40 / 101
本編~2ヶ月目~
第31話~こでまり~
しおりを挟む
~神楽坂・神楽坂~
~海鮮居酒屋「こでまり」 神楽坂店~
株式会社リンクスの展開する居酒屋は、何種類かのブランドに分かれている。
個室居酒屋「簾」、海鮮居酒屋「こでまり」、串焼き居酒屋「鳥天地」、そして異世界居酒屋「陽羽南」。
いずれの店舗も新宿区を中心に展開しており、それぞれのカラーを出しながらお客さんを出迎えている。
今回僕がヘルプを頼まれた「こでまり」神楽坂店は、東京メトロ東西線神楽坂駅から徒歩3分、早稲田通り沿いのビルの1階に位置する。
海鮮居酒屋の名の通り、新鮮な魚介類と和の粋を凝らした料理が売りの店舗だ。その分、客単価は陽羽南や簾よりも高く設定されている。
開店時間は17時。現在の時間が14時半だから、お店が開くまでは多少の時間があるとはいえ、早く準備するに越したことはない。
僕はスマートフォンを取り出すと、政親から教えられていた「こでまり」店長の高清水に連絡を取る。数度のコール音の後、スピーカーの向こうから声がした。
『高清水です。マウロ君?』
「はい、マウロです。お店の前に到着しました。もう入って大丈夫ですか?」
『早いね、有り難い。いいよ、ビルの裏手に回ってくれるかな、勝手口から入ってきて』
電話口の高清水の声は溌溂として明るい感じだ。少しイメージしていた印象との違いを感じながら、僕は早稲田通りから一本奥に入った通りで、目的の勝手口を探す。
程なくして「こでまり」とでかでかと扉に書かれた扉を発見すると、そうっと扉を手前に引いた。
ら。
「来た来た。ようこそ「こでまり」へ」
扉のすぐ向こうで待ち構えていた30代後半と思しき男性が、僕に笑顔を向けてきた。
唐突な出迎えに僕の耳と尻尾がびくっと震える。気を持ち直して扉をくぐり、手を添えつつそっと閉めると、僕は出迎えてくれた男性に頭を下げた。
「「陽羽南」からヘルプで来ました、マウロ・カマンサックです。二日間、お世話になります」
「店長の高清水です、よろしく。他のメンバーにも紹介するよ。バックヤードに案内するからついてきて」
男性――高清水が彼の後方へと指を向ける。僕はもう一度頭を下げると、歩き出す高清水の後をついていった。
ビルの1階を使っているからか、神楽坂という立地のせいか、「こでまり」の店内は「陽羽南」の店内よりもスペースが広く余裕のある作りだ。
案内されたバックヤードも広くスペースを取られており、なかなか快適そうな空間が出来ていた。
そしてそのバックヤードに入ると、他のメンバーがそこに集まっていたのだろう、4人のメンバーが既にくつろいでいた。
高清水がバックヤード中央のテーブルに腰掛ける、初老の男性に視線を投げる。
「全員揃って……いないか。山本さん、サレオス君は?」
「今トイレに行っています」
男性――山本の返答を受けて、高清水は首を傾げつつ後頭部を掻いた。どうやらもう一人、人員がいるらしい。
「ん、まぁ、マウロ君の到着が予定より早かったし、仕方ないか。
マウロ君、そこのロッカーの一番右端をつかっていいから、荷物先に入れちゃって。着替えも入っているから」
「あっ、はい……失礼します」
バックヤードの中に立ち入り、既に入っていた他のメンバーに頭を下げる僕。
獣人である僕の姿を目にして二人ほどが小さく驚愕の声を上げたが、まぁ全く無反応であるよりは気が楽だ。
肩にかけていた鞄をロッカーの中にしまうと、厨房仕事用のシャツに袖を通す。陽羽南で使っているものと違い、清潔感を重視した真っ白なシャツだ。
着替え終わってロッカーを閉めても、残る一人のメンバーがバックヤードに姿を見せる様子はない。
首を傾げる僕に、山本が声をかけてきた。
「マウロ君は、陽羽南から来たんだっけ?」
「はい、そうです」
「ちょっと手を見せてもらえるかな」
山本が僕に右手を差し出してきた。促されるままその手の上に、僕も右手を出す。黒い肉球の備わった僕の手を、山本は愛おしそうに撫でた。
「……うん、長いこと包丁を握って来たのがよく分かる。経験を積んだ、いい料理人の手だ」
僕の掌の肉球を撫でながら、山本の目が嬉しそうに細められる。まるで親が子の手を慈しむかのような手つきだが、料理人として褒められるのは悪い気はしない。
と、山本と一緒にテーブル周辺の椅子に座った若い男性と女性のメンバーが、僕の手を覗き込んできた。そのままにやりと笑いつつ、山本を茶化しにかかる。
