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本編~4ヶ月目~
第87話~試練~
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~シュマル王国・王都エメディオ~
~「陽羽南」リリン通り店~
大物が来店しても、結果として「陽羽南」の営業はいつも通りだ。
エールを呷る客がいて、米酒に舌鼓を打つ客がいて、ノンアルコールで楽しむ客がいて。料理も肉、魚、野菜に根菜、大豆製品。地球の国々も含めた多種多様な各国の料理を、思い思いに楽しんでいる。
そんな中、アランナがイドとベティナの座る店内奥のC6卓にジョッキ二つを手にしながら向かう。僕とジーナがキッチンに入ることで調理スタッフに余裕ができることから、フロアにも出てもらうことにしたのだ。
「お待たせいたしました、ゴールデンエール2つでございます。それとこちら、お通し……いえ、そうではないですね」
シュマル王国でも指折りの高級エール、ゴールデンエールをなんでもない酒のようにテーブルに置いて、その後にアランナが小鉢を二つ、テーブルに置く。
ディエチ首長国の特産品でもあるラピス陶器の青い器に盛られた、鮮やかなルビー色のローズビートがキラキラ輝いていた。それを示しながらアランナが訂正をしつつ言う。
「『チャーム』の、ローズビートのマリネになります」
「ほう……」
敢えてこの店の定番表現である「お通し」を使わず、一般市民にも馴染みのある「チャーム」という表現で紹介したアランナの言葉に、イドが小さく目を見開いた。
ローズビートは素のままで食べると土臭さが鼻につく。そのため薄くスライスしてピクルスにするのが定番だが、今回はマリネだ。
ごま油をメインに使い、さらにリンゴ酢と塩、コショウ。王国の定番調味料、ペペルの実は使わず、ピリッと刺激的な味わいだ。この調理法もなにげに、僕の考案したものである。
「ローズビートを、油と塩で?」
「なるほど、エールに合う」
箸はやはり不慣れなのだろう、フォークでローズビートを取りながらベティナとイドが二人してうなずく。どうやら口にあったようだ。
エールの入ったガラス製のジョッキを持ち上げ、ぐいと口に流し込む二人。微笑みながらアランナが、にこやかに呼びかけた。
「メニューの内容について、分からないことがあったらお気軽にお呼びくださいね」
そう声をかけて立ち去ろうとしたアランナに、早速エールを飲み込んだイドが手を上げつつ声を掛ける。表情は再び、険しいものに戻っていた。
「なら、早速……と言いたいが、こんな店の作法も、味の具合も、料理の中身も俺は詳しくない。だからだ」
そう話しながら、アランナに向かってイドは人差し指を立てた。若干眉を持ち上げて、きっぱりと言ってのける。
「ジャガイモだ。これを使って、何か酒に合う一品を頼む」
「それと、そうね。せっかくだから質のいい肉を食べたいわ。牛肉の料理で何かあるかしら? あとは二品ほど、お任せでお願いするわね」
イドの言葉に合わせながら、ベティナもにこやかにアランナへと告げた。さすがは村の食堂で働くだけあり、食材の合わせ方も堂に入っている。
イドからしても、ベティナからしても、まあまあ無理難題を押し付けているつもりではあったのだろう。しかしアランナは、待ってましたとばかりににこやかに微笑み、深く頭を下げた。
「はい、かしこまりました」
そう言葉を返すや、アランナはさっと振り返った。そして僕とジーナのいるキッチンに向かって、強く声を飛ばす。
「C6卓! お任せ四品、うちジャガイモ、牛肉! 酒に合うものご希望!」
「「ありがとうございまーす!!」」
アランナの言葉に、ホールのスタッフもキッチンのスタッフも、元気いっぱいに返事をする。この返事の仕方も歌舞伎町店の「陽羽南」を踏襲したものだ。
と、アランナの「ジャガイモ」という単語を聞きつけたのだろう。窓際、店内一番奥側のA6卓に腰掛けてメニューを見ていたナタニエル3世が片眉を持ち上げた。
「ほほう、ならば我々もそれで楽しむか。すまんが店長殿、ジャガイモのバター醤油を一つ。今日はそうさな、東洋美人を二合」
「はい、ありがとうございます! A6卓、東洋美人大、ジャガイモバター醤油!」
手を上げつつ注文をアランナに告げるナタニエル3世。アランナを指名して注文を通す辺り、本当によく来店しているのだろう。アランナも元々は冒険者、対応も慣れたものである。
国王陛下も、市井の民も、冒険者も、なんなら商人も。皆が皆楽しんで、酒を飲んで、料理を食べている。異国の料理も自国の料理も、酒もおかまいなし。
「……」
そんな様子を静かに、淡々と眺めながらイドがもう一度ジョッキに口をつけるその様をキッチンから見つつ、僕はうっすら笑っていた。
「らしいわよ、マウロ」
「なるほどね」
キッチンで控えるエティも若干したり顔だ。
有り難いことこの上ない。慣れない店に入って注文するとなれば店の人間に食材を指定して任せる、というのがハズレないが、こちらとしても非常に有り難いことだ。
ジャガイモ、牛肉、その他二品。いずれも酒のつまみとして適当なもの。
既に僕の頭の中にメニューは浮かんでいる。あとは酒の問題だ。キッチンに戻ってきたアランナに声をかける。
「アランナさん。今日の日本酒と米酒の入荷状況は」
「はい。秋も深まりひやおろしの入荷が中心です。米酒もひと夏越した、いわゆる夏越酒の最盛期。入荷銘柄のリストはこちらです」
アランナも既に分かっていたとばかりに、さっと日本酒と米酒の入荷リストを渡してきた。
なるほど、彼女の言う通り。ひやおろしと夏越酒をメインに揃え、わずかに米酒の新酒も入荷している。あとは火入れの通年酒がいくらか。基本的には秋から初冬に向けてのラインナップと言えるだろう。
「……よし」
メニューを見て、僕はもう一度うなずく。イメージは固まった。
あとは料理に入るだけだ。キッチンをよく把握しているエティに声をかける。
「エティ。エフェシュ産のジャガイモの小を20、ロンディーヌ牛の肩ロース肉を2、木綿豆腐を1、洗い場近くに出しておいてくれるかな。陛下の分も併せて仕込む。かぼちゃ系のサラダは冷蔵庫にある?」
「オッケー。サラダはさつまいもと合わせたマッシュサラダがあるから大丈夫よ。ご飯もお釜で炊いてあるわ」
僕のテキパキとした声掛けにエティもすぐさまうなずいた。サラダの準備が既にあるのは有り難い。
早速冷蔵庫に走っていくエティを見送りつつ手を洗い始める僕に、ジーナが大きく目を見張った。
「はっや。もうやれるの」
「ああ、C6がお任せにしてくれてむしろ助かった。姉貴も準備してくれ、肩ロースは焼き飯に使う」
僕の言葉に姉はほくそ笑んだ。焼き飯で牛肉をふんだんに使うというアイデア、元は日本国内のカフェレストランで出逢ったものだが、ジーナの得意分野でもある。何しろ向こうはカフェなのだ。
にやりとしながら彼女はシャツの腕をまくる。
「はっはーん、いいじゃないの。腕が鳴るわ、任せなさい」
「頼んだ。僕はじゃがいもと豆腐をやる。エティ、アランナさん、悪いがサラダを任せてもいいかな。あとA6へのお酒も早めに頼む」
準備を進めながら僕は二人にも指示を出していく。基本的にC6の対応はアランナに任せるとしても、店内は大盛況。効率よく動き、動かしていかなくてはならない。
とはいえその辺りを分からない二人ではない。ぐ、と拳を握りながら、気合の入った表情で応えた。
「もちろんよ」
「お任せください。今日のサラダはここ一番の出来ですよ」
そう言うや、エティは僕が頼んだ食材を冷蔵庫から次々に出し、アランナもかぼちゃとさつまいものマッシュサラダが入ったボウルを取り出した。このあたりは二人に任せていれば問題ないとして、あとはここから作る料理である。
「よし……やるか」
気合を入れ、呼吸を整え、僕はシンク傍に出された小粒のジャガイモを丁寧に洗い始める。シンクの水は東京の水道よりも、ほんのりと冷たかった。
~第88話へ~
~「陽羽南」リリン通り店~
大物が来店しても、結果として「陽羽南」の営業はいつも通りだ。
エールを呷る客がいて、米酒に舌鼓を打つ客がいて、ノンアルコールで楽しむ客がいて。料理も肉、魚、野菜に根菜、大豆製品。地球の国々も含めた多種多様な各国の料理を、思い思いに楽しんでいる。
そんな中、アランナがイドとベティナの座る店内奥のC6卓にジョッキ二つを手にしながら向かう。僕とジーナがキッチンに入ることで調理スタッフに余裕ができることから、フロアにも出てもらうことにしたのだ。
「お待たせいたしました、ゴールデンエール2つでございます。それとこちら、お通し……いえ、そうではないですね」
シュマル王国でも指折りの高級エール、ゴールデンエールをなんでもない酒のようにテーブルに置いて、その後にアランナが小鉢を二つ、テーブルに置く。
ディエチ首長国の特産品でもあるラピス陶器の青い器に盛られた、鮮やかなルビー色のローズビートがキラキラ輝いていた。それを示しながらアランナが訂正をしつつ言う。
「『チャーム』の、ローズビートのマリネになります」
「ほう……」
敢えてこの店の定番表現である「お通し」を使わず、一般市民にも馴染みのある「チャーム」という表現で紹介したアランナの言葉に、イドが小さく目を見開いた。
ローズビートは素のままで食べると土臭さが鼻につく。そのため薄くスライスしてピクルスにするのが定番だが、今回はマリネだ。
ごま油をメインに使い、さらにリンゴ酢と塩、コショウ。王国の定番調味料、ペペルの実は使わず、ピリッと刺激的な味わいだ。この調理法もなにげに、僕の考案したものである。
「ローズビートを、油と塩で?」
「なるほど、エールに合う」
箸はやはり不慣れなのだろう、フォークでローズビートを取りながらベティナとイドが二人してうなずく。どうやら口にあったようだ。
エールの入ったガラス製のジョッキを持ち上げ、ぐいと口に流し込む二人。微笑みながらアランナが、にこやかに呼びかけた。
「メニューの内容について、分からないことがあったらお気軽にお呼びくださいね」
そう声をかけて立ち去ろうとしたアランナに、早速エールを飲み込んだイドが手を上げつつ声を掛ける。表情は再び、険しいものに戻っていた。
「なら、早速……と言いたいが、こんな店の作法も、味の具合も、料理の中身も俺は詳しくない。だからだ」
そう話しながら、アランナに向かってイドは人差し指を立てた。若干眉を持ち上げて、きっぱりと言ってのける。
「ジャガイモだ。これを使って、何か酒に合う一品を頼む」
「それと、そうね。せっかくだから質のいい肉を食べたいわ。牛肉の料理で何かあるかしら? あとは二品ほど、お任せでお願いするわね」
イドの言葉に合わせながら、ベティナもにこやかにアランナへと告げた。さすがは村の食堂で働くだけあり、食材の合わせ方も堂に入っている。
イドからしても、ベティナからしても、まあまあ無理難題を押し付けているつもりではあったのだろう。しかしアランナは、待ってましたとばかりににこやかに微笑み、深く頭を下げた。
「はい、かしこまりました」
そう言葉を返すや、アランナはさっと振り返った。そして僕とジーナのいるキッチンに向かって、強く声を飛ばす。
「C6卓! お任せ四品、うちジャガイモ、牛肉! 酒に合うものご希望!」
「「ありがとうございまーす!!」」
アランナの言葉に、ホールのスタッフもキッチンのスタッフも、元気いっぱいに返事をする。この返事の仕方も歌舞伎町店の「陽羽南」を踏襲したものだ。
と、アランナの「ジャガイモ」という単語を聞きつけたのだろう。窓際、店内一番奥側のA6卓に腰掛けてメニューを見ていたナタニエル3世が片眉を持ち上げた。
「ほほう、ならば我々もそれで楽しむか。すまんが店長殿、ジャガイモのバター醤油を一つ。今日はそうさな、東洋美人を二合」
「はい、ありがとうございます! A6卓、東洋美人大、ジャガイモバター醤油!」
手を上げつつ注文をアランナに告げるナタニエル3世。アランナを指名して注文を通す辺り、本当によく来店しているのだろう。アランナも元々は冒険者、対応も慣れたものである。
国王陛下も、市井の民も、冒険者も、なんなら商人も。皆が皆楽しんで、酒を飲んで、料理を食べている。異国の料理も自国の料理も、酒もおかまいなし。
「……」
そんな様子を静かに、淡々と眺めながらイドがもう一度ジョッキに口をつけるその様をキッチンから見つつ、僕はうっすら笑っていた。
「らしいわよ、マウロ」
「なるほどね」
キッチンで控えるエティも若干したり顔だ。
有り難いことこの上ない。慣れない店に入って注文するとなれば店の人間に食材を指定して任せる、というのがハズレないが、こちらとしても非常に有り難いことだ。
ジャガイモ、牛肉、その他二品。いずれも酒のつまみとして適当なもの。
既に僕の頭の中にメニューは浮かんでいる。あとは酒の問題だ。キッチンに戻ってきたアランナに声をかける。
「アランナさん。今日の日本酒と米酒の入荷状況は」
「はい。秋も深まりひやおろしの入荷が中心です。米酒もひと夏越した、いわゆる夏越酒の最盛期。入荷銘柄のリストはこちらです」
アランナも既に分かっていたとばかりに、さっと日本酒と米酒の入荷リストを渡してきた。
なるほど、彼女の言う通り。ひやおろしと夏越酒をメインに揃え、わずかに米酒の新酒も入荷している。あとは火入れの通年酒がいくらか。基本的には秋から初冬に向けてのラインナップと言えるだろう。
「……よし」
メニューを見て、僕はもう一度うなずく。イメージは固まった。
あとは料理に入るだけだ。キッチンをよく把握しているエティに声をかける。
「エティ。エフェシュ産のジャガイモの小を20、ロンディーヌ牛の肩ロース肉を2、木綿豆腐を1、洗い場近くに出しておいてくれるかな。陛下の分も併せて仕込む。かぼちゃ系のサラダは冷蔵庫にある?」
「オッケー。サラダはさつまいもと合わせたマッシュサラダがあるから大丈夫よ。ご飯もお釜で炊いてあるわ」
僕のテキパキとした声掛けにエティもすぐさまうなずいた。サラダの準備が既にあるのは有り難い。
早速冷蔵庫に走っていくエティを見送りつつ手を洗い始める僕に、ジーナが大きく目を見張った。
「はっや。もうやれるの」
「ああ、C6がお任せにしてくれてむしろ助かった。姉貴も準備してくれ、肩ロースは焼き飯に使う」
僕の言葉に姉はほくそ笑んだ。焼き飯で牛肉をふんだんに使うというアイデア、元は日本国内のカフェレストランで出逢ったものだが、ジーナの得意分野でもある。何しろ向こうはカフェなのだ。
にやりとしながら彼女はシャツの腕をまくる。
「はっはーん、いいじゃないの。腕が鳴るわ、任せなさい」
「頼んだ。僕はじゃがいもと豆腐をやる。エティ、アランナさん、悪いがサラダを任せてもいいかな。あとA6へのお酒も早めに頼む」
準備を進めながら僕は二人にも指示を出していく。基本的にC6の対応はアランナに任せるとしても、店内は大盛況。効率よく動き、動かしていかなくてはならない。
とはいえその辺りを分からない二人ではない。ぐ、と拳を握りながら、気合の入った表情で応えた。
「もちろんよ」
「お任せください。今日のサラダはここ一番の出来ですよ」
そう言うや、エティは僕が頼んだ食材を冷蔵庫から次々に出し、アランナもかぼちゃとさつまいものマッシュサラダが入ったボウルを取り出した。このあたりは二人に任せていれば問題ないとして、あとはここから作る料理である。
「よし……やるか」
気合を入れ、呼吸を整え、僕はシンク傍に出された小粒のジャガイモを丁寧に洗い始める。シンクの水は東京の水道よりも、ほんのりと冷たかった。
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