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『ケース1:Dランク異世界でのまったりとしたスローライフを希望するCランク勇者ショー=ロークの場合』
第12話(1)デッドオアアライブ
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♢
城の南門で群がる魔族の兵士たちを圧倒するメラヌと実力者ラサラを退けたスティラが並んで立つ。スティラが肩で息をしているのを見てメラヌは考える。
(随分と体力の消耗が激しいみたいね……ポテンシャルはあるけど、体の方がなかなか保たないか……あまり無理はさせられないわね)
スティラはメラヌからの視線に気付く。
「ど、どうかされましたか?」
「スティラちゃん、少し休んでいなさい……残りは私が片付けるわ」
メラヌはゆっくりと前に進み出る。魔族の兵士たちが尻込みする。
「くっ……お、おい、退くな、お前ら!」
「し、しかし……あの強さは手が付けられません!」
「奴を呼べ!」
「はっ!」
魔族の兵士たちが慌ただしく動き出す。メラヌはため息をつく。
「う~ん、往生際が悪いわね、何ごとも諦めが肝心よ?」
「う、うるさい、観念するのは貴様の方だ!」
「ん?」
その時、城門の内側から巨大な蝶が現れて、メラヌの斜め上の辺りまでやってくる。
「な、なんて大きな蝶!」
スティラが驚く。メラヌは呑気に呟く。
「魔虫エビルバタフライね……結構綺麗な羽をしているわね」
「メ、メラヌさん⁉」
「家に飾りたくならない?」
「い、いや、そんなことは?」
「昆虫採集とかしなかった?」
「流石に大きすぎます! って、余所見しないで!」
スティラが叫ぶ。魔虫がメラヌに狙いを定める。
「……」
メラヌは視線をスティラに向けながら、二丁拳銃を魔虫に向けて発射する。
「!」
「! へえ……」
魔虫はその大きな羽をはためかせて、強風を起こし、メラヌが放った二発の銃弾の方向を強引に捻じ曲げた。強い風に吹き飛ばされそうになりながら、スティラが声を上げる。
「そ、そんなことが……!」
「色々と規格外ね……」
メラヌが首を傾げる。スティラが心配そうに声をかける。
「だ、大丈夫ですか⁉」
「ま、やりようはあるわよ」
メラヌは自らの近くに浮かぶ箒を出現させる。
「ほ、箒が現れた⁉」
「転移魔法の応用よ、こんなことも出来るの、余り大きいものは転移させられないけど」
メラヌはスティラに向かってウィンクしながら、箒に乗り、上空に急浮上する。
「お空はあなたたちだけのお庭じゃないのよ!」
メラヌが銃弾を発射したのを見て、魔虫が再びその大きな羽をはためかせて風を起こし、銃弾の方向を変える。下でそれを見ていたスティラが叫ぶ。
「ま、また! 銃が通用しないなんて!」
「まだよ!」
「え⁉」
「『箒弾』!」
「⁉」
メラヌは箒から飛ぶ。すると箒は急加速し、魔虫に向けて突っ込む。予想外のことに魔虫も反応することが出来ず、箒によってその巨体を貫かれる。箒は急旋回して、メラヌの真下に潜り込み、メラヌは何事も無かったかのように箒に腰掛ける。
「良い子ね」
メラヌは箒を撫でて呟く。スティラが唖然とする。
「ほ、箒にそんなことをさせるとは……」
「『意志』と『突撃』の魔法効果を付与させたのよ」
「『意志』の魔法……物などに意志を持たせる魔法、書物で読んだことがありますが、実際に目にするのは初めてです。尚且つそのようなかたちで用いるとは……」
「何事も工夫一つよ」
メラヌはゆっくりと空を旋回しながらスティラの言葉に答える。
「……拳銃狂いが偉そうに魔法の講義か」
「おっと⁉」
箒が真っ二つに斬られる。すんでのところで躱したメラヌは地面に着地する。
「エーディ様!」
「エーディ様が来て下さったぞ!」
周囲の魔族が声を上げる。スティラが目を見開く。
「あ、あの男は四傑の……!」
「あ~あ、お気に入りの箒を……こんなスパッと斬ったら直らないじゃないの」
メラヌは地面に無残に転がった箒を拾い上げ、唇を尖らせる。エーディと呼ばれた男は刀を構えながら淡々と答える。
