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番外編
柚がクズ親に嫁いだら
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「しゆうー!!」
「柚っ!!…今日は元気いいみたいだな」
「ん。だいじょーぶ。あのね、今日はね、父さんも一緒に来たの」
僕の後ろには父さんと翔兄さんが立っていた。
あれれ?
おうち出るときは父さんだけだったのに…。
「柚と同棲したいって聞いたんだけど…部屋は?」
「…ここ…ですけど」
「…無理だな。父さん。タワーマンションってあったよな?」
「元々権利ごと受け渡すつもりだったよ。はいこれ」
父さんは志悠にカードキーを渡した。
「うちの所有するタワーマンションの最上階。最上階っていっても2フロア分使ってるから2階もあるよ」
「…え?」
あ、しゆうびっくりしてるー!!
僕もすっごくびっくりした…しゆうとこのおうちに住むと思ってたもん…。
「…それを渡したのはね。この部屋じゃ柚には足りないんだ」
「ふぇ?」
僕には?
「なんでー?」
「柚…あのな。柚の検査用具。どこに置くつもりだ?」
「けんさよーぐ?」
…なぁにそれ。
僕知らない…僕の荷物…たくさんのぬいぐるみさんのはずじゃ?
「それだけで一部屋は埋まるし体調崩しやすい柚は自宅で診てもらうこともあるんだ。そのためにもベッド横にはそれなりにスペースが必要なんだ。寝室にそこまでの広さがある部屋なんてなかなかないからな」
「…そ…そうなんですか…」
志悠はちらっとこちらを見た。
僕も知らなかったもん!!
「じゃあ柚の荷物はもうそこに運んであるからあとは志悠くんのだけだね」
「…え、あ…はい。荷造りします…」
「僕もお手伝いするー!!」
「柚は待ってろ。走んな」
ぶー。
僕は翔兄さんに首根っこを掴まれて抱っこされた。
お引越しして数日。
やっとこのおうちにも慣れてきた。
「ご飯美味しい?みーちゃん」
「にゃぁ」
「柚。柚も朝ごはん食べて。僕もう行くよ?」
「はーい」
トーストにイチゴジャムとブルーベリージャム。
それにハムエッグ。あとチーズも。
「…こんなに食べれないよ?」
「食べれなかった分は冷蔵庫にでも入れて置いて。お昼ご飯も作ったの入れてあるからそれチンして食べてね」
「んー」
「じゃあいってきます」
「いっててらー!!」
あれ?
いってら…だっけ?
そして数週間後に事件は起こった。
父さん達から振り込まれているはずの僕の治療代が…なくなったのだ。
「柚っ!!…今日は元気いいみたいだな」
「ん。だいじょーぶ。あのね、今日はね、父さんも一緒に来たの」
僕の後ろには父さんと翔兄さんが立っていた。
あれれ?
おうち出るときは父さんだけだったのに…。
「柚と同棲したいって聞いたんだけど…部屋は?」
「…ここ…ですけど」
「…無理だな。父さん。タワーマンションってあったよな?」
「元々権利ごと受け渡すつもりだったよ。はいこれ」
父さんは志悠にカードキーを渡した。
「うちの所有するタワーマンションの最上階。最上階っていっても2フロア分使ってるから2階もあるよ」
「…え?」
あ、しゆうびっくりしてるー!!
僕もすっごくびっくりした…しゆうとこのおうちに住むと思ってたもん…。
「…それを渡したのはね。この部屋じゃ柚には足りないんだ」
「ふぇ?」
僕には?
「なんでー?」
「柚…あのな。柚の検査用具。どこに置くつもりだ?」
「けんさよーぐ?」
…なぁにそれ。
僕知らない…僕の荷物…たくさんのぬいぐるみさんのはずじゃ?
「それだけで一部屋は埋まるし体調崩しやすい柚は自宅で診てもらうこともあるんだ。そのためにもベッド横にはそれなりにスペースが必要なんだ。寝室にそこまでの広さがある部屋なんてなかなかないからな」
「…そ…そうなんですか…」
志悠はちらっとこちらを見た。
僕も知らなかったもん!!
「じゃあ柚の荷物はもうそこに運んであるからあとは志悠くんのだけだね」
「…え、あ…はい。荷造りします…」
「僕もお手伝いするー!!」
「柚は待ってろ。走んな」
ぶー。
僕は翔兄さんに首根っこを掴まれて抱っこされた。
お引越しして数日。
やっとこのおうちにも慣れてきた。
「ご飯美味しい?みーちゃん」
「にゃぁ」
「柚。柚も朝ごはん食べて。僕もう行くよ?」
「はーい」
トーストにイチゴジャムとブルーベリージャム。
それにハムエッグ。あとチーズも。
「…こんなに食べれないよ?」
「食べれなかった分は冷蔵庫にでも入れて置いて。お昼ご飯も作ったの入れてあるからそれチンして食べてね」
「んー」
「じゃあいってきます」
「いっててらー!!」
あれ?
いってら…だっけ?
そして数週間後に事件は起こった。
父さん達から振り込まれているはずの僕の治療代が…なくなったのだ。
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