普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

選択編

蛍ルート 1

蛍視点

｢え､あ…あれ？｣
｢蛍くん久しぶりー!!｣
｢…え…もしかして…弟の方に嫁ぐのって…｣
｢僕だよ？｣
まさか…双子に嫁ぐことになるとは思わなかったけど…弟の方は柚琉くんかぁ…｡
｢…まぁ…多夫じゃなくて良かったと喜ぶべきなのかな？｣
｢ふにゅぅ？あのね､浩樹ひろきがね､お兄ちゃんも一緒でいーいって言ってたの｡蛍くんと一緒に住めるの…？｣
｢…ん～…そういうことになるのかな｣
泰樹たいきの実家が用意したのはかなり広めの一軒家だったし…｡
…ん？
｢…もしかしてあの家って…｣
｢父さんが僕達にってくれたの｡あのね､4人で住めるようになってるんだって｡子供がいっぱい出来ても大丈夫だよって｣
｢柚琉くん子供の作り方知ってるの？｣
｢知らないっ!!｣
だよね…｡
保健体育の時も特別授業の時も毎回いなかったし…｡
｢…じゃあこれからもよろしくね？｣
｢よろしくっ!!｣
…柚琉くんちゃんとお嫁さんできるのかな…｡
まぁ僕がカバーすればいっか｡