「抜かせ、大して愛着もないくせに……」
「ふん、貴方に何が分かるのよ」
メラヌが腕を組んで、頬を膨らませる。エーディが黒髪をかき上げながら、その端正な顔を一切崩さずに話す。
「その妙に若ぶった喋り方も止めたらどうだ? いい加減痛々しいぞ」
「魔族どもを従えて、戦争ごっこをしている奴に言われたくないわよ」
「ごっこではない、これは戦争だ……」
「目的は何よ? わざわざ魔王を復活させる狙いは?」
「……このメニークランズを守るためだ」
「は? 冗談を言っているの?」
「冗談ではない。お前も含め、この地方の連中は外のことにあまりに無関心過ぎる。現在、大陸中央で大きな動きがある。近々大戦に発展するだろうと予想される。この地方も全くの無関係ではいられない」
「……それが魔王復活とどう関わってくるの?」
「『多種族共生』などと温いスローガンを掲げていては駄目だということだ。より強大な力を持って一つにまとまらなければ、あっという間に他国に呑み込まれるぞ」
「防衛の為なら反対勢力を暴力でねじ伏せても良いというの?」
「……大義の為だ」
「はっ、大義? 相変わらずガキっぽいわね、それともボケてきたのかしら?」
「あ、あの~?」
スティラがおずおずと手を上げる。
「何? スティラちゃん」
「お二人はお知り合いなのですか?」
メラヌとエーディは一度目を合わせて、スティラの方を向いて口を揃えて答える。
「初対面よ(だ)」
「い、いや、明らかに知り合いですよね⁉ 今の答えも息ピッタリでしたよ⁉ というか、先のトウリツの戦いでも顔を合わせているじゃないですか!」
「まあ、そんなことはどうでもいいわ……これ以上暴走はさせない!」
「!」
メラヌが銃を二発発射する。だが、エーディが刀を一閃し、銃弾は地面に落ちる。
「じゅ、銃弾を斬った⁉」
「……やるじゃないの」
「造作もないことだ」
エーディが刀を構え直す。スティラがそれをじっと見つめる。
「モンドさんと似たような剣ですね……」
「ここから遠く離れた北東の地で作られる『カタナ』というやつね。私の一族が拳銃狂いなら、隣村のあいつの一族は刀剣狂いってところね。どちらも魔法使いの癖に魔法を使いたがらない変わり者の一族で有名だったわ」
「……やっぱりお知り合いじゃないですか」
「……昔のことはあまり覚えてないわ」
スティラの突っ込みにメラヌは言葉を濁す。しばらく黙っていたエーディが口を開く。
「……俺を止めたければ、殺す気で来い」
「そうね……次で仕留めるわ」
「よ、よろしいのですか⁉ 昔なじみの方なのでしょう⁉」
「スティラちゃん、思い出して……あいつは勇者さんを殺しかけたのよ」
「⁉ そ、それは……」
「一応の話し合いを試みてみたけど、ご覧の通りの平行線……もはやどちらが生きるか死ぬかの話よ。それにここで止めなければ勇者さんたちが危ないわ」
スティラはしばらくメラヌの眼を見つめて、意を決したように頷く。
「分かりました、お手伝いします」
「心強いわ、ただあの刀をどうするかなんだけど……」
「それでしたら……」
スティラが小声で囁く。メラヌが目を丸くする。
「……成程ね、やってみましょう」
メラヌはウィンクし、銃口をエーディに向ける。スティラが杖を構える。
「『裁きの雷』!」
スティラが雷を落とすが、エーディがあっさり躱す。
「大した魔力だが、それ故感知しやすい!」
「狙い通りよ!」
エーディが避けた方向にメラヌが銃弾を発射する。
「甘い! ―――⁉」
銃弾にすぐさま反応したエーディだったが、振った刀は銃弾を斬ることなく、虚空を斬った。ほんの一瞬の間を置いて、二発の銃弾がエーディの体を貫く。
「がはっ! な、なんだと……?」
「銃弾に『意志』の魔法を付与したの、一時停止させて、あなたの刀を振らせてから突っ込ませた……まんまと意表を突けたようね」
「ふ、ふん……地獄で待っているぞ……」
エーディが前のめりに倒れる。メラヌが静かに呟く。
「お互い普通に地獄に行けると思っているの? 本当におめでたいわね……」
「メラヌさん……」
「さあ、行きましょう。貴方たち、命が惜しければ消えなさい。あ、門は開けて頂戴ね」
メラヌは残った魔族の兵士たちを威圧しながら、城内に向かって歩き出した。
♢
城の南門で群がる魔族の兵士たちを圧倒するメラヌと実力者ラサラを退けたスティラが並んで立つ。スティラが肩で息をしているのを見てメラヌは考える。
(随分と体力の消耗が激しいみたいね……ポテンシャルはあるけど、体の方がなかなか保たないか……あまり無理はさせられないわね)
スティラはメラヌからの視線に気付く。
「ど、どうかされましたか?」
「スティラちゃん、少し休んでいなさい……残りは私が片付けるわ」
メラヌはゆっくりと前に進み出る。魔族の兵士たちが尻込みする。
「くっ……お、おい、退くな、お前ら!」
「し、しかし……あの強さは手が付けられません!」
「奴を呼べ!」
「はっ!」
魔族の兵士たちが慌ただしく動き出す。メラヌはため息をつく。
「う~ん、往生際が悪いわね、何ごとも諦めが肝心よ?」
「う、うるさい、観念するのは貴様の方だ!」
「ん?」
その時、城門の内側から巨大な蝶が現れて、メラヌの斜め上の辺りまでやってくる。
「な、なんて大きな蝶!」
スティラが驚く。メラヌは呑気に呟く。
「魔虫エビルバタフライね……結構綺麗な羽をしているわね」
「メ、メラヌさん⁉」
「家に飾りたくならない?」
「い、いや、そんなことは?」
「昆虫採集とかしなかった?」
「流石に大きすぎます! って、余所見しないで!」
スティラが叫ぶ。魔虫がメラヌに狙いを定める。
「……」
メラヌは視線をスティラに向けながら、二丁拳銃を魔虫に向けて発射する。
「!」
「! へえ……」
魔虫はその大きな羽をはためかせて、強風を起こし、メラヌが放った二発の銃弾の方向を強引に捻じ曲げた。強い風に吹き飛ばされそうになりながら、スティラが声を上げる。
「そ、そんなことが……!」
「色々と規格外ね……」
メラヌが首を傾げる。スティラが心配そうに声をかける。
「だ、大丈夫ですか⁉」
「ま、やりようはあるわよ」
メラヌは自らの近くに浮かぶ箒を出現させる。
「ほ、箒が現れた⁉」
「転移魔法の応用よ、こんなことも出来るの、余り大きいものは転移させられないけど」
メラヌはスティラに向かってウィンクしながら、箒に乗り、上空に急浮上する。
「お空はあなたたちだけのお庭じゃないのよ!」
メラヌが銃弾を発射したのを見て、魔虫が再びその大きな羽をはためかせて風を起こし、銃弾の方向を変える。下でそれを見ていたスティラが叫ぶ。
「ま、また! 銃が通用しないなんて!」
「まだよ!」
「え⁉」
「『箒弾』!」
「⁉」
メラヌは箒から飛ぶ。すると箒は急加速し、魔虫に向けて突っ込む。予想外のことに魔虫も反応することが出来ず、箒によってその巨体を貫かれる。箒は急旋回して、メラヌの真下に潜り込み、メラヌは何事も無かったかのように箒に腰掛ける。
「良い子ね」
メラヌは箒を撫でて呟く。スティラが唖然とする。
「ほ、箒にそんなことをさせるとは……」
「『意志』と『突撃』の魔法効果を付与させたのよ」
「『意志』の魔法……物などに意志を持たせる魔法、書物で読んだことがありますが、実際に目にするのは初めてです。尚且つそのようなかたちで用いるとは……」
「何事も工夫一つよ」
メラヌはゆっくりと空を旋回しながらスティラの言葉に答える。
「……拳銃狂いが偉そうに魔法の講義か」
「おっと⁉」
箒が真っ二つに斬られる。すんでのところで躱したメラヌは地面に着地する。
「エーディ様!」
「エーディ様が来て下さったぞ!」
周囲の魔族が声を上げる。スティラが目を見開く。
「あ、あの男は四傑の……!」
「あ~あ、お気に入りの箒を……こんなスパッと斬ったら直らないじゃないの」
メラヌは地面に無残に転がった箒を拾い上げ、唇を尖らせる。エーディと呼ばれた男は刀を構えながら淡々と答える。
「抜かせ、大して愛着もないくせに……」
「ふん、貴方に何が分かるのよ」
メラヌが腕を組んで、頬を膨らませる。エーディが黒髪をかき上げながら、その端正な顔を一切崩さずに話す。
「その妙に若ぶった喋り方も止めたらどうだ? いい加減痛々しいぞ」
「魔族どもを従えて、戦争ごっこをしている奴に言われたくないわよ」
「ごっこではない、これは戦争だ……」
「目的は何よ? わざわざ魔王を復活させる狙いは?」
「……このメニークランズを守るためだ」
「は? 冗談を言っているの?」
「冗談ではない。お前も含め、この地方の連中は外のことにあまりに無関心過ぎる。現在、大陸中央で大きな動きがある。近々大戦に発展するだろうと予想される。この地方も全くの無関係ではいられない」
「……それが魔王復活とどう関わってくるの?」
「『多種族共生』などと温いスローガンを掲げていては駄目だということだ。より強大な力を持って一つにまとまらなければ、あっという間に他国に呑み込まれるぞ」
「防衛の為なら反対勢力を暴力でねじ伏せても良いというの?」
「……大義の為だ」
「はっ、大義? 相変わらずガキっぽいわね、それともボケてきたのかしら?」
「あ、あの~?」
スティラがおずおずと手を上げる。
「何? スティラちゃん」
「お二人はお知り合いなのですか?」
メラヌとエーディは一度目を合わせて、スティラの方を向いて口を揃えて答える。
「初対面よ(だ)」
「い、いや、明らかに知り合いですよね⁉ 今の答えも息ピッタリでしたよ⁉ というか、先のトウリツの戦いでも顔を合わせているじゃないですか!」
「まあ、そんなことはどうでもいいわ……これ以上暴走はさせない!」
「!」
メラヌが銃を二発発射する。だが、エーディが刀を一閃し、銃弾は地面に落ちる。
「じゅ、銃弾を斬った⁉」
「……やるじゃないの」
「造作もないことだ」
エーディが刀を構え直す。スティラがそれをじっと見つめる。
「モンドさんと似たような剣ですね……」
「ここから遠く離れた北東の地で作られる『カタナ』というやつね。私の一族が拳銃狂いなら、隣村のあいつの一族は刀剣狂いってところね。どちらも魔法使いの癖に魔法を使いたがらない変わり者の一族で有名だったわ」
「……やっぱりお知り合いじゃないですか」
「……昔のことはあまり覚えてないわ」
スティラの突っ込みにメラヌは言葉を濁す。しばらく黙っていたエーディが口を開く。
「……俺を止めたければ、殺す気で来い」
「そうね……次で仕留めるわ」
「よ、よろしいのですか⁉ 昔なじみの方なのでしょう⁉」
「スティラちゃん、思い出して……あいつは勇者さんを殺しかけたのよ」
「⁉ そ、それは……」
「一応の話し合いを試みてみたけど、ご覧の通りの平行線……もはやどちらが生きるか死ぬかの話よ。それにここで止めなければ勇者さんたちが危ないわ」
スティラはしばらくメラヌの眼を見つめて、意を決したように頷く。
「分かりました、お手伝いします」
「心強いわ、ただあの刀をどうするかなんだけど……」
「それでしたら……」
スティラが小声で囁く。メラヌが目を丸くする。
「……成程ね、やってみましょう」
メラヌはウィンクし、銃口をエーディに向ける。スティラが杖を構える。
「『裁きの雷』!」
スティラが雷を落とすが、エーディがあっさり躱す。
「大した魔力だが、それ故感知しやすい!」
「狙い通りよ!」
エーディが避けた方向にメラヌが銃弾を発射する。
「甘い! ―――⁉」
銃弾にすぐさま反応したエーディだったが、振った刀は銃弾を斬ることなく、虚空を斬った。ほんの一瞬の間を置いて、二発の銃弾がエーディの体を貫く。
「がはっ! な、なんだと……?」
「銃弾に『意志』の魔法を付与したの、一時停止させて、あなたの刀を振らせてから突っ込ませた……まんまと意表を突けたようね」
「ふ、ふん……地獄で待っているぞ……」
エーディが前のめりに倒れる。メラヌが静かに呟く。
「お互い普通に地獄に行けると思っているの? 本当におめでたいわね……」
「メラヌさん……」
「さあ、行きましょう。貴方たち、命が惜しければ消えなさい。あ、門は開けて頂戴ね」
メラヌは残った魔族の兵士たちを威圧しながら、城内に向かって歩き出した。
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