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【第3話】スキル鑑定と本当の力
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「待ってください、ガラルドさん、リリス。折角なら能力鑑定をやっていきませんか? 町の大神官にしてもらうよりも私が鑑定する方が一瞬で終わるうえに、より詳細に分かりますよ、勿論無料です」
能力鑑定とはその名の通り個人が持つ特異技能と魔術適性を調べる事だ。ハンターにとって自身のスキルを把握する事は極めて重要で、かつての大剣豪には一振りで七つの斬撃を発生させる強力なスキルを持っている者もいたそうだ。
そしてスキル鑑定には大きく分けて三つのカテゴリーがある。一つは魔術適性だ。これは個人がどの属性の魔術が得意で、どのくらいの魔力と魔量を持っているのかを調べる事ができる。
魔力は肉体で言うところの筋力の様なもので高ければ高いほど高威力、高密度の魔術を放つことができる。
そして魔量は肉体で言うところのスタミナのようなもので、多ければ多いほど沢山の魔術を放つことができるし、スキルの内容次第では魔量を消費して発動するタイプのスキルもある。
魔術はスキルとは違い『ファイアーボール』などの万人共通の魔術も沢山あり、技術共有も比較的容易で、国によっては学生時代に魔術を学ぶ学校もあるらしい。故に理論上は気の遠くなるような努力と適性が合わされば、どんな魔術でも修得できる仕組みだ。
そして残る二つのカテゴリーが『先天スキル』と『後天スキル』だ。先天スキルは個人個人の種族や生まれが影響して備わるスキルで基本的に成長はしても大きく変異することはない。
獣人族だと身体能力強化、ゴブリン族だと仲間を呼び出すスキル、もしくは言葉を交わさずに仲間と連携を取るスキルを持つことが多いらしいが、人間は千差万別のようで血筋・家柄・歴史などで先天スキルの内容もバラバラだ。
後天スキルは逆で、人が生まれてからどの様に生きてきたかで決まるスキルだ。趣味嗜好、積み重ねてきた努力、コンプレックス等、色々な要素が絡み合って発現するスキルらしく、先天スキル以上に仕組みが解明されておらず、発展性・変異性も高いスキルだ。
ちなみにスキル鑑定は町でやってもらうには神官を十人以上集めて数日かけて行うような、かなり大掛かりな作業になる。それ故に莫大なお金がかかることで有名だ。今の俺の稼ぎで言えば五十日ぐらい働いてようやく払える金額だろうか。
以前に町でやってもらった時は断腸の思いでお金を払ったが、今回は無料ということでこんなにありがたい話は無い。
以前のスキル鑑定ではあまり芳しくない結果に終わったから少しは良くなっているといいのだが……そんな事を考えながら俺はリリスと一緒にスキル鑑定の儀式を受けた。
「才を司る妖精よ、この者たちに道を示したまえ」
神々しく光りながらサキエルは詠唱を始めた。周りの木々がざわめきだすと、サキエルの前の地面から石版がゆっくりと出現したかと思えば、俺とリリスの間にフワフワと飛んできてポトリと地面に落ちた。
石版には町の神官にスキル鑑定をしてもらった時と同じように、読み辛い古代語でスキル内容が掘られていた。
俺はドキドキしながら、石版を読み上げた。
「えーと、先天スキルは『砂飛ばし』で……やっぱり先天スキルは変わらないか、つくづく外れなスキルを引いちまったもんだぜ。未だに後天スキルは発現していないし、魔術適性も低いし、レックからお荷物扱いされるのも仕方ないか」
「え? ちょっと待ってください、私にしっかり読ませてください」
リリスはそう言うと石版を俺の手から取り、まじまじと石版に刻まれた古代文字を読んだ。
文字を追う目線が動くにつれて変な顔になっていくリリスを笑っていると、リリスが俺に石版を向けて詰め寄ってきた。
「笑っている場合じゃないですよ! ガラルドさんは古代文字を読み間違え過ぎです。ガラルドさんの先天スキルですけど、正しくは『回転砂』です」
「回転砂? なんだそれは?」
「ざっくりと言えば、砂の様な小粒の魔力エネルギーを回転させながら戦うスキルですね。基本的に回転速度が上がればそれだけ攻守において力強くなるみたいで、竜巻のようにして身を守ることもできますし、勢いをつけた砂……紛らわしいので『魔砂』と呼びましょうか、この魔砂を敵にぶつけることで攻撃できる能力のようです」
「ってことは地面から砂の壁を出現させて固定する技『サンドウォール』を使うのは非効率的だったってことか? 今までスキルはそういう使い方をしてきたし、魔術だってスキルとリンクすると思って地属性の鍛錬を中心にやってきたんだが……」
「気の毒ですが非効率的だということですね。ついでに言いますと先天スキルの魔砂はあくまで砂のような魔力粒なので正確には地属性ではありません。石版を読んだ限りだとガラルドさんにはあまり地属性適性が無いようです……どちらかと言えば火属性の方が得意なようですね」
ちょっと頭がおかしくなりそうだ。俺は今まで訓練する意味の無い地属性魔術をひたすら鍛えてきただけでなく、それが『先天スキルと地属性魔術が絡む複合的なもの』だと思い込んで活用してきたみたいだ。
才能の神様に『無駄な努力ご苦労様』と言われたような気がして心底落ち込んでいると、リリスがフォローしてくれた。
「で、でもガラルドさんは魔力と魔量が多いですよ。これはきっと地属性魔術をしっかり鍛錬してきたことによって基礎がしっかりと鍛えられて魔量が増えたのだと思います。それに魔量は先天・後天スキルで使用するものも多いですから容量が多いに越したことはありません。あとあと、ヘイトコントロール系の魔術は適性が高いみたいですよ! あと、えーと、後天スキルがまだ発現していませんから将来性もありますし」
「必死のフォローありがとな、まぁ色々と自己理解が進んだのはよかったし、これから強くなれる余地も出来たから前向きにとらえるさ。それにしても意外だったのは魔力・魔量が多いってことだな、以前スキル鑑定した時は低いと書かれていた気がするんだが」
「あのー、失礼なこと言って申し訳ないんですけど、ガラルドさんは古代語を学校でちゃんと勉強してきましたか? 奥が深い言語なので学者でも完璧に読める人はいませんが、それでもちょっと読めなさすぎると思うんですけど……」
リリスには正直痛いところを突かれたと思った。実は言うと俺はしっかりとした教育が受けられていない人間だからだ。
それには色々と理由があるけれど、勘づかれるのを避けたかった俺は適当にボカしつつ、追及されないように理由を述べた。
「じ、実は子供の頃は病弱でな、まともに学校へ行けなかったんだ」
「す、すいません、デリカシーのないことを聞いてしまって。それなら古代文字を学習する機会が減ってしまうのも無理ありませんね、ちなみ私は一年前にもサキエル様にスキル鑑定してもらいましたが、魔力・魔量が少し伸びた以外は前と変わっていませんでした」
「そうか、ちなみにどんなスキルを持っているのか聞いてもいいか?」
「魔術適性に関しては回復・補助・防御が伸びやすく、攻撃系はあまり上手に使えませんね、か弱くて優しい美しい女神なので。スキルに関してはちょっと特殊なものでして実際に見てもらった方がいいとは思うんですけど、木々が密集する森よりも広いところの方が説明しやすいスキルなんですよね、なので後で説明しますね」
「か弱い……錫杖でハイオークの打撃を受け止めていたような……まぁいい、分かったよ、それじゃあ町に戻るとするか。改めてサキエルさん、ありがとうございました」
「はい、またリリスと一緒にいつでも遊びに来てくださいね」
そして俺とリリスはサキエルがいる泉を離れて森の出口へと進んでいった。
ハイオークに見つからないように出来るだけ道と茂みを交互に進み、足跡で追跡されないように進んでいると、北方向の茂みからガサガサと音が聞こえてきた。
能力鑑定とはその名の通り個人が持つ特異技能と魔術適性を調べる事だ。ハンターにとって自身のスキルを把握する事は極めて重要で、かつての大剣豪には一振りで七つの斬撃を発生させる強力なスキルを持っている者もいたそうだ。
そしてスキル鑑定には大きく分けて三つのカテゴリーがある。一つは魔術適性だ。これは個人がどの属性の魔術が得意で、どのくらいの魔力と魔量を持っているのかを調べる事ができる。
魔力は肉体で言うところの筋力の様なもので高ければ高いほど高威力、高密度の魔術を放つことができる。
そして魔量は肉体で言うところのスタミナのようなもので、多ければ多いほど沢山の魔術を放つことができるし、スキルの内容次第では魔量を消費して発動するタイプのスキルもある。
魔術はスキルとは違い『ファイアーボール』などの万人共通の魔術も沢山あり、技術共有も比較的容易で、国によっては学生時代に魔術を学ぶ学校もあるらしい。故に理論上は気の遠くなるような努力と適性が合わされば、どんな魔術でも修得できる仕組みだ。
そして残る二つのカテゴリーが『先天スキル』と『後天スキル』だ。先天スキルは個人個人の種族や生まれが影響して備わるスキルで基本的に成長はしても大きく変異することはない。
獣人族だと身体能力強化、ゴブリン族だと仲間を呼び出すスキル、もしくは言葉を交わさずに仲間と連携を取るスキルを持つことが多いらしいが、人間は千差万別のようで血筋・家柄・歴史などで先天スキルの内容もバラバラだ。
後天スキルは逆で、人が生まれてからどの様に生きてきたかで決まるスキルだ。趣味嗜好、積み重ねてきた努力、コンプレックス等、色々な要素が絡み合って発現するスキルらしく、先天スキル以上に仕組みが解明されておらず、発展性・変異性も高いスキルだ。
ちなみにスキル鑑定は町でやってもらうには神官を十人以上集めて数日かけて行うような、かなり大掛かりな作業になる。それ故に莫大なお金がかかることで有名だ。今の俺の稼ぎで言えば五十日ぐらい働いてようやく払える金額だろうか。
以前に町でやってもらった時は断腸の思いでお金を払ったが、今回は無料ということでこんなにありがたい話は無い。
以前のスキル鑑定ではあまり芳しくない結果に終わったから少しは良くなっているといいのだが……そんな事を考えながら俺はリリスと一緒にスキル鑑定の儀式を受けた。
「才を司る妖精よ、この者たちに道を示したまえ」
神々しく光りながらサキエルは詠唱を始めた。周りの木々がざわめきだすと、サキエルの前の地面から石版がゆっくりと出現したかと思えば、俺とリリスの間にフワフワと飛んできてポトリと地面に落ちた。
石版には町の神官にスキル鑑定をしてもらった時と同じように、読み辛い古代語でスキル内容が掘られていた。
俺はドキドキしながら、石版を読み上げた。
「えーと、先天スキルは『砂飛ばし』で……やっぱり先天スキルは変わらないか、つくづく外れなスキルを引いちまったもんだぜ。未だに後天スキルは発現していないし、魔術適性も低いし、レックからお荷物扱いされるのも仕方ないか」
「え? ちょっと待ってください、私にしっかり読ませてください」
リリスはそう言うと石版を俺の手から取り、まじまじと石版に刻まれた古代文字を読んだ。
文字を追う目線が動くにつれて変な顔になっていくリリスを笑っていると、リリスが俺に石版を向けて詰め寄ってきた。
「笑っている場合じゃないですよ! ガラルドさんは古代文字を読み間違え過ぎです。ガラルドさんの先天スキルですけど、正しくは『回転砂』です」
「回転砂? なんだそれは?」
「ざっくりと言えば、砂の様な小粒の魔力エネルギーを回転させながら戦うスキルですね。基本的に回転速度が上がればそれだけ攻守において力強くなるみたいで、竜巻のようにして身を守ることもできますし、勢いをつけた砂……紛らわしいので『魔砂』と呼びましょうか、この魔砂を敵にぶつけることで攻撃できる能力のようです」
「ってことは地面から砂の壁を出現させて固定する技『サンドウォール』を使うのは非効率的だったってことか? 今までスキルはそういう使い方をしてきたし、魔術だってスキルとリンクすると思って地属性の鍛錬を中心にやってきたんだが……」
「気の毒ですが非効率的だということですね。ついでに言いますと先天スキルの魔砂はあくまで砂のような魔力粒なので正確には地属性ではありません。石版を読んだ限りだとガラルドさんにはあまり地属性適性が無いようです……どちらかと言えば火属性の方が得意なようですね」
ちょっと頭がおかしくなりそうだ。俺は今まで訓練する意味の無い地属性魔術をひたすら鍛えてきただけでなく、それが『先天スキルと地属性魔術が絡む複合的なもの』だと思い込んで活用してきたみたいだ。
才能の神様に『無駄な努力ご苦労様』と言われたような気がして心底落ち込んでいると、リリスがフォローしてくれた。
「で、でもガラルドさんは魔力と魔量が多いですよ。これはきっと地属性魔術をしっかり鍛錬してきたことによって基礎がしっかりと鍛えられて魔量が増えたのだと思います。それに魔量は先天・後天スキルで使用するものも多いですから容量が多いに越したことはありません。あとあと、ヘイトコントロール系の魔術は適性が高いみたいですよ! あと、えーと、後天スキルがまだ発現していませんから将来性もありますし」
「必死のフォローありがとな、まぁ色々と自己理解が進んだのはよかったし、これから強くなれる余地も出来たから前向きにとらえるさ。それにしても意外だったのは魔力・魔量が多いってことだな、以前スキル鑑定した時は低いと書かれていた気がするんだが」
「あのー、失礼なこと言って申し訳ないんですけど、ガラルドさんは古代語を学校でちゃんと勉強してきましたか? 奥が深い言語なので学者でも完璧に読める人はいませんが、それでもちょっと読めなさすぎると思うんですけど……」
リリスには正直痛いところを突かれたと思った。実は言うと俺はしっかりとした教育が受けられていない人間だからだ。
それには色々と理由があるけれど、勘づかれるのを避けたかった俺は適当にボカしつつ、追及されないように理由を述べた。
「じ、実は子供の頃は病弱でな、まともに学校へ行けなかったんだ」
「す、すいません、デリカシーのないことを聞いてしまって。それなら古代文字を学習する機会が減ってしまうのも無理ありませんね、ちなみ私は一年前にもサキエル様にスキル鑑定してもらいましたが、魔力・魔量が少し伸びた以外は前と変わっていませんでした」
「そうか、ちなみにどんなスキルを持っているのか聞いてもいいか?」
「魔術適性に関しては回復・補助・防御が伸びやすく、攻撃系はあまり上手に使えませんね、か弱くて優しい美しい女神なので。スキルに関してはちょっと特殊なものでして実際に見てもらった方がいいとは思うんですけど、木々が密集する森よりも広いところの方が説明しやすいスキルなんですよね、なので後で説明しますね」
「か弱い……錫杖でハイオークの打撃を受け止めていたような……まぁいい、分かったよ、それじゃあ町に戻るとするか。改めてサキエルさん、ありがとうございました」
「はい、またリリスと一緒にいつでも遊びに来てくださいね」
そして俺とリリスはサキエルがいる泉を離れて森の出口へと進んでいった。
ハイオークに見つからないように出来るだけ道と茂みを交互に進み、足跡で追跡されないように進んでいると、北方向の茂みからガサガサと音が聞こえてきた。
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