9 / 109
『ケース1:Dランク異世界でのまったりとしたスローライフを希望するCランク勇者ショー=ロークの場合』
第3話(1)市場で液体を売る勇者
しおりを挟む
3
「お金がない……」
道端に停めた馬車の荷台で俺は頭を抱える。
「なんでまた勇者様の一行がそんな情けないことに……」
アパネが馬に草を食べさせながら、呆れ気味にこちらを見てくる。
「……さあ、なんででしょうね」
「お金は計画的に使わないと~」
「何分イレギュラーな事態に見舞われましたもので……」
「イレギュラーな事態?」
アパネは首を傾げる。黙っていたスティラが立ち上がって声を上げる。
「アパネ、貴女の食費ですよ!」
「ええっ⁉ ボクのせいなの⁉」
「誰々のせいとは言いたくはないのですが……貴女、いくらなんでも食べ過ぎです!」
「だってさ、ほら、僕って夜は力が3倍になるじゃない?」
「それがなにか?」
「その分、その後の食欲もおのずと3倍になるんだよ~OK?」
「成程ね~って、なんですか! そのわけの分からない理屈は!」
「ええっ、わりと筋は通ってない?」
「通っていません! 通行止めです!」
「ショ、ショー、スティラがまるで鬼のようだよ……」
アパネが馬に隠れながら、俺に助けを求める。俺はため息をつく。
「無理もないでしょう……」
「ショー様からもなにか言って下さい!」
「ショ、ショー、勇者は細かいことは気にしないよね!」
全然細かいことはないのだが、ここでスティラに同調し、アパネを責めたてても事態は何一つ好転しないだろう。俺はゆっくり口を開く。
「スティラ、そんなに大きな声を出すとそれだけでお腹が空きますよ、ここは我慢してください……アパネもそういう特殊な胃袋事情は前もって伝えていて欲しかったです」
「ショー様がそうおっしゃるのならば……」
「う、うん、悪かったよ、今度から気を付ける……」
二人のトーンが落ち着いたところで、俺は考えを求める。
「というわけで、金策が必要です! 二人とも良い考えがあればお聞かせ下さい!」
俺の言葉を受け、スティラが荷台に地図を広げ、ある一点に指を差す。
「今わたくしたちがいるのはこの辺り……ここから南西ほど近くに大きな町があります」
「ほう、大きな町ですか!」
スティラの言葉に俺は頷く。スティラが言い辛そうに話を続ける。
「そ、そこで働き口を探してみるなどは如何でしょう……?」
「臨時的雇用者ですか……」
「ちょ、ちょっと、まさか勇者様に汗水かいて働かせるつもりなの⁉」
「事態が事態なのです! ここは地道に稼いでいく他ありません!」
「その町に何か月滞在するつもり?」
「半年分の路銀は確保したいですから、そうですね、三か月くらいですかね……」
「その間に魔族や魔物が活動をさらに活発化させたらどうするの?」
「それは……では、アパネはどうするおつもりなのですか?」
「この地域の野良モンスターを狩りまくる。ゴブリンなんかは結構金品を持っているからね。ひと月半も町の周辺をうろついていたら、それなりに貯まるんじゃないかな」
「……例えばその間の食事はどうするのです?」
「狩ったモンスターを片っ端から煮て焼いて食う! 幸い荷台には調理器具が一通り揃っているしね。なかなか良い考えじゃない?」
「却下です。わたくしは文明的な食事を希望します」
「お嬢様だな~ショーはどう思うの?」
俺に話を振らないでくれと思ったが、まさか考えを述べない訳にはいかない。俺はヒートアップする両者を落ち着かせつつ、自身の意見を述べる。
「町の規模が正直分かりません。ここは町に入ってから考えをまとめましょう」
「お金はないんじゃないの?」
「安宿ならば数日くらいは滞在できるほどはまだ残っています」
「そうですね……では町に向かいましょう」
俺たちは馬車を南西の大きな町に向かわせる。しばらくするとその町に着いた。かなり人通りの多い町だ。俺は感心する。
「これはなかなか賑わっているようですね」
「ええ、話に聞くよりもうんと立派な町です!」
スティラが弾むような声で答える。このような規模の町に来たのは実際のところ初めてなのだろう。俺たちは町の外れにある安宿を見つけ、チェックインする。
「うお~久々のベッドだ~!」
部屋に入り、アパネはベッドに勢いよく飛び込む。スティラが嗜める。
「アパネ、はしたないですよ」
「それでショー、これからどうするの?」
「そうですね……」
俺は腕を組んで考え込む。思っていたよりも規模の大きい町だ、それだけ行動の選択肢も増えるというものだろう。
「とりあえずは観光がてら、各々この町を巡ってみましょうか。夜に集合しましょう」
「分かりました」
「オッケ~♪」
三手に分かれ、俺たちは町に繰り出す。夜、部屋に戻ってきた俺は二人に尋ねる。
「さて……何か成果はありましたか?」
「ええ……」
「うん、まあ……」
二人とも浮かない顔である。
「スティラ、どうかしたのですか?」
「ええっと……町の広場のような所で演奏をしてきたのですが……」
「演奏⁉」
「スティラ、楽器出来るの⁉」
スティラが自分の荷物から竪琴を取り出して軽く音を奏でて見せる。良い音色が響く。
「おお、上手じゃないですか」
「ほんの嗜み程度です。集落ではもっと上手な方がいましたよ」
「成程、その演奏でお金を貰ってきたんだね⁉」
「そういう狙いだったのですが……生憎全く……」
「ええ⁉ ゼロ⁉」
アパネの驚く声にスティラが悲し気に頷く。俺は首を傾げる。
「十分見事な演奏だと思いますけどね……」
「ショー様の軌跡を詩にして、合わせて歌ったのですが……」
「ん? 歌?」
「……ちょっとスティラ、一節歌ってみてくれる?」
怪訝な顔をしたアパネがスティラにリクエストする。
「はあ……それでは……~~~☠☠☠」
「うおっ⁉」
「ス、スティラ、ストップ、ストップ!」
俺とアパネは思わず両耳を塞ぐ。スティラは不思議そうな顔をする。
「どうかしましたか?」
「無自覚⁉ どうかしたもなにもないよ! 死霊でも呼び出すのかと……むぐ!」
「こ、この町の方々の好みには少々合わなかったのでしょう!」
俺はアパネの口を抑えて、オブラートに包んだ言い方でスティラに告げる。
「はあ……?」
「ところでアパネはどうだったのですか?」
「! い、いや、ボクは特に……~~~♪」
「分かり易い誤魔化し方! 何かやらかしたのでしょう!」
「大丈夫! 追っ手はしっかり撒いてきたから!」
「追われている時点で全然大丈夫じゃないのですよ!」
「一体何をやったのです、アパネ!」
俺とスティラの詰問に、アパネは観念して白状する。
「町の東端に大きな市場があったんだ、これは良いやと思って……」
「思って……?」
「町の外で狩ってきたモンスターの肉を売り捌こうとしたんだ。そうしたら、市場で許可なく商売を行うのは禁止だって、町の自警団?みたいな連中が言ってきて……」
「な、なんてことを……」
スティラが頭を抑えてふらつく。
「罰金を払えって言うからさ、そんな余裕ないじゃん!」
「だからと言って逃げ出したら、もっと大事になるでしょう! ねえ、ショー様!」
「そうですよ、私はキッチリと払いました」
「ほら! ……って、えええっ⁉」
スティラが素っ頓狂な声を上げて俺を見る。アパネが尋ねてくる。
「ショ、ショーは何をやらかしたの?」
「私は町の南端の市場で、ナナコの木の樹液を売ろうとしたところを注意されて……」
「樹液を売ろうとしたのですか⁉」
「樹液を毒消しの薬にする製法が分かりませんでしたので……あ、器は近くの道具屋で見繕って、それに移して売ろうとしましたよ? 流石に直売りというのはね……」
「ち、違う、違う! 問題はそこじゃないって!」
アパネが手を左右に激しく振る。
「少ない罰金で済みましたよ、勇者ということでいくらか割引してもらいました」
スティラが頭を抑えながら呆れ気味に呟く。
「どこの世界に樹液を売ろうとして罰金を割引してもらう勇者様がいるのですか……」
「少なくともここにいるね、ハハッ」
「笑い事ではありません……」
「ヒィ!」
スティラの低い声と鋭い眼光にアパネが怯む。スティラが俺に視線を移す。
「ショー様……まさかと思いますが……?」
「そのまさかです。ほぼスッカラカンです!」
「どうするのですか⁉」
「心配ご無用! 二人とも私についてきて下さい」
俺は二人をある場所に連れていく。その場所に着いた二人は首を傾げる。
「ねえ、ここって……?」
「ショー様?」
「見ての通り、ギャンブル場です! 罰金どころか、路銀も稼いでみせます!」
俺は満面の笑みで右手の親指をビシッと立てる。
「お金がない……」
道端に停めた馬車の荷台で俺は頭を抱える。
「なんでまた勇者様の一行がそんな情けないことに……」
アパネが馬に草を食べさせながら、呆れ気味にこちらを見てくる。
「……さあ、なんででしょうね」
「お金は計画的に使わないと~」
「何分イレギュラーな事態に見舞われましたもので……」
「イレギュラーな事態?」
アパネは首を傾げる。黙っていたスティラが立ち上がって声を上げる。
「アパネ、貴女の食費ですよ!」
「ええっ⁉ ボクのせいなの⁉」
「誰々のせいとは言いたくはないのですが……貴女、いくらなんでも食べ過ぎです!」
「だってさ、ほら、僕って夜は力が3倍になるじゃない?」
「それがなにか?」
「その分、その後の食欲もおのずと3倍になるんだよ~OK?」
「成程ね~って、なんですか! そのわけの分からない理屈は!」
「ええっ、わりと筋は通ってない?」
「通っていません! 通行止めです!」
「ショ、ショー、スティラがまるで鬼のようだよ……」
アパネが馬に隠れながら、俺に助けを求める。俺はため息をつく。
「無理もないでしょう……」
「ショー様からもなにか言って下さい!」
「ショ、ショー、勇者は細かいことは気にしないよね!」
全然細かいことはないのだが、ここでスティラに同調し、アパネを責めたてても事態は何一つ好転しないだろう。俺はゆっくり口を開く。
「スティラ、そんなに大きな声を出すとそれだけでお腹が空きますよ、ここは我慢してください……アパネもそういう特殊な胃袋事情は前もって伝えていて欲しかったです」
「ショー様がそうおっしゃるのならば……」
「う、うん、悪かったよ、今度から気を付ける……」
二人のトーンが落ち着いたところで、俺は考えを求める。
「というわけで、金策が必要です! 二人とも良い考えがあればお聞かせ下さい!」
俺の言葉を受け、スティラが荷台に地図を広げ、ある一点に指を差す。
「今わたくしたちがいるのはこの辺り……ここから南西ほど近くに大きな町があります」
「ほう、大きな町ですか!」
スティラの言葉に俺は頷く。スティラが言い辛そうに話を続ける。
「そ、そこで働き口を探してみるなどは如何でしょう……?」
「臨時的雇用者ですか……」
「ちょ、ちょっと、まさか勇者様に汗水かいて働かせるつもりなの⁉」
「事態が事態なのです! ここは地道に稼いでいく他ありません!」
「その町に何か月滞在するつもり?」
「半年分の路銀は確保したいですから、そうですね、三か月くらいですかね……」
「その間に魔族や魔物が活動をさらに活発化させたらどうするの?」
「それは……では、アパネはどうするおつもりなのですか?」
「この地域の野良モンスターを狩りまくる。ゴブリンなんかは結構金品を持っているからね。ひと月半も町の周辺をうろついていたら、それなりに貯まるんじゃないかな」
「……例えばその間の食事はどうするのです?」
「狩ったモンスターを片っ端から煮て焼いて食う! 幸い荷台には調理器具が一通り揃っているしね。なかなか良い考えじゃない?」
「却下です。わたくしは文明的な食事を希望します」
「お嬢様だな~ショーはどう思うの?」
俺に話を振らないでくれと思ったが、まさか考えを述べない訳にはいかない。俺はヒートアップする両者を落ち着かせつつ、自身の意見を述べる。
「町の規模が正直分かりません。ここは町に入ってから考えをまとめましょう」
「お金はないんじゃないの?」
「安宿ならば数日くらいは滞在できるほどはまだ残っています」
「そうですね……では町に向かいましょう」
俺たちは馬車を南西の大きな町に向かわせる。しばらくするとその町に着いた。かなり人通りの多い町だ。俺は感心する。
「これはなかなか賑わっているようですね」
「ええ、話に聞くよりもうんと立派な町です!」
スティラが弾むような声で答える。このような規模の町に来たのは実際のところ初めてなのだろう。俺たちは町の外れにある安宿を見つけ、チェックインする。
「うお~久々のベッドだ~!」
部屋に入り、アパネはベッドに勢いよく飛び込む。スティラが嗜める。
「アパネ、はしたないですよ」
「それでショー、これからどうするの?」
「そうですね……」
俺は腕を組んで考え込む。思っていたよりも規模の大きい町だ、それだけ行動の選択肢も増えるというものだろう。
「とりあえずは観光がてら、各々この町を巡ってみましょうか。夜に集合しましょう」
「分かりました」
「オッケ~♪」
三手に分かれ、俺たちは町に繰り出す。夜、部屋に戻ってきた俺は二人に尋ねる。
「さて……何か成果はありましたか?」
「ええ……」
「うん、まあ……」
二人とも浮かない顔である。
「スティラ、どうかしたのですか?」
「ええっと……町の広場のような所で演奏をしてきたのですが……」
「演奏⁉」
「スティラ、楽器出来るの⁉」
スティラが自分の荷物から竪琴を取り出して軽く音を奏でて見せる。良い音色が響く。
「おお、上手じゃないですか」
「ほんの嗜み程度です。集落ではもっと上手な方がいましたよ」
「成程、その演奏でお金を貰ってきたんだね⁉」
「そういう狙いだったのですが……生憎全く……」
「ええ⁉ ゼロ⁉」
アパネの驚く声にスティラが悲し気に頷く。俺は首を傾げる。
「十分見事な演奏だと思いますけどね……」
「ショー様の軌跡を詩にして、合わせて歌ったのですが……」
「ん? 歌?」
「……ちょっとスティラ、一節歌ってみてくれる?」
怪訝な顔をしたアパネがスティラにリクエストする。
「はあ……それでは……~~~☠☠☠」
「うおっ⁉」
「ス、スティラ、ストップ、ストップ!」
俺とアパネは思わず両耳を塞ぐ。スティラは不思議そうな顔をする。
「どうかしましたか?」
「無自覚⁉ どうかしたもなにもないよ! 死霊でも呼び出すのかと……むぐ!」
「こ、この町の方々の好みには少々合わなかったのでしょう!」
俺はアパネの口を抑えて、オブラートに包んだ言い方でスティラに告げる。
「はあ……?」
「ところでアパネはどうだったのですか?」
「! い、いや、ボクは特に……~~~♪」
「分かり易い誤魔化し方! 何かやらかしたのでしょう!」
「大丈夫! 追っ手はしっかり撒いてきたから!」
「追われている時点で全然大丈夫じゃないのですよ!」
「一体何をやったのです、アパネ!」
俺とスティラの詰問に、アパネは観念して白状する。
「町の東端に大きな市場があったんだ、これは良いやと思って……」
「思って……?」
「町の外で狩ってきたモンスターの肉を売り捌こうとしたんだ。そうしたら、市場で許可なく商売を行うのは禁止だって、町の自警団?みたいな連中が言ってきて……」
「な、なんてことを……」
スティラが頭を抑えてふらつく。
「罰金を払えって言うからさ、そんな余裕ないじゃん!」
「だからと言って逃げ出したら、もっと大事になるでしょう! ねえ、ショー様!」
「そうですよ、私はキッチリと払いました」
「ほら! ……って、えええっ⁉」
スティラが素っ頓狂な声を上げて俺を見る。アパネが尋ねてくる。
「ショ、ショーは何をやらかしたの?」
「私は町の南端の市場で、ナナコの木の樹液を売ろうとしたところを注意されて……」
「樹液を売ろうとしたのですか⁉」
「樹液を毒消しの薬にする製法が分かりませんでしたので……あ、器は近くの道具屋で見繕って、それに移して売ろうとしましたよ? 流石に直売りというのはね……」
「ち、違う、違う! 問題はそこじゃないって!」
アパネが手を左右に激しく振る。
「少ない罰金で済みましたよ、勇者ということでいくらか割引してもらいました」
スティラが頭を抑えながら呆れ気味に呟く。
「どこの世界に樹液を売ろうとして罰金を割引してもらう勇者様がいるのですか……」
「少なくともここにいるね、ハハッ」
「笑い事ではありません……」
「ヒィ!」
スティラの低い声と鋭い眼光にアパネが怯む。スティラが俺に視線を移す。
「ショー様……まさかと思いますが……?」
「そのまさかです。ほぼスッカラカンです!」
「どうするのですか⁉」
「心配ご無用! 二人とも私についてきて下さい」
俺は二人をある場所に連れていく。その場所に着いた二人は首を傾げる。
「ねえ、ここって……?」
「ショー様?」
「見ての通り、ギャンブル場です! 罰金どころか、路銀も稼いでみせます!」
俺は満面の笑みで右手の親指をビシッと立てる。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す
エルリア
ファンタジー
【祝!第17回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞!】
転売屋(テンバイヤー)が異世界に飛ばされたらチートスキルを手にしていた!
元の世界では疎まれていても、こっちの世界なら問題なし。
相場スキルを駆使して目指せ夢のマイショップ!
ふとしたことで異世界に飛ばされた中年が、青年となってお金儲けに走ります。
お金は全てを解決する、それはどの世界においても同じ事。
金金金の主人公が、授かった相場スキルで私利私欲の為に稼ぎまくります。
ゲームの悪役パパに転生したけど、勇者になる息子が子離れしないので完全に詰んでる
街風
ファンタジー
「お前を追放する!」
ゲームの悪役貴族に転生したルドルフは、シナリオ通りに息子のハイネ(後に世界を救う勇者)を追放した。
しかし、前世では子煩悩な父親だったルドルフのこれまでの人生は、ゲームのシナリオに大きく影響を与えていた。旅にでるはずだった勇者は旅に出ず、悪人になる人は善人になっていた。勇者でもないただの中年ルドルフは魔人から世界を救えるのか。
レディース異世界満喫禄
日の丸
ファンタジー
〇城県のレディース輝夜の総長篠原連は18才で死んでしまう。
その死に方があまりな死に方だったので運命神の1人に異世界におくられることに。
その世界で出会う仲間と様々な体験をたのしむ!!
別の形で会い直した宿敵が結婚を迫って来たんだが
まっど↑きみはる
ファンタジー
「我が宿敵!! あなたに、私の夫となる権利をあげるわ!!」
そう、王国騎士『マルクエン・クライス』は、敵対していた魔剣士の女『ラミッタ・ピラ』にプロポーズを受けのだ。
転生して異世界の第7王子に生まれ変わったが、魔力が0で無能者と言われ、僻地に追放されたので自由に生きる。
黒ハット
ファンタジー
ヤクザだった大宅宗一35歳は死んで記憶を持ったまま異世界の第7王子に転生する。魔力が0で魔法を使えないので、無能者と言われて王族の籍を抜かれ僻地の領主に追放される。魔法を使える事が分かって2回目の人生は前世の知識と魔法を使って領地を発展させながら自由に生きるつもりだったが、波乱万丈の人生を送る事になる
カフェ・ユグドラシル
白雪の雫
ファンタジー
辺境のキルシュブリューテ王国に、美味い料理とデザートを出すカフェ・ユグドラシルという店があった。
この店を経営しているのは、とある準男爵夫妻である。
準男爵の妻である女性は紗雪といい、数年前にウィスティリア王国の王太子であるエドワード、彼女と共に異世界召喚された近藤 茉莉花、王国騎士であるギルバードとラルク、精霊使いのカーラと共に邪神を倒したのだ。
表向きはそう伝わっているが、事実は大いに異なる。
エドワードとギルバード、そして茉莉花は戦いと邪神の恐ろしさにgkbrしながら粗相をしていただけで、紗雪一人で倒したのだ。
邪神を倒しウィスティリア王国に凱旋したその日、紗雪はエドワードから「未来の王太子妃にして聖女である純粋無垢で可憐なマリカに嫉妬して虐めた」という事実無根な言いがかりをつけられた挙句、国外追放を言い渡されてしまう。
(純粋無垢?可憐?プフー。近藤さんってすぐにやらせてくれるから、大学では『ヤリマン』とか『サセコ』って呼ばれていたのですけどね。それが原因で、現在は性病に罹っているのよ?しかも、高校時代に堕胎をしている女を聖女って・・・。性女の間違いではないの?それなのに、お二人はそれを知らずにヤリマン・・・ではなく、近藤さんに手を出しちゃったのね・・・。王太子殿下と騎士さんの婚約者には、国を出る前に真実を伝えた上で婚約を解消する事を勧めておくとしましょうか)
「王太子殿下のお言葉に従います」
羽衣と霊剣・蜉蝣を使って九尾の一族を殲滅させた直後の自分を聖女召喚に巻き込んだウィスティリア王国に恨みを抱えていた紗雪は、その時に付与されたスキル【ネットショップ】を使って異世界で生き抜いていく決意をする。
紗雪は天女の血を引くとも言われている千年以上続く陰陽師の家に生まれた巫女にして最強の退魔師です。
篁家についてや羽衣の力を借りて九尾を倒した辺りは、後に語って行こうかと思っています。
異世界で等価交換~文明の力で冒険者として生き抜く
りおまる
ファンタジー
交通事故で命を落とし、愛犬ルナと共に異世界に転生したタケル。神から授かった『等価交換』スキルで、現代のアイテムを異世界で取引し、商売人として成功を目指す。商業ギルドとの取引や店舗経営、そして冒険者としての活動を通じて仲間を増やしながら、タケルは異世界での新たな人生を切り開いていく。商売と冒険、二つの顔を持つ異世界ライフを描く、笑いあり、感動ありの成長ファンタジー!
The Outer Myth :Ⅰ ~目覚めの少女と嘆きの神~
とちのとき
SF
少女達が紡ぐのは、絆と神話の続き・・・。
主人公の女子高生、豊受イナホ。彼女は神々と人々が当たり前のように共存する地、秋津国で平凡な生活を送っていた。しかし、そこでは未知なる危険生物・クバンダにより平和が蝕まれつつあった。何の取り柄もない彼女はある事件をきっかけに母の秘密を探る事になり、調査を進めるうち運命の渦へと巻き込まれていく。その最中、ニホンからあらゆる漂流物が流れ着く摩訶不思議な池、霞み池に、記憶を失った人型AGI(汎用人工知能)の少女ツグミが漂着する。彼女との出会いが少年少女達を更なる冒険へと導くのだった。
【アウターミス パート1~目覚めの少女と嘆きの神~】は、近未来和風SFファンタジー・完結保証・挿絵有(生成AI使用無し)・各章間にパロディ漫画付き☆不定期更新なのでお気に入り登録推奨
【作者より】
他サイトで投稿していたフルリメイクになります。イラスト製作と並行して更新しますので、不定期且つノロノロになるかと。完全版が読めるのはアルファポリスだけ!
本作アウターミスは三部作予定です。現在第二部のプロットも進行中。乞うご期待下さい!
過去に本作をイメージしたBGMも作りました。ブラウザ閲覧の方は目次下部のリンクから。アプリの方はYouTube内で「とちのとき アウターミス」と検索。で、視聴できます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる