上 下
22 / 27

第21話 外務庁長官は遂に来る

しおりを挟む
 翌日、「赤獅子亭」がオープンしてからというもの、私は終始きょろきょろしっぱなしだった。お客さんが来た時は流石に目の前のお客さんに集中するけれど、それでもどうしたって、壁の時計に目が行ってしまうし、入り口の扉にも視線を向けてしまう。
 で、法務庁次官のクレイグ・アッシャー子爵が私との話を終えて支払いを行い、帰っていく。テーブルに残された代金を数え、私へのチップをジャンパースカートのポケットに突っ込みながら、小さくため息をつく私に、隣のカウンター席に座るジェシカさんが声をかけてきた。

「リセ、どうしたの。今日は始まりから随分そわそわしているけれど」
「だって、今日はあれがあるじゃない」

 首を傾げるジェシカさんに、頭を掻きながら私は返す。そういえばジェシカさんは昨日、同伴のために店内にはいなかった。査察のあることは一昨日に聞いているから知っているだろうが、昨日の現場を体験していないのは事実だ。

「あぁ、あの、昨日あったっていう査察の結果発表?」
「そうよ……直接お店に結果を伝えに来るって言っていたから、さっきから気になって気になって」

 そう、私がさっきから入り口の扉を気にしている理由がそれだ。
 デイミアンさんは今日に、結果を伝えるために店にやってくる。しかし具体的に何時に来るか、までは知らされていない。だから私はいつ来るか、いつ来るかと身構えていたのだ。
 そんな気もそぞろな私へと、ジェシカさんが肩を叩きながら笑いかける。

「気にしたってしょうがないんじゃないかしら? だって、今更結果は変えられないでしょ」
「そうだけど……やっぱりこう……」

 にこやかに、朗らかに私に声をかけてくるジェシカさんに、うつむきながら弱々しい返事を返す私だ。こういう時、日本人メンタルだと損をするなと思わされる。
 何と言うか、ラム王国の人達って結構皆ざっくばらんというか、細かいことをそんなに気にしないし、先のことをそんなに不安がったりしないなと思う。済んだことは済んだこと、先のことは分からない、後から悔いても先に不安がっても仕方ない。そういうメンタリティだ。
 私がもう今日に何度見たか分からない、店の入り口の扉に目をやると。ちょうどその扉が開き、誰かが入ってくるのが見えた。

「あ、いらっしゃいませ!」
「……あ」

 にこやかに迎え入れる声がカウンターから飛ぶ中、私は目を見開いた。
 先頭で入ってきたのは、全身をオリーブ色の鱗で包んだ、竜っぽい頭部を持つ鱗耳族スケイルイヤーズの男性。間違いない、デイミアンさんだ。その後ろにはいくつもの巻紙を手にしたパーシヴァルさんもいる。その後ろから入ってきて、店の扉を閉める細耳族ナロウイヤーズの男性も覚えがある。外務庁次官のシリル・ファリントン氏だ。バーナード・ファリントン侯爵の弟に当たる。

「お邪魔いたします」
「こんにちは」
「お仕事時間中にすみません」

 淡々とした口調で、眉一つ動かさずに話すデイミアンさんに対し、パーシヴァルさんとシリルさんが微笑みながら一礼する。早速タニアさんが出迎えようと、カウンターから外に出た。

「まあ、マキーヴニー侯爵閣下。ファリントン次官様にコンラッド様まで。ようこそいらっしゃいませ」
「ああ、そちらで結構。そこまで長居はいたしませんのでね」

 が、小走りで駆け寄ろうとするタニアさんをデイミアンさんが制止する。彼の手にはこれまた一つの巻紙。パーシヴァルさんが抱えているものよりも、気持ち上等なものに見える。
 巻紙を開いて両手で持ちながら、デイミアンさんが店内の全員に聞こえるように声を張り上げた。

「単刀直入に申し上げます、タニア殿、そして『赤獅子亭』の皆さん。過日に行いました、外務庁主催の祝宴開催においての業務委託に関わる査察の結果は……」

 結果は。
 店内の客も、女中も、調理担当も、ごくりと唾を飲み込み動きを止める。店内を静寂が満たした。

「……」

 誰もかれもがデイミアンさんに注目している。彼の口から飛び出す言葉を待っている。
 果たして、読み上げる直前。デイミアンさんの細かい鱗に覆われた口元が、僅かに持ち上がった。

合格です・・・・

 彼の口から発せられた「ごうかく」の四音に、私の目が、タニアさんの目が、ジェシカさんの目が――そしてきっと、店内にいたすべての人が、目を大きく見開いた。
 刹那。

「「おぉぉぉーーーっ!!」」
「「わぁぁぁーーーっ!!」」

 割れんばかりの歓声と拍手が巻き起こった。テーブルについていた客は女中と肩を組みながらジョッキを掲げ、女中は天井を見上げながらぐっと手を突き上げ。
 認められたのだ。私達の精一杯の努力と、試行錯誤と、奮闘が、ラム王国の中枢部に。
 タニアさんが目から涙をぼろぼろ零しながら、両手を組んでデイミアンさんに頭を下げた。

「あぁ……ありがとうございます、本当にありがとうございます」
「タニア殿、顔をお上げください。皆さんは本当に、素晴らしい働きをされたのですから」

 にこにこ顔のシリルさんが、タニアさんに声をかける。その瞳は糸のように細められ、彼もとても嬉しそうに見えた。
 デイミアンさんが眼鏡を直しながら手元の紙に視線を落として口を開く。

「料理は特に、三番街通りの店とは思えないほどの素晴らしい出来栄えでした。一番街通りの店に並ぶ、と言うのは言い過ぎですが、あのクオリティの料理を常に出せるのなら、東一番街通りにのきを連ねても間違いなくやっていけるでしょう」

 その好評に、女中達からわっと声が上がった。東一番街通りは一番街通りにこそグレードが劣るものの、高級店とされる酒場が集まる通りだ。そこに店を出せれば、クリフトンどころかラム王国全体で見ても一流店として認められる。
 最大級の賛辞だろう。一番街通りに性的サービスを提供する店は一つもないし、あってはならないのだから。

「ねえリセ、聞いた? うちの店の料理があんなに褒められるなんて!」
「納得だわ。すごかったもの。本当よ」

 ジェシカさんが私に顔を近づけながら、満面の笑みで話す。昨日に出た料理を目にしていない彼女からしたら、実感が湧かないのも分かる。
 私は、昨日の査察に参加した女中は知っている。あの日あの時にテーブルの上に並んだ料理は、まぎれもなく一級品だったと。
 シリルさんがデイミアンさんの言葉の後を継いで話し出す。

「お料理だけではない、接客も素晴らしいものでした。普段から男性のお相手をされている女中の皆さんらしく、客の要望を汲み取り、引き出すのがとてもお上手だ。お酒やお料理についての知識も十二分にあり、それだけしっかりと説明が出来るなら他国の要人をもてなすことが出来るでしょう」

 シリルさんの発した言葉に、もう一度歓声が上がる。女中だけではない、女中と同席しているお客さんからも歓喜の声が上がった。
 私達女中はただのウエイトレスではない、性的サービスだって提供する、いわば娼婦・・だ。それが一流の、他国の要人をもてなすのに相応しい、と言われたのだ。他国の要人からしてみたらたまったものではないと思ってしまうかもしれないが、この世界ではそういうものなのだし。接客は接客のプロに任せるのが一番だ。
 デイミアンさんがもう一度眼鏡を持ち上げながら、淡々と言葉を発する。

「参加してもらいました我々外務庁の外交官からの聞き取り結果も良好です。皆が満足していました。特にベッキー殿の柔らかい笑顔による接客と、キャメロン殿の酒についての知識、リセ殿の心のこもったもてなしの言葉は素晴らしかったと、感想を貰っています」
「えっ」

 唐突に飛び出した私の名前に、思わず私は声を上げた。隣でジェシカさんがすごい顔をしてこっちを見ている。
 ベッキーさんは分かる。普段から笑顔の評判が良く、お客さんの受けもいいから。
 キャメロンさんも分かる。私の陰に隠れがちだが、彼女はああ見えて酒に通じているし、説明の言葉も的確だ。
 しかし、私? 私の心のこもったもてなしの言葉? いつだ、いつの言葉を切り取られてこんなに褒められているんだ。
 思わず外務庁の三人の方に目を向けると、パーシヴァルさんと目が合った。彼は小さく笑いながら、私にウインクをしてみせる。
 ぽかんとする私を差し置いて、デイミアンさんがパーシヴァルさんに声をかける。

「コンラッド伯」
「はい」

 呼びかけられたコンラッドさんが、静かにカウンターの方までやってくる。そしてカウンター前で立ち尽くしていたタニアさんに、手にしていた巻紙を差し出した。

「こちらが、パーティー当日の式次第と、パーティー会場となる『アヤメの間』の会場見取り図となります。女中長のタニア殿、料理長のアビゲイル殿、副料理長のコーディ殿、女中のリセ殿は参加必須、それ以外の人選はお任せいたしますが、なるべく皆さんがいらっしゃることが望ましいです。参加されない方がいらしたとしても、厨房5人、女中10人は最低でも確保してください」
「か、かしこまりました、ありがとうございます」

 タニアさんに説明しながら、巻紙を渡すパーシヴァルさん。そして彼が発した言葉に、他の女中達がぎょっとした表情をする。
 私は分かってるから、今更驚くことも無い。ここまで来て、「リセさんは不参加でも構いませんよ」とか言い出されたら、何のための舞台セッティングだとなってしまう。しかしそんなことを知る由もない女中達は、一気に席を立って私の方に押し寄せてきた。

「ねえリセ、なんで貴女が直々に指名されているわけ?」
「タニアさんとアビゲイルさん、コーディさんは当然としても……」
「いやまぁ、その」

 ジェシカさん、エステルさん、ルーシーさんが一気に私へとまくし立てた。それになんて返そうか、どう答えようかと困惑しながら頭を振る私だ。
 結局、私は視線を逸らしながら回答をぼかすことにする。

「……複雑な事情があってね」
「ん?」

 それに女中達が首を傾げ、タニアさんとパーシヴァルさんがにこにこ笑いながら私を見ている中、デイミアンさんが入り口の扉に手をかけた。

「それでは、お邪魔いたしました」
「我々はこれで失礼いたします。当日はよろしくお願いいたしますね」
「はい、本日はありがとうございます」

 扉を開けて、外に出ていくデイミアンさん。シリルさんも挨拶しながらそれをくぐり、タニアさんが頭を深く下げながら見送る。
 次の瞬間だ。店内に座っていたお客さん達が、歓声を上げながらタニアさんを取り囲んだ。

「やったなタニア! この店が王宮に招かれるなんて!」
「すごいよ、おめでとう!」

 お客さんの歓喜の声に取り囲まれて、タニアさんは両手で頬を挟んだ。雄々しい虎の頭も、今は猫のように可愛らしく見える。

「ありがとう、皆さん……失敗しないよう、頑張らなくっちゃ」

 そう言って、彼女が頬を赤らめる。そんな中、集団の中に立つある人・・・が、満面の笑顔で言った。

「大丈夫さ、タニア。君達ならきっとうまくやれる」
「ありが……んん?」

 そう言葉を発する彼に、その場にいる全員の視線が集まる。そこに立って視線を集めているのは、誰あろうパーシヴァルさんだ。
 おかしい、デイミアンさんとシリルさんは先程、店を出ていったはずだ。それがどうして、パーシヴァルさんだけここにいて、したり顔でお客さんに混ざってうなずいているのか。

「パーシヴァル様、どうしてここに?」
「デイミアン卿とシリル卿と一緒にお帰りになられたのでは」

 キャメロンさんとタニアさんが、驚きに目を見張りながら彼に言葉をかける。果たして、パーシヴァルさんはわざとらしく肩をすくめながら口を開いた。

「私は先程からずっとここにいたよ。お二人の荷物持ちとしてついて来ただけだし、戻ったところで仕事はないし。だからここで、リセと飲んでいくさ」
「えっ、えっ」

 急に彼は私の方に近付いてきた。どころか、私の席の隣になんの断りもなしに腰を下ろした。急だな。いや別に断りを入れる理由はないけれども。
 困惑する私の頭を、パーシヴァルさんの大きな手が優しくなでる。

「おめでとうリセ、君は凄い子だ。パーティー本番も、その調子で頑張ってくれ」
「えっと、あの」

 率直な言葉で褒められて、私はまごついてしまう。ここまでストレートに「凄い子だ」なんて言われると、恥ずかしいというよりもいたたまれない。
 それでも、だ。パーシヴァルさんの言葉に嘘偽りが無いことは、私にはよく分かる。何しろ私の接客をその身で受け止めた人なのだ。嘘だのまやかしだのと言う理由が無い。

「……ありがとうございます」
「うん。さあ飲もう、話そう、楽しもう。前祝いだ、私が奢る!」

 私が下げた頭をもう一度なでて、パーシヴァルさんは陽気にそう言った。その言葉に店内が一気に沸き立ち、お祭り騒ぎと化していく。
 このままの勢いだと私に対してだけではない、ここにいる全てのお客さんと全ての女中の分まで奢ってしまいそうだ。いいんだろうか、色んな意味で。
 内心で少し困りながらも、楽しげに、嬉しそうに振る舞うパーシヴァルさんの姿に、私はふっと笑みを零すのだった。
しおりを挟む
感想 14

あなたにおすすめの小説

異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?

すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。 一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。 「俺とデートしない?」 「僕と一緒にいようよ。」 「俺だけがお前を守れる。」 (なんでそんなことを私にばっかり言うの!?) そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。 「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」 「・・・・へ!?」 『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!? ※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。 ※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。 ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。

異世界居酒屋「陽羽南」~異世界から人外が迷い込んできました~

八百十三
ファンタジー
東京都新宿区、歌舞伎町。 世界有数の繁華街に新しくオープンした居酒屋「陽羽南(ひばな)」の店員は、エルフ、獣人、竜人!? 異世界から迷い込んできた冒険者パーティーを率いる犬獣人の魔法使い・マウロは、何の因果か出会った青年実業家に丸め込まれて居酒屋で店員として働くことに。 仲間と共に働くにつれてこちらの世界にも馴染んできたところで、彼は「故郷の世界が直面する危機」を知る―― ●コンテスト・小説大賞選考結果記録 第10回ネット小説大賞一次選考通過 ※小説家になろう、カクヨム、ノベルアップ+、エブリスタにも並行して投稿しています https://ncode.syosetu.com/n5744eu/ https://kakuyomu.jp/works/1177354054886816699 https://novelup.plus/story/630860754 https://estar.jp/novels/25628712

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。

ひさまま
ファンタジー
 前世で搾取されまくりだった私。  魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。  とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。  これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。  取り敢えず、明日は退職届けを出そう。  目指せ、快適異世界生活。  ぽちぽち更新します。  作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。  脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

悪役令嬢エリザベート物語

kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ 公爵令嬢である。 前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。 ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。 父はアフレイド・ノイズ公爵。 ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。 魔法騎士団の総団長でもある。 母はマーガレット。 隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。 兄の名前はリアム。  前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。 そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。 王太子と婚約なんてするものか。 国外追放になどなるものか。 乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。 私は人生をあきらめない。 エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。 ⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです

美少女に転生して料理して生きてくことになりました。

ゆーぞー
ファンタジー
田中真理子32歳、独身、失業中。 飲めないお酒を飲んでぶったおれた。 気がついたらマリアンヌという12歳の美少女になっていた。 その世界は加護を受けた人間しか料理をすることができない世界だった

処理中です...