812 / 839
選択編
蛍ルート 4
しおりを挟む
蛍視点
「…え?」
「…うん。だから…お金溜まったから…結婚式あげよう?」
「僕達2人でお金貯めてたんだ。…蛍と柚の実家からお金出すとは言われてたんだけど…2人で頑張りたくて」
「そこまで立派なものじゃないけど…」
柚琉くんはなんかぽかーんとしていた。
うん、多分意味わかってない。
「いいの?…本当にお金かかるんだよ?僕達…それなりに家の会社大きいし招待客も…」
「う…」
「…ま…まぁそこはなんとか…」
なんとか出来ない顔だ。
「あっ!!」
柚琉くんは突然何かを思い出したかのようにリビングの棚から何かを取り出してきた。
「んとね…えっと…」
ピンク色の可愛い袋から出てきたのは…いくつもの通帳。
「これがおじいちゃんからで、これが父さんから、こっちは翔兄さんと直人兄さんから貰ったやつ!!」
「え…あの…柚琉くんどうしたの?」
「…お金ないなら僕も出すよ?」
「柚。それは柚の貰ったお金なんだから大切に…」
「母さんが僕の持ってるお金も結婚したら夫婦のものになるって言ってたよ?」
…あぁ…柚琉くんのお母さん…正しい教育だけど変なところで活用されてます…。
「…僕も」
僕も通帳を出した。
「結婚式は僕達が主役なんだから…夫だけで頑張ろうとしないで?」
「金銭的援助なら任せてっ!!というか最近勝手にお金が増えてて怖いの!!」
うん、柚琉くんちょっと黙ろっか?
そして増えてるのは過保護の家族の仕業だと思うよ?
「…ありがとう」
「でも柚…あの…これ…通帳ごとに金額違うけど……なんか…8桁見えるんだけど」
「僕知らないよ?」
…今度言っといた方がいいんじゃないかな。
あ、これよく見たら普通に夏羽くんと稼いだお金も…。
「はぁ!?」
「どうした?蛍」
「…え…あの…柚琉くん?これ…何枚売った?」
「ん?1枚だけだよ?月に1枚描いて売ってるの」
「…1枚だけで…100万超えるのか…」
…有名なのは…知ってたけど…凄いなこれ。
「えへへ。結婚式…綺麗なのにしたいね!!」
「あ…うん。そうだね」
僕達は…柚琉くん(の実家の凄さ)に慣れないといけないんだよなぁ…。
プルルル。
「あ、兄さんだ!!」
『柚?体調大丈夫?何か足りないものとかない!?』
…焦りすぎです。
「…先週連絡しなかったから焦ってるのかなぁ…」
『そうじゃなくて!!柚が通院しなかったからでしょ!!今日病院行く日だよ!?』
「「「え!?」」」
そんなこと全然知らなかった…。
柚琉くんを見ると…顔を青ざめて汗をだらだらと流していた。
「みんなに知られずにいたのに!!」
『知られずにって…これからは通院の日はそっちに迎えに行くからね』
「ふぇ!?」
「…柚、言ってくれないと僕達知らないままだったよ。ね?危ないからもうこんなことしないでね」
「…はぁい…」
…反省してくれるといいけど。
1ヶ月後
「こんにちは。柚いる?」
「え?…柚なら…蛍と一緒に買い物に…」
「…また逃げたのか…もう」
「もしかして…また通院の日だったとか…」
「そうだよ。これからは浩樹くんにもメールで予定送っておくね。柚に送ると伝わってないみたいだし」
「ありがとうございます」
反省してなかった。
「…え?」
「…うん。だから…お金溜まったから…結婚式あげよう?」
「僕達2人でお金貯めてたんだ。…蛍と柚の実家からお金出すとは言われてたんだけど…2人で頑張りたくて」
「そこまで立派なものじゃないけど…」
柚琉くんはなんかぽかーんとしていた。
うん、多分意味わかってない。
「いいの?…本当にお金かかるんだよ?僕達…それなりに家の会社大きいし招待客も…」
「う…」
「…ま…まぁそこはなんとか…」
なんとか出来ない顔だ。
「あっ!!」
柚琉くんは突然何かを思い出したかのようにリビングの棚から何かを取り出してきた。
「んとね…えっと…」
ピンク色の可愛い袋から出てきたのは…いくつもの通帳。
「これがおじいちゃんからで、これが父さんから、こっちは翔兄さんと直人兄さんから貰ったやつ!!」
「え…あの…柚琉くんどうしたの?」
「…お金ないなら僕も出すよ?」
「柚。それは柚の貰ったお金なんだから大切に…」
「母さんが僕の持ってるお金も結婚したら夫婦のものになるって言ってたよ?」
…あぁ…柚琉くんのお母さん…正しい教育だけど変なところで活用されてます…。
「…僕も」
僕も通帳を出した。
「結婚式は僕達が主役なんだから…夫だけで頑張ろうとしないで?」
「金銭的援助なら任せてっ!!というか最近勝手にお金が増えてて怖いの!!」
うん、柚琉くんちょっと黙ろっか?
そして増えてるのは過保護の家族の仕業だと思うよ?
「…ありがとう」
「でも柚…あの…これ…通帳ごとに金額違うけど……なんか…8桁見えるんだけど」
「僕知らないよ?」
…今度言っといた方がいいんじゃないかな。
あ、これよく見たら普通に夏羽くんと稼いだお金も…。
「はぁ!?」
「どうした?蛍」
「…え…あの…柚琉くん?これ…何枚売った?」
「ん?1枚だけだよ?月に1枚描いて売ってるの」
「…1枚だけで…100万超えるのか…」
…有名なのは…知ってたけど…凄いなこれ。
「えへへ。結婚式…綺麗なのにしたいね!!」
「あ…うん。そうだね」
僕達は…柚琉くん(の実家の凄さ)に慣れないといけないんだよなぁ…。
プルルル。
「あ、兄さんだ!!」
『柚?体調大丈夫?何か足りないものとかない!?』
…焦りすぎです。
「…先週連絡しなかったから焦ってるのかなぁ…」
『そうじゃなくて!!柚が通院しなかったからでしょ!!今日病院行く日だよ!?』
「「「え!?」」」
そんなこと全然知らなかった…。
柚琉くんを見ると…顔を青ざめて汗をだらだらと流していた。
「みんなに知られずにいたのに!!」
『知られずにって…これからは通院の日はそっちに迎えに行くからね』
「ふぇ!?」
「…柚、言ってくれないと僕達知らないままだったよ。ね?危ないからもうこんなことしないでね」
「…はぁい…」
…反省してくれるといいけど。
1ヶ月後
「こんにちは。柚いる?」
「え?…柚なら…蛍と一緒に買い物に…」
「…また逃げたのか…もう」
「もしかして…また通院の日だったとか…」
「そうだよ。これからは浩樹くんにもメールで予定送っておくね。柚に送ると伝わってないみたいだし」
「ありがとうございます」
反省してなかった。
0
お気に入りに追加
1,994
あなたにおすすめの小説
絶頂の快感にとろける男の子たち【2023年短編】
ゆめゆき
BL
2023年に書いたものを大体まとめました。セックスに夢中になっちゃう男の子たちの話
しっちゃかめっちゃかなシチュエーション。
個別に投稿していたものにお気に入り、しおりして下さった方、ありがとうございました!
【R18】歪んだ家族の幸せ
如月 永
BL
ホモでメスガキの僕は、エッチな事が好きだった。
母さんがいなくなった家で、寂しいお兄ちゃんとお父さんは僕をメスとして愛してくれた。
セックスすると気持ち良いし寂しくなくて幸せなんだ。
<説明&注意点>
父×息子。兄×弟。3P。近親相姦。ショタ。ストーリー性0。エロ中心。
メスガキ感はあんまり出せてないかも。
一話2000文字くらい。続きの更新未定。
<キャラクター覚え書>
●お父さん(※名前未定):
会社員。妻に逃げられ、仕事に熱中して気を紛らわせたが、ある日気持ちがぽっきり折れて息子を犯す。
●和雅(かずまさ):
兄。高校生。スポーツをしている。両親に愛を与えてもらえなくなり、弟に依存。弟の色気に負けて弟の初めてを奪う。
●昂紀(こうき):
弟。僕。小学○年生。ホモでメスガキな自覚あり。父と兄とするセックスはスキンシップの延長で、禁忌感は感じていない。セックスは知識より先に身体で覚えてしまった。
俺の義兄弟が凄いんだが
kogyoku
BL
母親の再婚で俺に兄弟ができたんだがそれがどいつもこいつもハイスペックで、その上転校することになって俺の平凡な日常はいったいどこへ・・・
初投稿です。感想などお待ちしています。
怒られるのが怖くて体調不良を言えない大人
こじらせた処女
BL
幼少期、風邪を引いて学校を休むと母親に怒られていた経験から、体調不良を誰かに伝えることが苦手になってしまった佐倉憂(さくらうい)。
しんどいことを訴えると仕事に行けないとヒステリックを起こされ怒られていたため、次第に我慢して学校に行くようになった。
「風邪をひくことは悪いこと」
社会人になって1人暮らしを始めてもその認識は治らないまま。多少の熱や頭痛があっても怒られることを危惧して出勤している。
とある日、いつものように会社に行って業務をこなしていた時。午前では無視できていただるけが無視できないものになっていた。
それでも、自己管理がなっていない、日頃ちゃんと体調管理が出来てない、そう怒られるのが怖くて、言えずにいると…?
お迎えから世界は変わった
不知火
BL
「お迎えに上がりました」
その一言から180度変わった僕の世界。
こんなに幸せでいいのだろうか
※誤字脱字等あると思いますがその時は指摘をお願い致します🙇♂️
タグでこれぴったりだよ!ってのがあったら教えて頂きたいです!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる