普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

選択編

レオンルート 1

柚視点

｢ゆーずーる｣
｢んん…まだもうちょっとぉ…｣
｢起きないならモーニングキスでもしようか？｣
…なんて言ったの？
｢れおん､あn｣
ちゅ｡
｢あの､ぼくおk｣
ちゅっちゅ｡
｢起きたよっ!!れおんキスしたいだけでしょ!!｣
｢ん､おはよ｡柚琉｣
｢むぅ…｣
レオンと結婚してからなんかいっぱい寝れなくなった気がする…｡
お昼寝は増えたけどさ…｡
…だって僕のお昼寝用にあつらえられたようなぽかぽか日当たりのいい窓のところにクッション置いてあるんだよ？
寝転ぶよね？
そしてそのまま寝ちゃうよね？
｢柚琉の好きなフレンチトースト作ったから｡あったかいうちに食べて？｣
｢…ん…たべる…｣
フレンチトースト…じゅるり｡







｢いただきます…｣
｢どうぞ｣
僕のはフレンチトースト｡
レオンは…ベーコンエッグ？
あれ？
朝ごはん違うの？
｢…ん？あぁ｡ベーコンエッグは半熟のが美味しいからね｡柚琉が卵を食べられるようになったら一緒に食べようか｣
｢…ん｣
このフレンチトーストは卵使ってないのかな？
…もしかして父さんがいつの日か開発させた卵だったりして…｡
…まさかね｡






｢ごちそうさまでした｣
｢…じゃあ僕は仕事してくるけど柚琉は？｣
｢…一緒にいる｣
｢ふふ｡おいで｣
レオンの方に行くと簡単に髪をまとめられた｡
｢おろしているのも好きだけど柚琉はこれから本を読むでしょ？邪魔になるかと思って｣
｢ありがと｣
日本から送って貰った本なんだよね｡
…だってレオンが海外に家を建てようって言うんだもん｡
でも僕英語の本は読めないんだもん…仕方ないもん…｡








ま､そばにいるって言ってもパソコン使ってお仕事してるレオンの近くに座って本読んでるだけなんだけどね｡
｢柚琉｣
｢なに？｣
｢…飽きたから構ってもいい？｣
｢ダメだよ！？｣
｢…じゃあ終わらせたら構ってもいい？｣
｢まぁそれなら…｣
｢よし｡頑張るね｣
…なんで？
なんで僕を構うってのがご褒美で頑張れるの？
このあと僕ぎゅーってされたりなでなでされたりちゅっちゅされるだけだよね？