普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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選択編

父ルート 8

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「…うにゃぅ…にゃんでぇ…」
「柚、泣かないで。ちょっとだけだよ」
「ちょっとで済んだことないもん…」
「…大丈夫だから」
柚の頭を抱き寄せてぽんぽんと軽く叩く。
検査…勝手にしたこと怒ってるかな?
でも多分内容まではバレてないから…心臓の手術とともに気管支の拡張手術も行うことになったとは知らないはず。
「にゅ?どーしたの?」
「なんでもないよ。何か欲しいものある?」
「自由」
「…お部屋の外は出してあげられないなぁ…あとで一緒に先生にお散歩行けるようにお願いしてみようか」
「…お散歩したい!!」
少し歩くぶんには体力もつくし許可は出るだろう。
夏との追いかけっこはしばらくなしにして…。
「父さん」
「ん?」
「病院で入院…じゃないの?誰もいつもの鞄持ってない…」
入院用の着替えとか入れた鞄のこと言ってるのかな?
「うん。そうだよ。自宅療養って言ってね。おうちでゆっくりお休みしましょうってことなんだ」
「…おうちにいてもいいの?」
「お部屋で大人しくしててくれるならね?」
「大人しくする!!」
また新しい本買ってあげようかな。
ぬいぐるみがいいかな?
「あのねあのね、夏とお絵かきしてねお勉強もいっぱいしたいの!!」
「うん」
「煌先生…来てくれるかな?」
「…どうだろうね。父さんから相談してみようか?」
「無理はしないでね?」
「分かってるよ」
ま、柚達の担任は柊の一族になるように手配してあるし呼べば来るんだけどね。
藤沢の本家の力だよ。
今使わないでいつ使うのかって話だよ。
「じゃあおうち帰ろ!!」
「だーめ。まだ注射してないでしょ」
「うぅぅぅぅ…!!」
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