817 / 839
選択編
蛍ルート 9
しおりを挟む
柚視点
「「まんまぁ」」
「…ママなのかご飯なのか曖昧なところを…」
「しかも2人同時に…僕と夏だって赤ちゃんの時から揃ってたわけじゃないのに」
「まん…ふぇ…ふぁぁん」
「ごめんごめん。まーくんはママのこと呼んでたんだね」
ソファーに座る僕の足にぎゅと抱きついて今にも泣きそうなまーくんを抱き上げた。
鼻に繋がった管は踏まないように…っと。
「管の長さ平気?もうちょっと寄せる?」
「大丈夫だよ。ね?」
「にぇ?」
まーくんは昔の僕よりも呼吸が弱いみたいでずーっとお鼻に管を繋げて酸素をあげなきゃいけないんだって。
…僕もたまにやられるけど気になって取っちゃうんだよね。
まーくんは取ったりしないからいい子だね。
「まんま!!」
「はいはい…ふゆはご飯ね。ちょっとご飯の時間には早いからおやつ食べるだけにしようね」
「…あい」
おやつかぁ。
「まーくんもおやつ食べる?」
「あい!!」
「蛍くんごめん。まーくんのも…」
「持ってきてるよ。ジュースはりんごでよかったよね?」
「あい。かぁたありあと」
「僕はお母さんじゃないんだけどなぁ…」
まーくんにとって僕はママで蛍くんはお母さんだもんね。
…ふゆくんも僕のことかーしゃって呼ぶし。
「はい。みんな手を合わせて」
「「いたらきましゅ!!」」
「ん、上手に出来ました」
「「えへへ」」
多分僕達2人のことを母親として扱うのはこうやってどっちの子供でも一緒に面倒見るからかな?
僕はあんまり見れてないんだけど…。
「柚琉くんは幼稚園の用意した?」
「まーくんはこれがあるから僕が面倒見れない時は樹くんが見てくれるって。ふゆくんも預かってくれるって言ってたよ?」
「…幼稚園選ばなくても良かったかな」
「それにね、父さんが病児保育士?って人が知り合いにいるから頼んでおくねって言ってた!!資格もってるけど結婚したからおうちでゆっくりしてたんだって」
「交友関係どうなってるの…」
…んにゅ?
僕知らないもん。
父さんがパーティーとか学校とかで会ったって言ってたんだもん。
「まーくん、ママがねんねしてる時はお兄さんが来てくれるからね」
「ふぇ…まんまねんにぇ…?」
「今じゃないから。大丈夫だよ」
まーくんは確認するかのように僕の体をあちこちぺたぺた触っていた。
ちょっとくすぐったい…。
「…まんまだーじょぶ?」
「大丈夫だよ。ママも苦しいってなっちゃう時あるからごめんね」
「…あい」
しゅんとしてしまった。
…もうちょっと元気になれたらいいんだけどね…。
動き回った翌日は…大体寝込んでます。
なんでぇ…。
「「まんまぁ」」
「…ママなのかご飯なのか曖昧なところを…」
「しかも2人同時に…僕と夏だって赤ちゃんの時から揃ってたわけじゃないのに」
「まん…ふぇ…ふぁぁん」
「ごめんごめん。まーくんはママのこと呼んでたんだね」
ソファーに座る僕の足にぎゅと抱きついて今にも泣きそうなまーくんを抱き上げた。
鼻に繋がった管は踏まないように…っと。
「管の長さ平気?もうちょっと寄せる?」
「大丈夫だよ。ね?」
「にぇ?」
まーくんは昔の僕よりも呼吸が弱いみたいでずーっとお鼻に管を繋げて酸素をあげなきゃいけないんだって。
…僕もたまにやられるけど気になって取っちゃうんだよね。
まーくんは取ったりしないからいい子だね。
「まんま!!」
「はいはい…ふゆはご飯ね。ちょっとご飯の時間には早いからおやつ食べるだけにしようね」
「…あい」
おやつかぁ。
「まーくんもおやつ食べる?」
「あい!!」
「蛍くんごめん。まーくんのも…」
「持ってきてるよ。ジュースはりんごでよかったよね?」
「あい。かぁたありあと」
「僕はお母さんじゃないんだけどなぁ…」
まーくんにとって僕はママで蛍くんはお母さんだもんね。
…ふゆくんも僕のことかーしゃって呼ぶし。
「はい。みんな手を合わせて」
「「いたらきましゅ!!」」
「ん、上手に出来ました」
「「えへへ」」
多分僕達2人のことを母親として扱うのはこうやってどっちの子供でも一緒に面倒見るからかな?
僕はあんまり見れてないんだけど…。
「柚琉くんは幼稚園の用意した?」
「まーくんはこれがあるから僕が面倒見れない時は樹くんが見てくれるって。ふゆくんも預かってくれるって言ってたよ?」
「…幼稚園選ばなくても良かったかな」
「それにね、父さんが病児保育士?って人が知り合いにいるから頼んでおくねって言ってた!!資格もってるけど結婚したからおうちでゆっくりしてたんだって」
「交友関係どうなってるの…」
…んにゅ?
僕知らないもん。
父さんがパーティーとか学校とかで会ったって言ってたんだもん。
「まーくん、ママがねんねしてる時はお兄さんが来てくれるからね」
「ふぇ…まんまねんにぇ…?」
「今じゃないから。大丈夫だよ」
まーくんは確認するかのように僕の体をあちこちぺたぺた触っていた。
ちょっとくすぐったい…。
「…まんまだーじょぶ?」
「大丈夫だよ。ママも苦しいってなっちゃう時あるからごめんね」
「…あい」
しゅんとしてしまった。
…もうちょっと元気になれたらいいんだけどね…。
動き回った翌日は…大体寝込んでます。
なんでぇ…。
0
お気に入りに追加
2,124
あなたにおすすめの小説

飼われる側って案外良いらしい。
なつ
BL
20XX年。人間と人外は共存することとなった。そう、僕は朝のニュースで見て知った。
なんでも、向こうが地球の平和と引き換えに、僕達の中から選んで1匹につき1人、人間を飼うとかいう巫山戯た法を提案したようだけれど。
「まあ何も変わらない、はず…」
ちょっと視界に映る生き物の種類が増えるだけ。そう思ってた。
ほんとに。ほんとうに。
紫ヶ崎 那津(しがさき なつ)(22)
ブラック企業で働く最下層の男。悪くない顔立ちをしているが、不摂生で見る影もない。
変化を嫌い、現状維持を好む。
タルア=ミース(347)
職業不詳の人外、Swis(スウィズ)。お金持ち。
最初は可愛いペットとしか見ていなかったものの…?
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である


異世界転生したのに弱いってどういうことだよ
めがてん
BL
俺――須藤美陽はその日、大きな悲しみの中に居た。
ある日突然、一番大切な親友兼恋人であった男を事故で亡くしたからだ。
恋人の葬式に参列した後、誰も居ない公園で悲しみに暮れていたその時――俺は突然眩い光に包まれた。
あまりに眩しいその光に思わず目を瞑り――次に目を開けたら。
「あうううーーー!!?(俺、赤ちゃんになってるーーー!!?)」
――何故か赤ちゃんになっていた。
突然赤ちゃんになってしまった俺は、どうやら魔法とかあるファンタジー世界に転生したらしいが……
この新しい体、滅茶苦茶病弱だし正直ファンタジー世界を楽しむどころじゃなかった。
突然異世界に転生してしまった俺(病弱)、これから一体どうなっちゃうんだよーーー!
***
作者の性癖を詰め込んだ作品です
病気表現とかあるので注意してください
BL要素は薄めです
書き溜めが尽きたので更新休止中です。
悪役令息の伴侶(予定)に転生しました
*
BL
攻略対象しか見えてない悪役令息の伴侶(予定)なんか、こっちからお断りだ! って思ったのに……! 前世の記憶がよみがえり、自らを反省しました。BLゲームの世界で推しに逢うために頑張りはじめた、名前も顔も身長もないモブの快進撃が始まる──! といいな!(笑)

とある金持ち学園に通う脇役の日常~フラグより飯をくれ~
無月陸兎
BL
山奥にある全寮制男子校、桜白峰学園。食べ物目当てで入学した主人公は、学園の権力者『REGAL4』の一人、一条貴春の不興を買い、学園中からハブられることに。美味しい食事さえ楽しめれば問題ないと気にせず過ごしてたが、転入生の扇谷時雨がやってきたことで、彼の日常は波乱に満ちたものとなる──。
自分の親友となった時雨が学園の人気者たちに迫られるのを横目で見つつ、主人公は巻き込まれて恋人のフリをしたり、ゆるく立ちそうな恋愛フラグを避けようと奮闘する物語です。

転生したら乙女ゲームのモブキャラだったのでモブハーレム作ろうとしたら…BLな方向になるのだが
松林 松茸
BL
私は「南 明日香」という平凡な会社員だった。
ありふれた生活と隠していたオタク趣味。それだけで満足な生活だった。
あの日までは。
気が付くと大好きだった乙女ゲーム“ときめき魔法学院”のモブキャラ「レナンジェス=ハックマン子爵家長男」に転生していた。
(無いものがある!これは…モブキャラハーレムを作らなくては!!)
その野望を実現すべく計画を練るが…アーな方向へ向かってしまう。
元日本人女性の異世界生活は如何に?
※カクヨム様、小説家になろう様で同時連載しております。
5月23日から毎日、昼12時更新します。

風紀“副”委員長はギリギリモブです
柚実
BL
名家の子息ばかりが集まる全寮制の男子校、鳳凰学園。
俺、佐倉伊織はその学園で風紀“副”委員長をしている。
そう、“副”だ。あくまでも“副”。
だから、ここが王道学園だろうがなんだろうが俺はモブでしかない────はずなのに!
BL王道学園に入ってしまった男子高校生がモブであろうとしているのに、主要キャラ達から逃げられない話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる