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『ケース1:Dランク異世界でのまったりとしたスローライフを希望するCランク勇者ショー=ロークの場合』
第8話(4)常識外れの行動
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「アパネ!」
「待って、ダーリン」
アパネの近くに駆け付けようとした俺をアリンが呼び止める。
「何ですか⁉」
「あれを見て……」
「⁉」
アリンが顎をしゃくった方を見てみると、モンドが大きな槌を構えた分厚い鎧を着こんだオークの前に膝を突いていた。
「あの女ドワーフも結構苦戦しているわ」
「ま、まさか、あのオークも⁉」
「あいつも四傑の一人の……側近みたいなものね」
「側近であの強さ……」
俺は絶句する。アリンは冷静に語る。
「どちらの戦況にもすぐ対応出来るように、しばらくここで様子を見ていましょう」
♢
「ふん……先程までの威勢はどうした、オオカミ娘?」
長い槍を構えたリザードマンが体中傷だらけのアパネを嘲笑う。
「くっ……」
「大方、この不利な戦況を一気に覆すために、主力部隊の主将である儂、ワナームの首を狙ってきたのであろう?」
ワナームと名乗ったリザードマンがわざとらしく自分の首をトントンと叩いてみせる。アパネは肩の傷を抑えながら無言でそれを見つめる。
「……」
「その狙い自体は決して悪くない。但し、相手が悪かったな……儂は魔王ザシン様に仕える四傑が一人、ドルフ様の片腕! 貴様如きにこの槍をかいくぐれるはずもない!」
ワナームは長い槍をくるくると器用に回して、アパネに切っ先を向ける。アパネはその様子を見つめながら考える。
(あの槍だ……ただでさえリーチがある上に、まるで手足の様に自由に動く……あの槍を躱して、懐に入るのは至難の業だ)
アパネはゆっくりと立ち上がる。ワナームは感心したような声を上げる。
「ほう、その傷でまた立つか、なかなかどうしてタフだな……もっとも膝を突いたままの方が楽だったかもしれんぞ?」
(考えろ……)
アパネは軽く頭を掻きむしる。
「見たところ、まだ若い娘だな……しかし貴様は多くの同胞を手にかけた。戦だ、いちいち恨み言は言わん……ただ、楽に死ねるとは思うなよ」
ワナームの言葉に周囲のリザードマンの兵士たちが歓声を上げる。周りの騒ぎをよそにアパネは自分でも驚くほど集中していた。
(主将格を狙うという考えは悪くはなかった……ボクの頭も使い様だ……次はどうする? あの速く鋭い槍をどう躱す?)
「ふん、恐怖で動けんか。ならばこちらから仕掛けるぞ!」
ワナームが突っ込んでくる。アパネが瞬時に考えを巡らす。
(躱せないなら―――!)
「な、なんだと⁉」
ワナームは驚いた。心の臓を狙った槍の切っ先をアパネが両の掌を広げて受け止めたのである。槍は掌を貫き、血が滴る。アパネは痛みに顔を歪めながら呟く。
「ね、狙いが正確だったから、受け止めやすかったよ……」
「ば、馬鹿な!」
ワナームは槍を抜こうとするも、慌てていて上手く行かない。アパネはニヤっと笑う。
「この槍が邪魔だった……こうして封じてしまえば良い」
「き、貴様の手も使えまい!」
「足があるよ! 『血爪斬(けっそうざん)』!」
「がはっ! ち、血の刃を飛ばしただと⁉」
右腕に攻撃を喰らったワナームは槍を手放してしまう。
「今だ!」
「し、しまった!」
アパネは槍を奪うと、それを引き抜き、一気にワナームの懐に入り込んで飛び掛かる。
「『狼爪斬・四連』!」
「ぐはっ! ザシン様、ドルフ様、申し訳ありません……」
ワナームは仰向けに倒れ込んだ。
「ザシンとドルフにはボクから伝えておくよ……って聞こえてないか」
肩で息をしながらアパネは淡々と告げる。その一方……
「フフフ、武芸に長じた女ドワーフとはな、珍しいモノを見たわい、ただオデの相手ではなかったようだな……」
「ぐっ……」
膝を突くモンドを見ながら、オークは下卑な口調で話す。
「オデは魔王ザシン様に仕える四傑が一人、ヴルフェ様の側近! ドエイだで!」
「!」
「ブハハハッ! 驚いて声も出まい!」
ドエイと名乗ったオークにモンドはゆっくりと立ち上がりながら答える。
「……言葉使いに長けたオークとは、随分と珍しいモノを見たと思ったのでござる」
「ブヒッ⁉ お、おのれ、良い体付きをしているからオデの妾にでもしてやろうかと思ったのに……気が変わった! 叩き潰してくれる!」
ドエイが大槌を振りかぶって迫る。モンドは考える。
(単純な力比べとなればあの大槌には到底勝てぬ。先程、刀は危うく折られかけ、斧ではあっさり押し負けた……それならば!)
「フン!」
ドエイが大槌を振り下ろす。モンドはすんでのところでそれを躱す。地面は粉々に砕け、土塊となって飛び散る。モンドはすぐさま反応する。
「これだ! 『豪打乱舞』!」
「ブハッ⁉」
モンドは背中に背負った数ある武器から棍棒を取り出し、飛び交う土塊を叩いて弾き飛ばす。土塊は凄まじい勢いで、次々とドエイの体に命中した。予期せぬ攻撃にドエイは思わず体勢を崩す。モンドが迫る。
「隙有り!」
「⁉」
モンドは刀を抜き、一刀のもとにドエイの太い首を刎ねた。モンドはゴロゴロと転がるドエイの頭を掴んで、高々と掲げる。
「敵将ドエイ、討ち取ったり!」
「う、うわあああ!」
オークの軍勢は主将格を失ったことであっという間に統率を失い、我先にと逃げ出していった。モンドはホッとため息をつき、小声で呟く。
「これ以上の戦闘は厳しかったでござる……大人しく退いてくれて良かった」
♢
「す、凄い……」
「手助けは不要だったみたいね」
リザードマンとオークの部隊が主将を失い、退却を始める。主力を務める部隊の突然の瓦解に、魔王軍全体が混乱に陥る。これで戦況は逆転だ。同盟軍が盛り返し始める。
「こうも上手く行くとは……」
「戦はそれ自体が生き物みたいなものだからね。常識には当てはまらない時もあるわ」
「な、成程……」
「むしろその常識外れの行動にボクは興味があるな~」
「それがしも同意でござる……」
「えっ⁉ アパネ、モンド、いつの間に……って、うわっ!」
俺は驚いた。プスプスと煙を立てている俺の股間辺りをアリンが優しくさすっているのである。俺はアパネたちの冷たい視線を受けながら、アリンの手をどかせようとした。アリンも何故か抵抗してくる。戦場のど真ん中で何をやっているんだろうか……。
「待って、ダーリン」
アパネの近くに駆け付けようとした俺をアリンが呼び止める。
「何ですか⁉」
「あれを見て……」
「⁉」
アリンが顎をしゃくった方を見てみると、モンドが大きな槌を構えた分厚い鎧を着こんだオークの前に膝を突いていた。
「あの女ドワーフも結構苦戦しているわ」
「ま、まさか、あのオークも⁉」
「あいつも四傑の一人の……側近みたいなものね」
「側近であの強さ……」
俺は絶句する。アリンは冷静に語る。
「どちらの戦況にもすぐ対応出来るように、しばらくここで様子を見ていましょう」
♢
「ふん……先程までの威勢はどうした、オオカミ娘?」
長い槍を構えたリザードマンが体中傷だらけのアパネを嘲笑う。
「くっ……」
「大方、この不利な戦況を一気に覆すために、主力部隊の主将である儂、ワナームの首を狙ってきたのであろう?」
ワナームと名乗ったリザードマンがわざとらしく自分の首をトントンと叩いてみせる。アパネは肩の傷を抑えながら無言でそれを見つめる。
「……」
「その狙い自体は決して悪くない。但し、相手が悪かったな……儂は魔王ザシン様に仕える四傑が一人、ドルフ様の片腕! 貴様如きにこの槍をかいくぐれるはずもない!」
ワナームは長い槍をくるくると器用に回して、アパネに切っ先を向ける。アパネはその様子を見つめながら考える。
(あの槍だ……ただでさえリーチがある上に、まるで手足の様に自由に動く……あの槍を躱して、懐に入るのは至難の業だ)
アパネはゆっくりと立ち上がる。ワナームは感心したような声を上げる。
「ほう、その傷でまた立つか、なかなかどうしてタフだな……もっとも膝を突いたままの方が楽だったかもしれんぞ?」
(考えろ……)
アパネは軽く頭を掻きむしる。
「見たところ、まだ若い娘だな……しかし貴様は多くの同胞を手にかけた。戦だ、いちいち恨み言は言わん……ただ、楽に死ねるとは思うなよ」
ワナームの言葉に周囲のリザードマンの兵士たちが歓声を上げる。周りの騒ぎをよそにアパネは自分でも驚くほど集中していた。
(主将格を狙うという考えは悪くはなかった……ボクの頭も使い様だ……次はどうする? あの速く鋭い槍をどう躱す?)
「ふん、恐怖で動けんか。ならばこちらから仕掛けるぞ!」
ワナームが突っ込んでくる。アパネが瞬時に考えを巡らす。
(躱せないなら―――!)
「な、なんだと⁉」
ワナームは驚いた。心の臓を狙った槍の切っ先をアパネが両の掌を広げて受け止めたのである。槍は掌を貫き、血が滴る。アパネは痛みに顔を歪めながら呟く。
「ね、狙いが正確だったから、受け止めやすかったよ……」
「ば、馬鹿な!」
ワナームは槍を抜こうとするも、慌てていて上手く行かない。アパネはニヤっと笑う。
「この槍が邪魔だった……こうして封じてしまえば良い」
「き、貴様の手も使えまい!」
「足があるよ! 『血爪斬(けっそうざん)』!」
「がはっ! ち、血の刃を飛ばしただと⁉」
右腕に攻撃を喰らったワナームは槍を手放してしまう。
「今だ!」
「し、しまった!」
アパネは槍を奪うと、それを引き抜き、一気にワナームの懐に入り込んで飛び掛かる。
「『狼爪斬・四連』!」
「ぐはっ! ザシン様、ドルフ様、申し訳ありません……」
ワナームは仰向けに倒れ込んだ。
「ザシンとドルフにはボクから伝えておくよ……って聞こえてないか」
肩で息をしながらアパネは淡々と告げる。その一方……
「フフフ、武芸に長じた女ドワーフとはな、珍しいモノを見たわい、ただオデの相手ではなかったようだな……」
「ぐっ……」
膝を突くモンドを見ながら、オークは下卑な口調で話す。
「オデは魔王ザシン様に仕える四傑が一人、ヴルフェ様の側近! ドエイだで!」
「!」
「ブハハハッ! 驚いて声も出まい!」
ドエイと名乗ったオークにモンドはゆっくりと立ち上がりながら答える。
「……言葉使いに長けたオークとは、随分と珍しいモノを見たと思ったのでござる」
「ブヒッ⁉ お、おのれ、良い体付きをしているからオデの妾にでもしてやろうかと思ったのに……気が変わった! 叩き潰してくれる!」
ドエイが大槌を振りかぶって迫る。モンドは考える。
(単純な力比べとなればあの大槌には到底勝てぬ。先程、刀は危うく折られかけ、斧ではあっさり押し負けた……それならば!)
「フン!」
ドエイが大槌を振り下ろす。モンドはすんでのところでそれを躱す。地面は粉々に砕け、土塊となって飛び散る。モンドはすぐさま反応する。
「これだ! 『豪打乱舞』!」
「ブハッ⁉」
モンドは背中に背負った数ある武器から棍棒を取り出し、飛び交う土塊を叩いて弾き飛ばす。土塊は凄まじい勢いで、次々とドエイの体に命中した。予期せぬ攻撃にドエイは思わず体勢を崩す。モンドが迫る。
「隙有り!」
「⁉」
モンドは刀を抜き、一刀のもとにドエイの太い首を刎ねた。モンドはゴロゴロと転がるドエイの頭を掴んで、高々と掲げる。
「敵将ドエイ、討ち取ったり!」
「う、うわあああ!」
オークの軍勢は主将格を失ったことであっという間に統率を失い、我先にと逃げ出していった。モンドはホッとため息をつき、小声で呟く。
「これ以上の戦闘は厳しかったでござる……大人しく退いてくれて良かった」
♢
「す、凄い……」
「手助けは不要だったみたいね」
リザードマンとオークの部隊が主将を失い、退却を始める。主力を務める部隊の突然の瓦解に、魔王軍全体が混乱に陥る。これで戦況は逆転だ。同盟軍が盛り返し始める。
「こうも上手く行くとは……」
「戦はそれ自体が生き物みたいなものだからね。常識には当てはまらない時もあるわ」
「な、成程……」
「むしろその常識外れの行動にボクは興味があるな~」
「それがしも同意でござる……」
「えっ⁉ アパネ、モンド、いつの間に……って、うわっ!」
俺は驚いた。プスプスと煙を立てている俺の股間辺りをアリンが優しくさすっているのである。俺はアパネたちの冷たい視線を受けながら、アリンの手をどかせようとした。アリンも何故か抵抗してくる。戦場のど真ん中で何をやっているんだろうか……。
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