「とかいって山本さん、犬獣人のマウロさんの手を触りたかっただけじゃないんですかー?」
「言えてる、山本さん犬飼ってますもんね。でも、獣人の人にも手に肉球ってあるんですねぇ」
「ちっ、違う!私は彼の料理人としての経験をだな……」
若い男女にからかわれ、山本の頬が朱に染まる。その間僕はずっと山本に右手を握られているわけで、動けない。というか手をずっと見られていて、ちょっと恥ずかしい。
どうしたものかと悩んでいると、バックヤードに駆けこんでくる人影があった。
「わわっ、すみませんすみません、皆さんもうお集まりだったんですか!?」
駆けこんできたのは小柄な黒猫の獣人だった。
真っ黒な毛皮に一点だけぽつりとある、額の白い紋様が目立っている。体格は僕の半分程度とかなり背が低い。紫色の瞳は大きく、垂れ目なせいもあって酷く幼く見えた。
高清水さんが猫の獣人の頭をぽんと軽く叩く。
「やっと来たかサレオス君、待っていたよ。ということで全員揃ったし、紹介しようか。
今そこで山本さんに手を握られてるのがマウロ君。大綱さんの代わりに「陽羽南」から派遣されてきたヘルプ要員だ。
二日間という短い間だが、よろしく頼むよ」
「あっ……えーと、「陽羽南」から来ました、マウロ・カマンサックです。皆さんよろしくお願いします」
高清水に紹介されて、僕は山本に手を握られたままで皆さんに向かって頭を下げた。
初老の山本は料理長、山本をからかった男性の方が十文字、女性の方が平泉、共にホールスタッフ。
もう一人最初からバックヤードにいた女性が能代、こちらは厨房スタッフ。そしてトイレから駆け戻って来た猫獣人がホール/厨房兼務スタッフのサレオス。
以上6名が海鮮居酒屋「こでまり」神楽坂店のメンバーだ。
本来はここに厨房スタッフの大綱が入るのだが、その大綱が急性胃腸炎にかかったため、僕が呼ばれたというわけである。
自己紹介をそれぞれ終えたところで、高清水がパンっと手を叩く。
「さ、自己紹介済んだことだし仕事するよ!山本さんはマウロ君に店のレイアウトと冷蔵庫の場所を教えてあげて」
「はい。それじゃマウロ君、厨房を案内するからついてきて」
「はい、お願いします」
山本が僕の手から手を離して、スッと椅子から立ち上がる。
そのまま彼の後についてバックヤードを出ていく僕の背中を、じっと見つめるサレオスの姿に、僕は気付かない。
やがて一人の姿もなくなったバックヤード、足音も静かにその場を立ち去るサレオス。
「彼が……異世界からの、人ですか」
ぽつりと呟いたサレオスの言葉を耳にしたものは、誰も居なかった。
~第32話へ~
~海鮮居酒屋「こでまり」 神楽坂店~
株式会社リンクスの展開する居酒屋は、何種類かのブランドに分かれている。
個室居酒屋「簾」、海鮮居酒屋「こでまり」、串焼き居酒屋「鳥天地」、そして異世界居酒屋「陽羽南」。
いずれの店舗も新宿区を中心に展開しており、それぞれのカラーを出しながらお客さんを出迎えている。
今回僕がヘルプを頼まれた「こでまり」神楽坂店は、東京メトロ東西線神楽坂駅から徒歩3分、早稲田通り沿いのビルの1階に位置する。
海鮮居酒屋の名の通り、新鮮な魚介類と和の粋を凝らした料理が売りの店舗だ。その分、客単価は陽羽南や簾よりも高く設定されている。
開店時間は17時。現在の時間が14時半だから、お店が開くまでは多少の時間があるとはいえ、早く準備するに越したことはない。
僕はスマートフォンを取り出すと、政親から教えられていた「こでまり」店長の高清水に連絡を取る。数度のコール音の後、スピーカーの向こうから声がした。
『高清水です。マウロ君?』
「はい、マウロです。お店の前に到着しました。もう入って大丈夫ですか?」
『早いね、有り難い。いいよ、ビルの裏手に回ってくれるかな、勝手口から入ってきて』
電話口の高清水の声は溌溂として明るい感じだ。少しイメージしていた印象との違いを感じながら、僕は早稲田通りから一本奥に入った通りで、目的の勝手口を探す。
程なくして「こでまり」とでかでかと扉に書かれた扉を発見すると、そうっと扉を手前に引いた。
ら。
「来た来た。ようこそ「こでまり」へ」
扉のすぐ向こうで待ち構えていた30代後半と思しき男性が、僕に笑顔を向けてきた。
唐突な出迎えに僕の耳と尻尾がびくっと震える。気を持ち直して扉をくぐり、手を添えつつそっと閉めると、僕は出迎えてくれた男性に頭を下げた。
「「陽羽南」からヘルプで来ました、マウロ・カマンサックです。二日間、お世話になります」
「店長の高清水です、よろしく。他のメンバーにも紹介するよ。バックヤードに案内するからついてきて」
男性――高清水が彼の後方へと指を向ける。僕はもう一度頭を下げると、歩き出す高清水の後をついていった。
ビルの1階を使っているからか、神楽坂という立地のせいか、「こでまり」の店内は「陽羽南」の店内よりもスペースが広く余裕のある作りだ。
案内されたバックヤードも広くスペースを取られており、なかなか快適そうな空間が出来ていた。
そしてそのバックヤードに入ると、他のメンバーがそこに集まっていたのだろう、4人のメンバーが既にくつろいでいた。
高清水がバックヤード中央のテーブルに腰掛ける、初老の男性に視線を投げる。
「全員揃って……いないか。山本さん、サレオス君は?」
「今トイレに行っています」
男性――山本の返答を受けて、高清水は首を傾げつつ後頭部を掻いた。どうやらもう一人、人員がいるらしい。
「ん、まぁ、マウロ君の到着が予定より早かったし、仕方ないか。
マウロ君、そこのロッカーの一番右端をつかっていいから、荷物先に入れちゃって。着替えも入っているから」
「あっ、はい……失礼します」
バックヤードの中に立ち入り、既に入っていた他のメンバーに頭を下げる僕。
獣人である僕の姿を目にして二人ほどが小さく驚愕の声を上げたが、まぁ全く無反応であるよりは気が楽だ。
肩にかけていた鞄をロッカーの中にしまうと、厨房仕事用のシャツに袖を通す。陽羽南で使っているものと違い、清潔感を重視した真っ白なシャツだ。
着替え終わってロッカーを閉めても、残る一人のメンバーがバックヤードに姿を見せる様子はない。
首を傾げる僕に、山本が声をかけてきた。
「マウロ君は、陽羽南から来たんだっけ?」
「はい、そうです」
「ちょっと手を見せてもらえるかな」
山本が僕に右手を差し出してきた。促されるままその手の上に、僕も右手を出す。黒い肉球の備わった僕の手を、山本は愛おしそうに撫でた。
「……うん、長いこと包丁を握って来たのがよく分かる。経験を積んだ、いい料理人の手だ」
僕の掌の肉球を撫でながら、山本の目が嬉しそうに細められる。まるで親が子の手を慈しむかのような手つきだが、料理人として褒められるのは悪い気はしない。
と、山本と一緒にテーブル周辺の椅子に座った若い男性と女性のメンバーが、僕の手を覗き込んできた。そのままにやりと笑いつつ、山本を茶化しにかかる。
「とかいって山本さん、犬獣人のマウロさんの手を触りたかっただけじゃないんですかー?」
「言えてる、山本さん犬飼ってますもんね。でも、獣人の人にも手に肉球ってあるんですねぇ」
「ちっ、違う!私は彼の料理人としての経験をだな……」
若い男女にからかわれ、山本の頬が朱に染まる。その間僕はずっと山本に右手を握られているわけで、動けない。というか手をずっと見られていて、ちょっと恥ずかしい。
どうしたものかと悩んでいると、バックヤードに駆けこんでくる人影があった。
「わわっ、すみませんすみません、皆さんもうお集まりだったんですか!?」
駆けこんできたのは小柄な黒猫の獣人だった。
真っ黒な毛皮に一点だけぽつりとある、額の白い紋様が目立っている。体格は僕の半分程度とかなり背が低い。紫色の瞳は大きく、垂れ目なせいもあって酷く幼く見えた。
高清水さんが猫の獣人の頭をぽんと軽く叩く。
「やっと来たかサレオス君、待っていたよ。ということで全員揃ったし、紹介しようか。
今そこで山本さんに手を握られてるのがマウロ君。大綱さんの代わりに「陽羽南」から派遣されてきたヘルプ要員だ。
二日間という短い間だが、よろしく頼むよ」
「あっ……えーと、「陽羽南」から来ました、マウロ・カマンサックです。皆さんよろしくお願いします」
高清水に紹介されて、僕は山本に手を握られたままで皆さんに向かって頭を下げた。
初老の山本は料理長、山本をからかった男性の方が十文字、女性の方が平泉、共にホールスタッフ。
もう一人最初からバックヤードにいた女性が能代、こちらは厨房スタッフ。そしてトイレから駆け戻って来た猫獣人がホール/厨房兼務スタッフのサレオス。
以上6名が海鮮居酒屋「こでまり」神楽坂店のメンバーだ。
本来はここに厨房スタッフの大綱が入るのだが、その大綱が急性胃腸炎にかかったため、僕が呼ばれたというわけである。
自己紹介をそれぞれ終えたところで、高清水がパンっと手を叩く。
「さ、自己紹介済んだことだし仕事するよ!山本さんはマウロ君に店のレイアウトと冷蔵庫の場所を教えてあげて」
「はい。それじゃマウロ君、厨房を案内するからついてきて」
「はい、お願いします」
山本が僕の手から手を離して、スッと椅子から立ち上がる。
そのまま彼の後についてバックヤードを出ていく僕の背中を、じっと見つめるサレオスの姿に、僕は気付かない。
やがて一人の姿もなくなったバックヤード、足音も静かにその場を立ち去るサレオス。
「彼が……異世界からの、人ですか」
ぽつりと呟いたサレオスの言葉を耳にしたものは、誰も居なかった。
~第32話へ~
3
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説

クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
異世界もふもふ食堂〜僕と爺ちゃんと魔法使い仔カピバラの味噌スローライフ〜
山いい奈
ファンタジー
味噌蔵の跡継ぎで修行中の相葉壱。
息抜きに動物園に行った時、仔カピバラに噛まれ、気付けば見知らぬ場所にいた。
壱を連れて来た仔カピバラに付いて行くと、着いた先は食堂で、そこには10年前に行方不明になった祖父、茂造がいた。
茂造は言う。「ここはいわゆる異世界なのじゃ」と。
そして、「この食堂を継いで欲しいんじゃ」と。
明かされる村の成り立ち。そして村人たちの公然の秘め事。
しかし壱は徐々にそれに慣れ親しんで行く。
仔カピバラのサユリのチート魔法に助けられながら、味噌などの和食などを作る壱。
そして一癖も二癖もある食堂の従業員やコンシャリド村の人たちが繰り広げる、騒がしくもスローな日々のお話です。

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】ご都合主義で生きてます。-ストレージは最強の防御魔法。生活魔法を工夫し創生魔法で乗り切る-
ジェルミ
ファンタジー
鑑定サーチ?ストレージで防御?生活魔法を工夫し最強に!!
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
しかし授かったのは鑑定や生活魔法など戦闘向きではなかった。
しかし生きていくために生活魔法を組合せ、工夫を重ね創生魔法に進化させ成り上がっていく。
え、鑑定サーチてなに?
ストレージで収納防御て?
お馬鹿な男と、それを支えるヒロインになれない3人の女性達。
スキルを試行錯誤で工夫し、お馬鹿な男女が幸せを掴むまでを描く。
※この作品は「ご都合主義で生きてます。商売の力で世界を変える」を、もしも冒険者だったら、として内容を大きく変えスキルも制限し一部文章を流用し前作を読まなくても楽しめるように書いています。
またカクヨム様にも掲載しております。

異世界に召喚されたおっさん、実は最強の癒しキャラでした
鈴木竜一
ファンタジー
健康マニアのサラリーマン宮原優志は行きつけの健康ランドにあるサウナで汗を流している最中、勇者召喚の儀に巻き込まれて異世界へと飛ばされてしまう。飛ばされた先の世界で勇者になるのかと思いきや、スキルなしの上に最底辺のステータスだったという理由で、優志は自身を召喚したポンコツ女性神官リウィルと共に城を追い出されてしまった。
しかし、実はこっそり持っていた《癒しの極意》というスキルが真の力を発揮する時、世界は大きな変革の炎に包まれる……はず。
魔王? ドラゴン? そんなことよりサウナ入ってフルーツ牛乳飲んで健康になろうぜ!
【「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」1巻発売中です! こちらもよろしく!】
※作者の他作品ですが、「おっさん、異世界でドラゴンを育てる。」がこのたび書籍化いたします。発売は3月下旬予定。そちらもよろしくお願いします。
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。

狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる