⁉ 胸の内にある言葉が浮かんできただろう⁉」
「はい! 『ONE PIECE』!」
「それを言うなら『ONE TEAM』やろ! 海賊王になってどうすんねん!」
凛に対して躍が再び突っ込む。
「では、あのバスケットゴールに3ポイントシュートを各自100本撃て!」
「な、なんで⁉」
「命中精度と集中力を同時に高められるな……」
「輝! 前向きに捉えんな!」
輝に対して躍が突っ込む。
「それが終わったら次は……足に重りを着けろ!!」
「はあっ⁉」
「サッカーボールを相手のゴールにシュゥゥゥ!」
「〇トルドームのCMみたいに言うな!」
「それを100本! 終わったら、今度は両手首に重りを着けろ!」
「はああっ⁉」
「ゴルフクラブとテニスラケットを素振り100回ずつだ!」
「セントアンドリュースのセンターコートでハットトリックを決めるんだ……」
「秀さん! ゴルフとテニスとサッカーがごっちゃになってるって!」
秀に対して躍が突っ込む。
「旗つつみショットを決めて、お蝶夫人は友達! 怖くないよ!」
「プロゴルファー〇とエ〇スをねらえとキャプテン〇がごっちゃになっとる!」
凛に対して躍が三度突っ込む。
「ほう、初日でこのトレーニングメニューをこなすとはな……」
命が驚く。
「運動好きのウチはともかくとして、皆もこんなハードなんをこなすとは……」
躍が四人を見回す。
「戦隊として活動する内に、知らず知らずのうちに基礎体力が上がっていたようだね……」
「秀さん、そんな上がりますか⁉」
「なるほど、それなら合点がいくな……」
「いかんやろ! 冷静さはどこ行った、輝!」
「光を追い求める内に光を追い越してしまったんやね……」
「心ちゃん! 中二病っぽい台詞で、覚醒した感出さんでもええから!」
「……」
「いや、そこはなんも言わんのかい!」
無言の凛に対し、躍が四度突っ込む。
「これなら戦隊ヒーロー恒例の主題歌ダンスも踊りきれそうだな……」
「どんなダンス踊らそ思とんねん⁉」
「戦隊ヒーローとしても、スポーツプレイヤーとしても。レベルが上がったな……」
「え? ウチらeスポーツプレイヤーですけど……」
「え? ……あ~今日のところはこの辺で失礼!」
命が走り去る。躍がその背中に向かって叫ぶ。
「うおおっ! 待てや! 勘違いしとったな! コンプラ違反で訴えたるからな!」
「とにかく、喫茶店に戻ろうか……」
秀の言葉に従い、ヘロヘロになりながらも五人は喫茶店に戻る。
「司令官! 大人やったら、報連相はしっかりと! ……あれ? 真白さんだけ?」
「あ、彩さんだったら今日はもう帰りましたよ」
「ちっ、逃げよったな……」
「お疲れのところ申し訳ないのですが、ゲームをしましょうか?」
「ゲ、ゲーム?」
「ええ、合体攻撃の息を合わせる練習のようなゲームです。何よりも合体ロボの操作にも習熟出来るようになります。一石二鳥のゲームですよ」
「そういうことならば……」
「やるしかないどすなあ……」
「ぶっつけ本番はごめんだからな……」
「しゃあないな……」
疲れていた五人が目の色を変えて、それぞれモニターが設置された席につく。
「よし! 皆でゲームクリアを目指すよ!」
凛が威勢よく声をかける。
「はい!」
凛が元気よく返事する。
「それでは近所のグラウンドに移動だ!」
「おおっ!」
凛が勢いよく走り出す。
「ウチ、バイトの途中なんやけどな……マスター……あ、ええんですか?」
バイトを早上がりした躍も含めて、五人がグラウンドに着く。
「よし! まずは50mダッシュ……」
「なんや結構普通やな……」
「……を100本!」
「な、なんやて⁉」
躍が驚く。
「さあ、スタートだ!」
「うおおっ!」
凛たちがダッシュをさせられる。
「はあ……はあ……」
「次は腕立て伏せ、上体起こし、スクワットを50回ずつ……」
「ま、まあ、出来なくもないかな……」
「……を4セット!」
「なっ⁉」
秀が戸惑う。
「うおおおっ!」
凛たちがなんとか腕立て伏せをこなす。
「ウォーミングアップはこんなものだな!」
「ウ、ウォーミングアップだったのか⁉」
輝が唖然とする。
「続いては実戦的なトレーニングに移る!」
「実戦的……?」
「千本ノックだ!」
「な、なんでどすか⁉」
心が愕然とする。命がバットを持つ。
「各自守備位置につけ!」
「しゅ、守備位置とは⁉」
「うおおっ! バッチこ~い!」
凛たちはどうにかこうにか千本ノックをこなす。
「うむ、各々の守備意識が高まったな!」
「ボールを捕るまで目を離してはいけないことを学びました!」
「何を学んどんねん!」
凛に対して躍が突っ込む。
「それではスクラムを組め!」
「はっ⁉」
「この重さ200キロの〇んとくん人形を五人でグラウンドの端から端まで押せ!」
「せ〇とくんって⁉ ここは京都どすえ⁉」
「心ちゃん! キレるところおかしいから!」
心に対して躍が突っ込む。
「私が奈良だと言ったら、ここは奈良だ! 異論は認めん!」
「無茶苦茶なことを言うとる!」
「うおおおっ!」
凛たちはせん〇くん人形を押し切る。命が声をかける。
「どうだ⁉ 胸の内にある言葉が浮かんできただろう⁉」
「はい! 『ONE PIECE』!」
「それを言うなら『ONE TEAM』やろ! 海賊王になってどうすんねん!」
凛に対して躍が再び突っ込む。
「では、あのバスケットゴールに3ポイントシュートを各自100本撃て!」
「な、なんで⁉」
「命中精度と集中力を同時に高められるな……」
「輝! 前向きに捉えんな!」
輝に対して躍が突っ込む。
「それが終わったら次は……足に重りを着けろ!!」
「はあっ⁉」
「サッカーボールを相手のゴールにシュゥゥゥ!」
「〇トルドームのCMみたいに言うな!」
「それを100本! 終わったら、今度は両手首に重りを着けろ!」
「はああっ⁉」
「ゴルフクラブとテニスラケットを素振り100回ずつだ!」
「セントアンドリュースのセンターコートでハットトリックを決めるんだ……」
「秀さん! ゴルフとテニスとサッカーがごっちゃになってるって!」
秀に対して躍が突っ込む。
「旗つつみショットを決めて、お蝶夫人は友達! 怖くないよ!」
「プロゴルファー〇とエ〇スをねらえとキャプテン〇がごっちゃになっとる!」
凛に対して躍が三度突っ込む。
「ほう、初日でこのトレーニングメニューをこなすとはな……」
命が驚く。
「運動好きのウチはともかくとして、皆もこんなハードなんをこなすとは……」
躍が四人を見回す。
「戦隊として活動する内に、知らず知らずのうちに基礎体力が上がっていたようだね……」
「秀さん、そんな上がりますか⁉」
「なるほど、それなら合点がいくな……」
「いかんやろ! 冷静さはどこ行った、輝!」
「光を追い求める内に光を追い越してしまったんやね……」
「心ちゃん! 中二病っぽい台詞で、覚醒した感出さんでもええから!」
「……」
「いや、そこはなんも言わんのかい!」
無言の凛に対し、躍が四度突っ込む。
「これなら戦隊ヒーロー恒例の主題歌ダンスも踊りきれそうだな……」
「どんなダンス踊らそ思とんねん⁉」
「戦隊ヒーローとしても、スポーツプレイヤーとしても。レベルが上がったな……」
「え? ウチらeスポーツプレイヤーですけど……」
「え? ……あ~今日のところはこの辺で失礼!」
命が走り去る。躍がその背中に向かって叫ぶ。
「うおおっ! 待てや! 勘違いしとったな! コンプラ違反で訴えたるからな!」
「とにかく、喫茶店に戻ろうか……」
秀の言葉に従い、ヘロヘロになりながらも五人は喫茶店に戻る。
「司令官! 大人やったら、報連相はしっかりと! ……あれ? 真白さんだけ?」
「あ、彩さんだったら今日はもう帰りましたよ」
「ちっ、逃げよったな……」
「お疲れのところ申し訳ないのですが、ゲームをしましょうか?」
「ゲ、ゲーム?」
「ええ、合体攻撃の息を合わせる練習のようなゲームです。何よりも合体ロボの操作にも習熟出来るようになります。一石二鳥のゲームですよ」
「そういうことならば……」
「やるしかないどすなあ……」
「ぶっつけ本番はごめんだからな……」
「しゃあないな……」
疲れていた五人が目の色を変えて、それぞれモニターが設置された席につく。
「よし! 皆でゲームクリアを目指すよ!」
凛が威勢よく声をかける。
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