文系ドラゴン、旅に出る~老竜と行く諸国漫遊詩歌の旅~
スヴェドボリ山の洞窟に三百年余り引きこもっていた老竜・オーケビョルン。
文筆家としての自作を世に送り出すためと、食料を調達するための外出以外はずっと洞窟の中で過ごして、石板に爪で文字を彫っているインドア派ドラゴンだ。
ある日、完全なスランプに陥ってしまったオーケビョルンは、数少ない友人であり自作を持ち込む相手であるマルクスに知恵を借りに行く。
そこでマルクスから提案されたのは「諸国を渡り歩き、インスピレーションを得てはどうだろう」ということだ。
しかし彼は根っからの引きこもり。スヴェドボリ山の周辺から出たことすらない。
怖気づく彼の尻を、彼に同行することを決めたマルクスに叩かれながら、オーケビョルンは慣れ親しんだ洞窟から飛び出した。
とりあえずは山の聳えるバーリ公国の中を、引いては大陸中の様々な国を渡って、自作を書き留めて残すのだ。
今、八百歳を超える文系ドラゴンの、気ままな旅が始まる。
●コンテスト・小説大賞選考結果記録
ノベルアップ+様 HJ小説大賞2021後期 一次選考通過
※さくも様(@sakumo_mizuiro)主催の「プロローグ祭」参加作品です。
https://twitter.com/sakumo_mizuiro/status/1166901080577363969
※カクヨム、ノベルアップ+、エブリスタでも並行して連載しています。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054891419424
https://novelup.plus/story/400166703
https://estar.jp/novels/25635916
文筆家としての自作を世に送り出すためと、食料を調達するための外出以外はずっと洞窟の中で過ごして、石板に爪で文字を彫っているインドア派ドラゴンだ。
ある日、完全なスランプに陥ってしまったオーケビョルンは、数少ない友人であり自作を持ち込む相手であるマルクスに知恵を借りに行く。
そこでマルクスから提案されたのは「諸国を渡り歩き、インスピレーションを得てはどうだろう」ということだ。
しかし彼は根っからの引きこもり。スヴェドボリ山の周辺から出たことすらない。
怖気づく彼の尻を、彼に同行することを決めたマルクスに叩かれながら、オーケビョルンは慣れ親しんだ洞窟から飛び出した。
とりあえずは山の聳えるバーリ公国の中を、引いては大陸中の様々な国を渡って、自作を書き留めて残すのだ。
今、八百歳を超える文系ドラゴンの、気ままな旅が始まる。
●コンテスト・小説大賞選考結果記録
ノベルアップ+様 HJ小説大賞2021後期 一次選考通過
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万霊節と聞くと、僕の脳内には金木犀の香りとシュトラウスのAllerseelenが流れます。
美しい夜景を眺めて、ちょっぴり切ないですが、故人を偲ぶ。あそこに光ってるのは、あの人の魂なのかな?僕に会いに来てくれたのかな?とか、妄想して読みました。
今回も素敵なお話でした!
感想ありがとうございます。
シュトラウスの「Allerseelen」の日本語題が、まんま万霊節ですしね。
美しい夜景、打ち上がる花火、光って散っていく光たち。そうしてエクルンドの人々は亡くなった人を偲ぶのでしょう。
アッシュナーの世界ではキリスト教の万霊節に近いイベントと位置づけています。いつかその光景も書きたいですね。
またよろしくお願いいたします。
竜からは人がそういう風にみえるのですね。
スランプ脱却の秘訣はやっぱり出会いなのでしょうか。
素敵な旅を!
感想ありがとうございます。
オーケビョルンおじいちゃんはなにせ838歳ですから、人間の文化の残し方とかきめ細やかな保存の仕方とかに、思うところが多いのでしょう。
スランプ脱出にはいろんなきっかけがあると思いますが、旅の中でまだ見たことのないものと色々と出会っていますからね。そこは大きいだろうなと思います。
今後ともよろしくお願いします。
久しぶりの更新!有難う御座います!
都会には都会の良さがありますよね!
詩歌は次回かな?
感想ありがとうございます。お待たせして申し訳ありません。
エクルンド市はこれまで出てきた都市や村とは比べ物にならないほど都会なので、その良さを描写していければと思っています。
問題は、都会なのでいつものようにそこら中に詩歌を残せないこと……次回には何か書いてもらいたいところですね。
今後ともよろしくお願いします。
最新話まで一気読みしました!
こんなほのぼの旅行してみたいですね。
2人と一緒に同行して、詩を歌に変えて、歌って過ごせたら、幸せだろうな。
大変癒されました!
ありがとうございます。
こんな感じの気ままなほのぼのとした旅行は、やってみたいものですね。きっと楽しいと思います。
この先も気ままに更新していきますので、お読みいただければ幸いです。
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