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選択編
if 弟×柚ルート 5
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『はふ…けほっげほっうぇっ…』
「にぃに…」
僕はガラス壁に手も顔もべったり付けてにぃにを見守った。
「父さんなんで?にぃに治療頑張ってたのに…」
「そうだね。どこからかウイルスが入って来ちゃったんだろうね。…柚だけいつも辛いめに合わせちゃってるな…父親失格だ」
「父さん…」
僕はガラス壁から離れて父さんのお膝に乗った。
「ここね。柚の容態が急変するかもしれないとき用の部屋なんだ。1つ…無理に空けてもらってる。もう入ることなんてないと思ってたのに…」
「にぃに大丈夫…?」
「ここならね。医師か看護師が1人は常駐してるし念の為の蘇生装置も全部置いてある。今回は…肺炎になっちゃったんだけど用心するに越したことはないから」
「ふぅん」
にぃにが苦しむのは僕にちゅーされたときだけでいいのに。
知ってる?
にぃに鼻で息すること知らないからちゅーって長くやるとすぐ息切れするの。
それがね、ぽやぽやでふわふわでとっても可愛いの!!
『ぁ…れ?…るー…とうさん…』
いつの間にかマジックミラー効果が切れていたみたい。
にぃにの方から僕達が見えるようになっちゃった。
「にぃにだいじょーぶ?」
『へいき…だよ…このくらい…』
にへら、と笑うにぃににはいつもの元気がない。
「柚。ごめんね、閉じ込めちゃって」
『…ぬぃ…み』
「後で届けておくよ。うさぎさんでいい?」
『ぃるか…も』
「分かった。他にも欲しいものあったら遠慮なく言ってね」
『ぉかし…』
「「それはダメ」」
あ、父さんと被っちゃった。
にぃにおやつ好きだもんね。
僕はもうおやつ必要ないけどにぃにに合わせて食べてるの。
僕の分も分けてあげるとねパァァって顔を明るくさせるんだよ。
可愛い顔をもっと見たいの。
にぃに、色んな顔僕に見せて。
「にぃに…」
僕はガラス壁に手も顔もべったり付けてにぃにを見守った。
「父さんなんで?にぃに治療頑張ってたのに…」
「そうだね。どこからかウイルスが入って来ちゃったんだろうね。…柚だけいつも辛いめに合わせちゃってるな…父親失格だ」
「父さん…」
僕はガラス壁から離れて父さんのお膝に乗った。
「ここね。柚の容態が急変するかもしれないとき用の部屋なんだ。1つ…無理に空けてもらってる。もう入ることなんてないと思ってたのに…」
「にぃに大丈夫…?」
「ここならね。医師か看護師が1人は常駐してるし念の為の蘇生装置も全部置いてある。今回は…肺炎になっちゃったんだけど用心するに越したことはないから」
「ふぅん」
にぃにが苦しむのは僕にちゅーされたときだけでいいのに。
知ってる?
にぃに鼻で息すること知らないからちゅーって長くやるとすぐ息切れするの。
それがね、ぽやぽやでふわふわでとっても可愛いの!!
『ぁ…れ?…るー…とうさん…』
いつの間にかマジックミラー効果が切れていたみたい。
にぃにの方から僕達が見えるようになっちゃった。
「にぃにだいじょーぶ?」
『へいき…だよ…このくらい…』
にへら、と笑うにぃににはいつもの元気がない。
「柚。ごめんね、閉じ込めちゃって」
『…ぬぃ…み』
「後で届けておくよ。うさぎさんでいい?」
『ぃるか…も』
「分かった。他にも欲しいものあったら遠慮なく言ってね」
『ぉかし…』
「「それはダメ」」
あ、父さんと被っちゃった。
にぃにおやつ好きだもんね。
僕はもうおやつ必要ないけどにぃにに合わせて食べてるの。
僕の分も分けてあげるとねパァァって顔を明るくさせるんだよ。
可愛い顔をもっと見たいの。
にぃに、色んな顔僕に見せて。
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