162 / 459
【第162話】人間VS魔人
しおりを挟むザキールの怒りが完全に俺に向いている今、より確実にヘイトを稼ぐにはどうすればいいかと考えているうちに、俺の脳にシンプルな回答が降りてきた。
ザキールは魔人というだけあって半分人間・半分魔獣と言ってもいいような存在だ。言い換えれば過去に俺がハイオークやガルムなどの魔獣相手に使ってきたヘイト系の魔術が効きやすいかもしれない、ましてやザキールは魔獣以上に頭へ血が昇りやすい奴だ。
俺はサンド・ラッシュを維持したまま、ザキールに聞こえないぐらいの小声で魔術を唱えた。
「ヘイト・エンチャント……ナックル!」
俺の拳にヘイト魔術特有の薄い赤色のオーラが宿った。このオーラがザキールの目に留まり勘づかれてしまえば却って冷静にさせてしまうかもしれないと危惧したが、既に相当頭に血が昇っていたザキールには不要な心配だった。
俺はヘイトオーラを纏った拳をザキールの肩に叩き込んだ。最初の一撃は上手く入ったが、続く二発目三発目はザキールの右肘に弾かれてしまう。そして、ザキールは片腕だけとは思えない連続の突きを放ってきた。
「ぐっ、片腕で俺の両手と同じ手数かよ……」
俺はなんとか致命傷を避けながら、拳を放ち続けた。互いの拳がパシパシと弾かれる音と鈍くめり込む音が鳴り響く。被弾数は俺の方が僅かに少ないが、頑丈なザキールの体に中々大きなダメージを与えられない……短くも厳しい時間が続いた。
だが、攻撃をガードされたとしてもザキールが生身で戦っている以上、着実にヘイトは蓄積しているはずだ。俺は一旦距離を取って、ザキールを手招きした。
「ここだと他の魔獣がうるせぇだろ? こっちで一対一の殴り合いをしようぜ。ザキール」
「アァン? 随分と余裕じゃねぇかハンター風情がよぉ? いいだろう、お前の挑発に乗ってやる!」
作戦成功だ! 俺はザキールと一緒に坂道を登り、少し高い位置にある100メード程離れた岩場へ立った。ここから見る限りどうやら下側にいるグラッジはサーシャの忌み黒猫の拒絶とリリスの回復魔術によって順調に回復しているようだ。
グラッジが回復しきるまでもう少し時間を稼ぎたいところだ。俺は消耗を避ける為にレックとの戦いで使った撹乱の技を使う事にした。
「旋回しろ、リトル・トルネード!」
小さな砂の竜巻をザキールの周囲に十個旋回させて、俺は竜巻の外側へ移動し、ザキールの視界から姿を消した。ザキールはこの技が初見であり、360度どこから攻撃が来るか分からないから、困惑して時間を消費するはずだ。
俺の予想通りザキールの動きが止まり、キョロキョロと首を動かしている様子が浮遊する砂の一粒一粒から感じ取れる。本来ならここで背後から強襲を掛けるところだが、今は時間を稼ぐのが目的だ、俺は攻撃せずに竜巻の外で待機し続けた。
「オイッ! ガラルド! 殴り合いをするんじゃねぇのか! とっとと出てこい!」
案の定ザキールはイラついているようだ。順調に時間が流れる中、ザキールが竜巻包囲網の中心で右腕を天高く上げた。何をしてくるつもりなんだ? と警戒していると、ザキールは右手に魔力を集中させて地面を殴った。
「鬱陶しい竜巻だぜ、纏めてフッ飛ばしてやるよォ! エクスプロージョン!」
地面と拳がぶつかると同時に、中心から爆熱と閃光が溢れ出した。あまりの威力に俺の生み出した竜巻は一瞬で消し飛ばされてしまい、俺の体も大きく吹き飛ばされてしまった。咄嗟に両腕を交差させてガードしたものの、あまりの熱量に腕が火傷してしまった。
「ちくしょう……馬鹿げた威力だぜ……あれ? ザキールはどこに?」
吹き飛ばされた瞬間に目を閉じてしまった俺はザキールを見失ってしまった。尻もちをついた状態で慌てて前後左右を確認するがザキールの姿が見当たらない。もしかしたらグラッジの方へ行ってしまったのかと思って、坂の下にいるグラッジ達を見つめたがそこにもいない。
だが、グラッジ達は食い入るように俺の方を見ている……いや、正確には俺の真上を見ているような気がする。その違和感に気付いた瞬間、リリスが大声で叫んだ。
「上です! ガラルドさん!」
尻もちをついたまま慌てて上を見た俺だったが少し遅かった。上から降ってきたザキールが「くたばれ!」と吐き捨てながら、俺の胸に飛び蹴りを放ってきた。
「うぐぁぁっ!」
脳が揺れ、肺から空気が抜け、一瞬意識が飛びそうになるほどの重たい衝撃が俺の胸にめり込んだ。そのまま俺の上半身は鞭を打つように地面へと叩きつけられた。
地面に後頭部を叩きつけられて、再び意識を失いそうになった俺は、掌を地面に押し当て、慌てて起き上がろうとしたが何故か起き上がることができない。体が麻痺したのかと思ったが、そうではなかった、なんとザキールが馬乗りになっていたのだ。
「これでもう、貴様は動けない。殴り放題だなァァッ!」
完全にキレているザキールはそのまま姿勢で俺を何度も何度も殴りつけてきた。馬乗りになったザキールをどうにかして振りほどきたいが、動作の要である腰を完璧に抑えられてしまっては力が入らない。
俺は抑えつけられた家畜の如く手足をばたつかせることしか出来なかった。
「オラァ! オラァ! さっさと泣いて許しをこきやがれ、ギャハハハハ!」
狂気をはらんだザキールの目はもはや人の域をはみ出していた。顔、肩、腹、胸、どこに撃ってくるのか分からない拳撃に当てずっぽうのガードで対処するが、まるで効果が無い。
口の中に広がる血の味と、体の痛みに絶望の感情しか湧いてこない。一方、楽しそうに殴り続けるザキールはとどめと言わんばかりに、拳を大きく振りかぶり、一点に魔力を込め始めた。
「さぁ、貴様も半身壊してやるよォォ! 喰らえやァァ!」
「させません!」
ザキールの後方から突然声が聞こえてきた。腫れた瞼を精一杯広げて、ザキールの肩越しから後ろを確認すると、そこにはグラッジとリリスの姿があった、アイ・テレポートだ!
「虹ノ一閃……鎌穿」
ゼロから貰った鞘『虹ノ一閃』に風の剣を挿しこんだグラッジは、凄まじい魔力を抜刀と共に解放する。兵士長ソルの動きを真似た業風の刃は、ザキールに振り返る間も与えず、背中を抉り斬った。
「ギィエエェェッッ!」
ザキールの断末魔が響き渡り、膝を着いた。そして、グラッジは間髪入れず二撃目を振り下ろしたが、間一髪のところでザキールが羽で防いだ。
「このクソガキィィ、一対一に茶々入れるんじゃねぇ!」
ザキールが憤怒の形相で叫んだが、グラッジは冷静に言葉を返す。
「同じ数で戦いたいなら、そもそも魔獣を三十匹も連れてこなければいいんだ。それにこっちは多くの人間の命を背負っているんだ、手段を選ぶつもりはない」
そう言い放つグラッジの目は氷の様に冷たく感じた。グラッジと出会ってまだそれほどの月日は経っていないが、本当に色んなことがあった。
そのほとんどがグラッジにとって辛いものばかりだったと思うが、その経験がグラッジを子供から武人へと変貌させたのだろう。
グラッジは俺の腕を掴むと、ゆっくりと俺の体を起こし、下側にいるサーシャとゼロの方を指差しながら言った。
「ガラルドさん、回復の為に時間稼ぎをしてくれて本当にありがとうございました。もう、奴から大ダメージを受けるつもりはありません。今度は五人で取り囲んでザキールを倒しましょう!」
逞しく言い切るグラッジに英雄の影を見た気がした。
0
お気に入りに追加
390
あなたにおすすめの小説
『おっさんの元勇者』~Sランクの冒険者はギルドから戦力外通告を言い渡される~
川嶋マサヒロ
ファンタジー
ダンジョン攻略のために作られた冒険者の街、サン・サヴァン。
かつて勇者とも呼ばれたベテラン冒険者のベルナールは、ある日ギルドマスターから戦力外通告を言い渡される。
それはギルド上層部による改革――、方針転換であった。
現役のまま一生を終えようとしていた一人の男は途方にくれる。
引退後の予定は無し。備えて金を貯めていた訳でも無し。
あげく冒険者のヘルプとして、弟子を手伝いスライム退治や、食肉業者の狩りの手伝いなどに精をだしていた。
そして、昔の仲間との再会――。それは新たな戦いへの幕開けだった。
イラストは
ジュエルセイバーFREE 様です。
URL:http://www.jewel-s.jp/

職業・遊び人となったら追放されたけれど、追放先で覚醒し無双しちゃいました!
よっしぃ
ファンタジー
この物語は、通常1つの職業を選定する所を、一つ目で遊び人を選定してしまい何とか別の職業を、と思い3つとも遊び人を選定してしまったデルクが、成長して無双する話。
10歳を過ぎると皆教会へ赴き、自身の職業を選定してもらうが、デルク・コーネインはここでまさかの遊び人になってしまう。最高3つの職業を選べるが、その分成長速度が遅くなるも、2つ目を選定。
ここでも前代未聞の遊び人。止められるも3度目の正直で挑むも結果は遊び人。
同年代の連中は皆良い職業を選定してもらい、どんどん成長していく。
皆に馬鹿にされ、蔑まれ、馬鹿にされ、それでも何とかレベル上げを行うデルク。
こんな中2年ほど経って、12歳になった頃、1歳年下の11歳の1人の少女セシル・ヴァウテルスと出会う。凄い職業を得たが、成長が遅すぎると見捨てられた彼女。そんな2人がダンジョンで出会い、脱出不可能といわれているダンジョン下層からの脱出を、2人で成長していく事で不可能を可能にしていく。
そんな中2人を馬鹿にし、死地に追い込んだ同年代の連中や年上の冒険者は、中層への攻略を急ぐあまり、成長速度の遅い上位職を得たデルクの幼馴染の2人をダンジョンの大穴に突き落とし排除してしまう。
しかし奇跡的にもデルクはこの2人の命を救う事ができ、セシルを含めた4人で辛うじてダンジョンを脱出。
その後自分達をこんな所に追い込んだ連中と対峙する事になるが、ダンジョン下層で成長した4人にかなう冒険者はおらず、自らの愚かな行為に自滅してしまう。
そして、成長した遊び人の職業、実は成長すればどんな職業へもジョブチェンジできる最高の職業でした!
更に未だかつて同じ職業を3つ引いた人物がいなかったために、その結果がどうなるかわかっていなかった事もあり、その結果がとんでもない事になる。
これはのちに伝説となる4人を中心とする成長物語。
ダンジョン脱出までは辛抱の連続ですが、その後はざまぁな展開が待っています。

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26
おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる
シンギョウ ガク
ファンタジー
※2019年7月下旬に第二巻発売しました。
※12/11書籍化のため『Sランクパーティーから追放されたおっさん商人、真の仲間を気ままに最強SSランクハーレムパーティーへ育てる。』から『おっさん商人、仲間を気ままに最強SSランクパーティーへ育てる』に改題を実施しました。
※第十一回アルファポリスファンタジー大賞において優秀賞を頂きました。
俺の名はグレイズ。
鳶色の眼と茶色い髪、ちょっとした無精ひげがワイルドさを醸し出す、四十路の(自称ワイルド系イケオジ)おっさん。
ジョブは商人だ。
そう、戦闘スキルを全く習得しない商人なんだ。おかげで戦えない俺はパーティーの雑用係。
だが、ステータスはMAX。これは呪いのせいだが、仲間には黙っていた。
そんな俺がメンバーと探索から戻ると、リーダーのムエルから『パーティー追放』を言い渡された。
理由は『巷で流行している』かららしい。
そんなこと言いつつ、次のメンバー候補が可愛い魔術士の子だって知ってるんだぜ。
まぁ、言い争っても仕方ないので、装備品全部返して、パーティーを脱退し、次の仲間を探して暇していた。
まぁ、ステータスMAXの力を以ってすれば、Sランク冒険者は余裕だが、あくまで俺は『商人』なんだ。前衛に立って戦うなんて野蛮なことはしたくない。
表向き戦力にならない『商人』の俺を受け入れてくれるメンバーを探していたが、火力重視の冒険者たちからは相手にされない。
そんな、ある日、冒険者ギルドでは流行している、『パーティー追放』の餌食になった問題児二人とひょんなことからパーティーを組むことになった。
一人は『武闘家』ファーマ。もう一人は『精霊術士』カーラ。ともになぜか上級職から始まっていて、成長できず仲間から追放された女冒険者だ。
俺はそんな追放された二人とともに冒険者パーティー『追放者《アウトキャスト》』を結成する。
その後、前のパーティーとのひと悶着があって、『魔術師』アウリースも参加することとなった。
本当は彼女らが成長し、他のパーティーに入れるまでの暫定パーティーのつもりだったが、俺の指導でメキメキと実力を伸ばしていき、いつの間にか『追放者《アウトキャスト》』が最強のハーレムパーティーと言われるSSランクを得るまでの話。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~
夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。
しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。
とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。
エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。
スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。
*小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み

スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる