上 下
18 / 459

【第18話】シンの凄さ

しおりを挟む

 シンの顔を見ていると今まで悩んでいたことが馬鹿らしくなるくらいだ。シンは俺の肩にポンと手を置き更に話を続けた。

「ディアトイル出身なら生産・調合・加工にも色々詳しいんじゃないか? もし、ガラルド君に時間があればそういった分野でも活躍してほしいと思っているよ」

 シンのおかげで初めてディアトイル生まれを誇りに思えそうだ。そんなやりとりをしていると役人の一人が困り顔でシンに話しかけてきた。

「シン様、一応ジャッジメントでの真偽確認を忘れてはいけませんぞ、世の中には色々な人間がいますからな」

「分かっているよ爺。と言っても目を見れば大体分かるけどな、ガラルド達は絶対に嘘をついていないよ、一応確かめておくけどね」

 そしてシンは一応形式的に俺達へ質問し、ジャッジメントで確認作業を行った。俺達は全て真実を言っていたのでジャッジメントの刀身は赤色ではなく青色に光っていた。どうやら嘘をついていない時の刀身は青色になるらしい。

 シンは刀身を眺めて真実だったことを喜んでいたが、突然表情が真剣になり、俺の方を向いて尋ねてきた。

「ガラルド君、すまないがもう一つ質問させてくれ。君は赤ん坊の頃からディアトイルにいてそのまま育ち、16歳頃にディアトイルを出て、各町でハンター業に務めてきたってことでいいのかな?」

「え? ああ、その通りだが」

「一応確かめさせてくれ」

 そう言ってシンはジャッジメントで再び俺を貫いた。当然嘘など言っていないから刀身は青色に光っている。刀身をジッと眺め、何かを考え続けたシンは、コロッと笑顔に変わり俺に謝ってきた。

「いやー、妙な事を聞いてしまってすまない、忘れてくれ。それで話は変わるのだが、君たちはこれからどういった活動をしていくつもりなんだい?」

「今はとにかく、ハンター業で実績を積みつつ金を稼いで、最終的にはギルドを立ち上げたいと思っているよ」

 俺は包み隠さずシンに目標を伝えた。

「なるほど、それは大層立派な目標だね、じゃあ今度は何故その目標を掲げたのかを聞かせてもらってもいいかな?」

 目標を掲げた理由まで聞かれるとは思わず少し驚いたが、今は少しでも自分のことを理解してもらいたいと考えた俺は『ディアトイルの地位向上』と『ディアトイル人が暮らしやすい世界』を求めていることを伝えた。

 シンは俺の回答にどうやら納得してくれたようだ。次はリリスへ『何故、追放者を集めているのか?』を尋ねた。リリスはしばらく沈黙したあとに意外な言葉を口にした。

「国王の前で申し上げにくいのですが、目的や目標は全て話さなければいけないのでしょうか?」

 リリスは何故か少し反抗的ともとれる態度でシンに返事をした。しかし、シンは不機嫌な顔は見せず、むしろ申し訳ないとこちらへ謝ってきた。

「すまない、興味が湧いたことについてズバズバと聞いてしまうのは俺の悪い癖でね。答えたくなければ答えなくても大丈夫だ。俺達公人がジャッジメントを使用して尋ねるのはあくまで、国益を損なうような人物かどうかを調べる場合と個々の就業活動に正当性があるかを調べる時ぐらいだ。だから個人的な理由でジャッジメントを使用することはない。露天商たちに使用したのもあくまで捜査の為に過ぎないしね」

「分かりました、こちらこそ国王に対して失礼な返事をしてしまったことをお許しください」

「そんな、畏まって謝らないでおくれよ、俺は君たちと友達になりたいと思っているし、俺が国王だからって敬語や敬称を使わなくても構わないよ。現に街の人達も俺に対してフランクな言葉遣いだからね、ってことで改めてこれからよろしくね」

 シンは満面の笑みでこちらに握手を求めてきたので俺達はそれに応えた。握手を終えたあと、シンは俺達にギルドの紹介をしてくれた。

「君たちはまずどこのギルドに入るかを決めた方がいいだろうね。シンバードには四つもハンターギルドがあるから迷うかもしれないが、大まかに分けて魔獣討伐に力を入れているギルドが二つ、防衛・援護に力を入れているギルドが二つある。個人的には魔獣討伐経験がそれなりにあるガラルド君は前者がお勧めだね」

「なるほど、俺もそんな気がするな。じゃあ二つに絞れたギルドのうちに一つに決めるにあたってシンさんならどう考えるんだ?」

「四つのギルドを管轄しているのは俺の部下である四聖しせいの四人なんだが、そいつらと時々一緒に魔獣討伐などの任務を一緒にする機会もあると思うから戦闘面で相性が良い組み合わせを考えた方が良さそうだな。それを踏まえると、う~ん…………よく分からないから一回俺と手合わせしてみてから考えようか」

「へっ? シンさんと?」

 突然の提案に俺は間抜けな声を出してしまった。仮にも一国の王であるシンに刃を向けるのにはかなり抵抗があるのだが、シンはそんな事は全く気にしないとばかりに準備運動を始めた。

「ルールは先に相手へ一撃を入れた方が勝ちというシンプルなものにしよう。俺は結構強いから負けないと思うが、仮にガラルド君が勝ったら褒美に100万ゴールドをプレゼントすると約束するよ、逆に俺が勝っても君にデメリットは無しだ」

 シンは金があるからか自信があるからか分からないが、とんでもない額を持ち出してきた。横で見ていたリリスは目の色を変えて俺に喝を入れてきた。

「絶対に勝ってくださいね、100万ゴールドもあれば美味しいもの食べ放題ですし、おしゃれな服だって買い放題ですよ!」

 女神の癖に煩悩丸出しのリリスに苦笑いを返しつつ、俺は武具の準備を整えてルールを再確認した。

「先に一撃を加えることができたら本当に100万ゴールドくれるんだな? それと怪我を考慮せずに全力で攻撃しても構わないのか?」

「ああ、もちろん構わない。それと俺はガラルド君に攻撃は加えるけれど大きな怪我はさせないことを約束するよ、それを破ったら、その時点でガラルド君の勝ちでオッケーだ」

「何だか至れり尽くせりだな、後悔しても知らないぜ!」

 俺がシンに啖呵を飛ばすと、役人が勝負開始の合図を告げた。



 俺はハイオーク戦と同様、自身の周囲に魔砂マジックサンドで竜巻型の防御壁を作り出し、押しつぶすようにシンへ突進した。シンはそれを冷静に見極め、横っ飛びで回避する。

 回避のために飛び上がった瞬間をチャンスと考えた俺は、予め魔砂マジックサンドを纏わせておいた短剣をシンに投げつけた。

 竜巻に囲まれている現状、シンの視点だと短剣を投げる予備動作も見えず、竜巻の中からいきなり短剣が飛んできたように見えるに違いない。

一方、俺は竜巻を出すと同時に戦闘空間全体にうっすらと魔砂マジックサンドを浮遊させていたおかげで、ある程度シンの位置は掴めている。だから狙いを定めて短剣を投げつけることができた。

 短剣はきっとシンに命中するはずだと思ったのだが、その予想はあっけなく覆されることとなった。俺が投げつけた短剣を竜巻の向こうでシンがパシッとキャッチした音が聞こえてきたのだ。

「ふぅ、危ない危ない……。ほら、短剣を返すよ」

 そう呟いた瞬間、シンは豪快に短剣を投げ返した。凄まじい勢いで風を切り裂きこちらに飛んでくる短剣の音が聞こえてきたと同時に、俺が作った竜巻型の防御壁は短剣をぶつけられた衝撃で爆発四散してしまった。

 俺が魔力を込めて作った防御壁をサッと投げた短剣で丸ごと破壊されるなんて思わず、シンの膂力の強さに驚かされた。

防御壁はハイオークの攻撃を受けた時ですら壊れはしなかったのに……。シンはこちらを見てニヤニヤしながら俺を褒め始めた。

「中が見えづらい竜巻から、いきなりナイフを飛ばしてくる作戦は中々良かったよ。予備動作が見えない攻撃ほど恐ろしいものはないからね」

 シンはまるで先生のように戦術の評価と戦闘の指導を始めた。普通なら舐めやがってと言い返すところだが、シンにはそれをするだけの強さと資格がある。

 シンはようやく体が温まってきたと言わんばかりに首・手首・足首を回し、拳をこちらに掲げて宣言する。

「それじゃあ次は俺の番だ、いくよガラルド君!」

 シンは俺の名を言ったと同時に高速で俺の懐に入り込んだ。あまりの移動の速さに通過したルートに散らばっていた大量の魔砂マジックサンドが熱した油のように飛び散った。

 シンはそのままぶっきらぼうに俺の腹へパンチを繰り出す。俺は慌てて棍を構えてパンチを防いだ。

――――ゴオオォォン!――――

 大きなハンマーで大鐘を叩いたような重低音が俺の全身に飛び込んできた。人間の拳と金属がぶつかったとは思えない音に俺の腕と心が震えた。

「ッツアァァ!」

 あまりの衝撃で声にならない声を出した俺はそのまま棍を手放してしまい、バルコニーから地上へ棍を落としてしまった。

 武器を一つ落としてしまって動揺している隙をシンは見逃さなかった。

シンは殴ってきた手とは逆の手で俺の手首を掴かんだかと思うと、そのまま槍でも投げるかのように俺を壁のある方向へ放り投げた。

 体格のいい俺をまるでオモチャの様に扱うシンの膂力に驚く暇もなく、今まさに俺の身体は壁に直撃しそうだった。

 このままではルール的に『壁にぶつかる=ダメージ=敗北』になってしまう……。それを避けるために俺は土壇場で大きな車輪状の魔砂マジックサンドを作り出し、縦回転させた。

 俺の体は回転する魔砂マジックサンドにぶつかると同時に上へと受け流されて舞い上がった。

少し体が砂まみれになってしまったが、衝撃を砂と回転で受け流して緩和する事でダメージを負わずに済んだ。その様子を見たシンは目を見開き、拍手を送ってくれた。

「見事だガラルド君! 人生も戦いも常に準備不足の連続であり、そんな時に自分を救ってくれるのは諦めずに考え続ける心だ。まだスキルを使い慣れていないガラルド君が応用技術で窮地を脱することができたのも、最後まで考える事を辞めなかったからだ。きっと君がハイオークやオーガとの戦いを乗り越えてこられたのもそういった点が大きいのだろうね」

「褒めてくれてありがとよ、でもそうやって余裕ぶっこいてると足元を救われるぜ、シンさん」

「ほほう、言うようになったじゃないか。それじゃあガラルド君は次にどんな手を見せてくれるのかな?」

「次の手は……これだ!」

 啖呵を切った俺は次で確実に決めるべく奇策に出る事にした。その奇策とは今いる四階のバルコニーから飛び降りることだ。

 俺は手すりに足を掛け、そのまま飛び降りた。突然四階から飛び降りたことでシンの姿は見えなくなったが、びっくりしているであろうシンの声が聞こえてくる。

「嘘だろ! 一体何を?」
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜

サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。 〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。 だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。 〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。 危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。 『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』 いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。 すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。 これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。

パーティーから追放され婚約者を寝取られ家から勘当、の三拍子揃った元貴族は、いずれ竜をも倒す大英雄へ ~もはやマイナスからの成り上がり英雄譚~

一条おかゆ
ファンタジー
貴族の青年、イオは冒険者パーティーの中衛。 彼はレベルの低さゆえにパーティーを追放され、さらに婚約者を寝取られ、家からも追放されてしまう。 全てを失って悲しみに打ちひしがれるイオだったが、騎士学校時代の同級生、ベガに拾われる。 「──イオを勧誘しにきたんだ」 ベガと二人で新たなパーティーを組んだイオ。 ダンジョンへと向かい、そこで自身の本当の才能──『対人能力』に気が付いた。 そして心機一転。 「前よりも強いパーティーを作って、前よりも良い婚約者を貰って、前よりも格の高い家の者となる」 今までの全てを見返すことを目標に、彼は成り上がることを決意する。 これは、そんな英雄譚。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる

遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」 「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」 S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。 村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。 しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。 とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

幼なじみ三人が勇者に魅了されちゃって寝盗られるんだけど数年後勇者が死んで正気に戻った幼なじみ達がめちゃくちゃ後悔する話

妄想屋さん
ファンタジー
『元彼?冗談でしょ?僕はもうあんなのもうどうでもいいよ!』 『ええ、アタシはあなたに愛して欲しい。あんなゴミもう知らないわ!』 『ええ!そうですとも!だから早く私にも――』  大切な三人の仲間を勇者に〈魅了〉で奪い取られて絶望した主人公と、〈魅了〉から解放されて今までの自分たちの行いに絶望するヒロイン達の話。

友人(勇者)に恋人も幼馴染も取られたけど悔しくない。 だって俺は転生者だから。

石のやっさん
ファンタジー
パーティでお荷物扱いされていた魔法戦士のセレスは、とうとう勇者でありパーティーリーダーのリヒトにクビを宣告されてしまう。幼馴染も恋人も全部リヒトの物で、居場所がどこにもない状態だった。 だが、此の状態は彼にとっては『本当の幸せ』を掴む事に必要だった 何故なら、彼は『転生者』だから… 今度は違う切り口からのアプローチ。 追放の話しの一話は、前作とかなり似ていますが2話からは、かなり変わります。 こうご期待。

自分が作ったSSSランクパーティから追放されたおっさんは、自分の幸せを求めて彷徨い歩く。〜十数年酷使した体は最強になっていたようです〜

ねっとり
ファンタジー
世界一強いと言われているSSSランクの冒険者パーティ。 その一員であるケイド。 スーパーサブとしてずっと同行していたが、パーティメンバーからはただのパシリとして使われていた。 戦闘は役立たず。荷物持ちにしかならないお荷物だと。 それでも彼はこのパーティでやって来ていた。 彼がスカウトしたメンバーと一緒に冒険をしたかったからだ。 ある日仲間のミスをケイドのせいにされ、そのままパーティを追い出される。 途方にくれ、なんの目的も持たずにふらふらする日々。 だが、彼自身が気付いていない能力があった。 ずっと荷物持ちやパシリをして来たケイドは、筋力も敏捷も凄まじく成長していた。 その事実をとあるきっかけで知り、喜んだ。 自分は戦闘もできる。 もう荷物持ちだけではないのだと。 見捨てられたパーティがどうなろうと知ったこっちゃない。 むしろもう自分を卑下する必要もない。 我慢しなくていいのだ。 ケイドは自分の幸せを探すために旅へと出る。 ※小説家になろう様でも連載中

チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?

桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」  その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。  影響するステータスは『運』。  聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。  第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。  すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。  より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!  真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。 【簡単な流れ】 勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ 【原題】 『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』

処理中です...