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番外編

前世の柚(小)

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「ままーままー」
「ふふ。なぁに?理央」
「らいしゅきー!!」
僕はママにぎゅーってくっつくのが大好きだった。
「理央ーただいまー」
「ぴゃっ」
帰ってきたパパにいきなりだっこされた。
「う…」
「珍しいわね、定時帰宅なんて」
「やぁぁぁ!!まま!!ままがいいー!!」
ママから無理矢理離されたことが悲しくて無茶苦茶に暴れた。
「り、理央…パパにも抱っこ…」
「ままぁぁぁ!!」
「あらあら」
抱っこする人がママに変更され僕はギューと抱きついた。
「…パパにもだっこさせて…理央…」
「やー!!」
「このところ私ばっかり一緒にいたからパパのこと忘れちゃったのかしら」
「ままとねりゅの!!ぱぱばいばい!!」
「理央…3人。3人で寝よう?」
「んー…や!!」
僕が寝た後に2人でお話しそう!!
「ままらいしゅき」
ちゅ、と近くにあったほっぺたにキスをした。
「理央、パパには?」
「ぱぱおひげいちゃいかりゃやー」
「そんな…毎朝剃ってるのに」
「剃り跡が痛いんじゃないかしら。変えてみる?」
「そうだな…」
「理央、ママご飯作らなきゃいけないからこっちでパパと遊んでてね」
「ふぇっ」
ママは僕を下ろすとゲートで閉じられた向こう側に行ってしまった。
「ままぁ…ままぁ…」
「あ…そういえば今日会社で貰ったクッキーが…」
素早くパパの手からクッキーを奪い取った。
「あけちぇ」
「理央、ご飯の後に食べるのよ」
「ぱぱあけちぇ」
「理央」
「あけちぇ」
無理矢理パパの手に乗せて僕はパパの前にちょこんと座った。
「ご飯の…」
「あけちぇ」
「後に…」
「おねがぃ」
「…」
バリッ。
「…もう、パパは理央に甘いんだから」
「ぱぱあーと!!らいしゅき!!」



その後クッキーもママのお手製シチューも美味しく頂いて家族3人で仲良くねんねしました。
おしまい!!
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