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第1話 突然酒場に放り込まれて
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暗闇の中、ぼんやりと光が瞬くのが見える。
――……やれ、ま……無茶を……――
――不慮の事故……魂……こんな蛮勇を……――
「う、うぅ……?」
聞こえてくるのは妙齢の女性、というより老婆の声だ。しかしそれも、霞がかかったようにぼんやりとしているし、あちこちぼやけて途切れている。
聞き取ろうと思っても、頭がまだはっきりしきっていないのか、よく聞き取れない。酷い二日酔いになったかのようだ。
――よいか、わた……神……おま……死んだの……異世界……転生……――
「えっ待って、なんて?」
しかし、老婆の声は私の頭の状況に関わらずに続く。そしてちらっと聞こえてきた単語に、私の頭が一瞬だけクリアになった。
神? 死んだ? 異世界? 転生?
私は死んだのか、あの「アナスタシア」でのトラブルの中で? そして異世界に転生する、ということ?
そんな一昔前のライトノベルみたいなことが、まさか私の身に降りかかるだなんて。なんということだ。
神を名乗る老婆の声はまだ止まらない。視界で明滅する光も消えない。
――もうすぐ、お前は……王都の酒場……として、生まれ……――
「ちょっ待って待って、何!? ところどころ聞こえないんだけど!?」
戸惑いを露わにして声を張るが、届いているのかいないのか。そもそも私の声も擦れているように聞こえる。
というか、何だろう。すごく勝手に、私がどこかの誰かとして生まれ変わるみたいなことを言われている、ように聞こえる。選択の余地も何もないのか、横暴だ。
――せめてもの餞……どんな酒にも、負けない身体……せいぜい、力強く生き……――
「待ってってば、そもそもあんた誰!? 誰なの!? ちょっと――」
だんだん小さくなっていく神の声。徐々に明るくなっていく視界。
ぼんやりと光っているだけだった視界が、色を帯びてきて。私の目には茶色の板材の色が映り始める。
そして、目の焦点が合い始め、ざらついた板材の表面がはっきり見えてきた頃。
「はっ」
「おぉー? ようやくお目覚めかい、お嬢さぁん?」
ようやく意識を取り戻した私の耳に、聞こえてくるのは一転して男性の声。それも随分距離が近いし、なんかやたらと下卑た声だ。
声のした方に目を向けて、私は背筋がゾクリとするのを感じた。
何しろそこにいたのは、脂ぎった荒れ放題の肌に、大きなほくろのある顔をした、どう見てもブサメンな見苦しい笑顔のオッサンだったのだから。
それが私の顔の間近にあったのだ。ビビッて当然だろう。私は悪くない。
「うわっ!?」
思わず大声を出して仰け反ってしまう。そのおかげでようやく、私を取り巻く状況が目に入ってくるようになった。
明らかに「アナスタシア」の店内ではない。もっと開放的で、カジュアルで、人がワイワイ騒いでいて……言うなれば、大衆居酒屋のような。しかしそれでいて明らかに内装が西洋風な酒場だ。
店内を行き交うジャンパースカート姿の女性たちは、みんな髪の毛が茶色だったりブロンドだったり、さらには赤かったり。
耳が長い人、背が低くて丸っこい人、獣の耳と尻尾がある人……ぱっと見で『人間じゃない』人が店内のあちこちにいる。
なるほど、これは間違いなく『異世界』だ。異世界の『酒場』だ。
で、改めて私の目の前、もっと詳しく言えば私のうずくまっていた席の隣に、座っている下卑たオッサンを見る。見た感じは普通に人間らしいが、結構デブだ。随分派手な色遣いの服を着て、左手には濁ったガラスで作られた大きなカップを持っていた。中には黄金色の酒。ビールだろうか。
「えぇー? 開口一番悲鳴をぶつけられるなんて、おじさん傷ついちゃうなぁー」
「もう、デズモンド様ってば。そんなに顔を近づけていたら、リーゼが驚くのも当然ですよ」
そのデズモンドなるオッサンが、耳障りなねっとりした声を出しながら、私に身体を寄せてくる。近くを通りがかったウエイトレスは、笑うだけで止めようともしない。
「は……え……っっ!?」
私は大いに混乱した。
有り得ない、こんなことは有り得ない。いや、異世界だったら有り得ないこともないのかもしれないが、ここがどこだろうと明確に有り得ない。
こんなに気軽に男性が女性にスキンシップを取るなんて。女性の側がそれを良しとするなんて。
というか今気が付いた、このオッサン変に身体が臭い。なんなら息だって臭い。酸化した脂っぽい匂いがプンプンしている。恐ろしく不快だ。
「何を言うんだいベッキー、わしとリーゼはこーんなに仲良く――」
そんなクッサイ身体で、クッサイ息を吐きながら、クッサイ手を私の腰に回してきた。いかん、鼻が曲がりそうだ。いや問題はそこではない。
全力で、オッサンの肩に手をかけて引きはがす。同時に腰にかけられた右手をピシャリとはたいた。ここで気付いたけど私の肌、随分白いな。
「触んじゃないわよ!!」
それと同時に大声を張り上げると。
オッサンは何をされたか、何を言われたかすら分からなかった様子で、ぽかんとだらしなく口を開けていた。
「へ……」
「えっ?」
いや、オッサンだけではない。先程オッサンが呼びかけ、オッサンをデズモンドなる名前で呼んだ、ベッキーという耳の長いウエイトレスも、さらに言えば他の酔客も、ウエイトレスも、全員が私の発した声にぽかんとしていた。
周囲がそんな状況になり、店内の視線が全部私に注がれていることになど気付くこともなく、私は勢いに任せてオッサンの身体を自分から離した。
その上で、精一杯の嫌悪の表情を作りながらまくし立てる。
「アルハラの上にセクハラとか、冗談にしてもタチが悪いわね!! しかも体臭のキッツイ身体を寄せてきて、せめてしっかりシャワー浴びてから酒場に来なさいよ、最低限のマナーでしょ!!」
「は……あ、あるはら?」
「せくはら??」
私のまくし立てた言葉を、理解したのかしないのか、ますます困惑顔でオッサンとベッキーさんが繰り返した。なんならカウンターの中にいる服を着たでっかい虎も、オッサンの向こうに座っている猫耳のお兄さんもぽかんとしながら「せくはら?」と呟いている。
そこまで行って、今度は私の方がぽかんとなった。
アルハラもセクハラも、もしかして誰にも意味が通じていないんじゃないか?
「って、ちょっと待って……ちょっと待って」
オッサンに向かって右手を突き出しながら額を押さえる。先程の剣幕にビビってくれたか、オッサンの顔が私の手に触れる様子はない。
そのまま考えをまとめに入る。
ここは異世界だ。場所の知識はない。私は多分それまでとは別人になった。そしてこの別人はついさっきまで、なんか普通にこのオッサンと酒を飲んでいた、らしい。
すぐさま席を立ってベッキーさんに詰め寄る。
「そこの貴女、ここはどこで、私は誰か。手短に教えてくれないかしら」
「は、はいっ。じゃああの、こちらに来てください……」
すぐさま頷くベッキーさん。私の手を引いて店内の奥の方、恐らくはバックヤードの方へと歩き出す。
気持ちを落ち着けて彼女についていく私の背中に、オッサンがカウンター内の虎と話をする声が聞こえてくる。
「タニア……リーゼはどうしてしまったんだい? 酔いつぶれるまではあんなことを言う子じゃなかったのに……」
「さあ、そこは私にも……酔いつぶれたせいで、何かが『目覚めた』としか……」
二人とも、何が何だか分からない様子だ。そうだろう、私だって何が何だか分かっていない。
分からないなら、確認しなくては。この際ベッキーさんにはあれこれ聞いてやろう、そう心に決めて、私はフロア内から姿を消した。
――……やれ、ま……無茶を……――
――不慮の事故……魂……こんな蛮勇を……――
「う、うぅ……?」
聞こえてくるのは妙齢の女性、というより老婆の声だ。しかしそれも、霞がかかったようにぼんやりとしているし、あちこちぼやけて途切れている。
聞き取ろうと思っても、頭がまだはっきりしきっていないのか、よく聞き取れない。酷い二日酔いになったかのようだ。
――よいか、わた……神……おま……死んだの……異世界……転生……――
「えっ待って、なんて?」
しかし、老婆の声は私の頭の状況に関わらずに続く。そしてちらっと聞こえてきた単語に、私の頭が一瞬だけクリアになった。
神? 死んだ? 異世界? 転生?
私は死んだのか、あの「アナスタシア」でのトラブルの中で? そして異世界に転生する、ということ?
そんな一昔前のライトノベルみたいなことが、まさか私の身に降りかかるだなんて。なんということだ。
神を名乗る老婆の声はまだ止まらない。視界で明滅する光も消えない。
――もうすぐ、お前は……王都の酒場……として、生まれ……――
「ちょっ待って待って、何!? ところどころ聞こえないんだけど!?」
戸惑いを露わにして声を張るが、届いているのかいないのか。そもそも私の声も擦れているように聞こえる。
というか、何だろう。すごく勝手に、私がどこかの誰かとして生まれ変わるみたいなことを言われている、ように聞こえる。選択の余地も何もないのか、横暴だ。
――せめてもの餞……どんな酒にも、負けない身体……せいぜい、力強く生き……――
「待ってってば、そもそもあんた誰!? 誰なの!? ちょっと――」
だんだん小さくなっていく神の声。徐々に明るくなっていく視界。
ぼんやりと光っているだけだった視界が、色を帯びてきて。私の目には茶色の板材の色が映り始める。
そして、目の焦点が合い始め、ざらついた板材の表面がはっきり見えてきた頃。
「はっ」
「おぉー? ようやくお目覚めかい、お嬢さぁん?」
ようやく意識を取り戻した私の耳に、聞こえてくるのは一転して男性の声。それも随分距離が近いし、なんかやたらと下卑た声だ。
声のした方に目を向けて、私は背筋がゾクリとするのを感じた。
何しろそこにいたのは、脂ぎった荒れ放題の肌に、大きなほくろのある顔をした、どう見てもブサメンな見苦しい笑顔のオッサンだったのだから。
それが私の顔の間近にあったのだ。ビビッて当然だろう。私は悪くない。
「うわっ!?」
思わず大声を出して仰け反ってしまう。そのおかげでようやく、私を取り巻く状況が目に入ってくるようになった。
明らかに「アナスタシア」の店内ではない。もっと開放的で、カジュアルで、人がワイワイ騒いでいて……言うなれば、大衆居酒屋のような。しかしそれでいて明らかに内装が西洋風な酒場だ。
店内を行き交うジャンパースカート姿の女性たちは、みんな髪の毛が茶色だったりブロンドだったり、さらには赤かったり。
耳が長い人、背が低くて丸っこい人、獣の耳と尻尾がある人……ぱっと見で『人間じゃない』人が店内のあちこちにいる。
なるほど、これは間違いなく『異世界』だ。異世界の『酒場』だ。
で、改めて私の目の前、もっと詳しく言えば私のうずくまっていた席の隣に、座っている下卑たオッサンを見る。見た感じは普通に人間らしいが、結構デブだ。随分派手な色遣いの服を着て、左手には濁ったガラスで作られた大きなカップを持っていた。中には黄金色の酒。ビールだろうか。
「えぇー? 開口一番悲鳴をぶつけられるなんて、おじさん傷ついちゃうなぁー」
「もう、デズモンド様ってば。そんなに顔を近づけていたら、リーゼが驚くのも当然ですよ」
そのデズモンドなるオッサンが、耳障りなねっとりした声を出しながら、私に身体を寄せてくる。近くを通りがかったウエイトレスは、笑うだけで止めようともしない。
「は……え……っっ!?」
私は大いに混乱した。
有り得ない、こんなことは有り得ない。いや、異世界だったら有り得ないこともないのかもしれないが、ここがどこだろうと明確に有り得ない。
こんなに気軽に男性が女性にスキンシップを取るなんて。女性の側がそれを良しとするなんて。
というか今気が付いた、このオッサン変に身体が臭い。なんなら息だって臭い。酸化した脂っぽい匂いがプンプンしている。恐ろしく不快だ。
「何を言うんだいベッキー、わしとリーゼはこーんなに仲良く――」
そんなクッサイ身体で、クッサイ息を吐きながら、クッサイ手を私の腰に回してきた。いかん、鼻が曲がりそうだ。いや問題はそこではない。
全力で、オッサンの肩に手をかけて引きはがす。同時に腰にかけられた右手をピシャリとはたいた。ここで気付いたけど私の肌、随分白いな。
「触んじゃないわよ!!」
それと同時に大声を張り上げると。
オッサンは何をされたか、何を言われたかすら分からなかった様子で、ぽかんとだらしなく口を開けていた。
「へ……」
「えっ?」
いや、オッサンだけではない。先程オッサンが呼びかけ、オッサンをデズモンドなる名前で呼んだ、ベッキーという耳の長いウエイトレスも、さらに言えば他の酔客も、ウエイトレスも、全員が私の発した声にぽかんとしていた。
周囲がそんな状況になり、店内の視線が全部私に注がれていることになど気付くこともなく、私は勢いに任せてオッサンの身体を自分から離した。
その上で、精一杯の嫌悪の表情を作りながらまくし立てる。
「アルハラの上にセクハラとか、冗談にしてもタチが悪いわね!! しかも体臭のキッツイ身体を寄せてきて、せめてしっかりシャワー浴びてから酒場に来なさいよ、最低限のマナーでしょ!!」
「は……あ、あるはら?」
「せくはら??」
私のまくし立てた言葉を、理解したのかしないのか、ますます困惑顔でオッサンとベッキーさんが繰り返した。なんならカウンターの中にいる服を着たでっかい虎も、オッサンの向こうに座っている猫耳のお兄さんもぽかんとしながら「せくはら?」と呟いている。
そこまで行って、今度は私の方がぽかんとなった。
アルハラもセクハラも、もしかして誰にも意味が通じていないんじゃないか?
「って、ちょっと待って……ちょっと待って」
オッサンに向かって右手を突き出しながら額を押さえる。先程の剣幕にビビってくれたか、オッサンの顔が私の手に触れる様子はない。
そのまま考えをまとめに入る。
ここは異世界だ。場所の知識はない。私は多分それまでとは別人になった。そしてこの別人はついさっきまで、なんか普通にこのオッサンと酒を飲んでいた、らしい。
すぐさま席を立ってベッキーさんに詰め寄る。
「そこの貴女、ここはどこで、私は誰か。手短に教えてくれないかしら」
「は、はいっ。じゃああの、こちらに来てください……」
すぐさま頷くベッキーさん。私の手を引いて店内の奥の方、恐らくはバックヤードの方へと歩き出す。
気持ちを落ち着けて彼女についていく私の背中に、オッサンがカウンター内の虎と話をする声が聞こえてくる。
「タニア……リーゼはどうしてしまったんだい? 酔いつぶれるまではあんなことを言う子じゃなかったのに……」
「さあ、そこは私にも……酔いつぶれたせいで、何かが『目覚めた』としか……」
二人とも、何が何だか分からない様子だ。そうだろう、私だって何が何だか分かっていない。
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