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番外編
おまつりごっこ
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お祭りではしゃいで熱が上がっちゃって僕にはお祭り禁止令が出ました。
「やーだー!!ぼくもいくー!!いくのー!!」
「近くではもうやらないよ」
「ぴゅ!?ぴぇぇぇん!!」
はっ!!
兄さん達の学校の文化祭がある!!
「ぶん」
「文化祭も行かせないからね。保護者も来れるんだからどれくらいの人数来るのかわかってる?」
「人で溢れかえってるのに人酔いする柚を連れていくわけないだろ」
「ふにゅぅ…」
僕もうお祭り行けない?
わたあめは?
りんごあめ…射的もまだやりたい…金魚すくいやるの忘れたし…。
「ひっく…うぅ…」
「…柚。お祭り行かなくてもおうちで遊べるでしょ?」
「おうちに射的も金魚すくいもないもん…」
食べ物ならお願いすれば作ってくれそうだけど…。
「んー…その2つでいいの?」
「くじ引きもあっただろ」
「千本くじか。じゃあ柚ちょっとだけ待っててね?」
数日後…僕はカーディガンを羽織って別の部屋へ移動していた。
「樹く…どこ行くのー」
「もう着きましたよ」
ガチャと扉を開けるとそこは…。
「お祭り!!」
「夏羽様もお呼びいたしましたから夕ご飯の時間までここで遊ばれては?」
「うん!!」
あ、でも夜ご飯あるなら食べ物系食べちゃダメかな?
「柚琉様にも食べられるように少なめにしてありますよ。私は用事がありますので少し離れます」
「はぁい」
まず最初は…金魚!!
「1回やらせてくださいなっ!!」
「はい。10pですよ」
ふにゅ?
ポイント?
「あ…えっとそっちの壁側に立ってる人がいますよね?その人に問題をもらってすぐ側の机で答えを書いて渡してください。そうすればその問題の難易度に合わせたポイントが貰えます。ここではそれで遊べますよ」
「じゃあ問題解いてくる!!」
多分兄さんか父さんが遊んでるだけじゃダメって入れた仕組みだよね!!
カチャ。
「あ、柚~」
「夏!!夏も一緒に遊ぼ!!」
「うん!!」
えっと問題1。星が…2つついてる。でも欄は5つ分あるからこれはレベル2ってことかな?
「『7の段を間違えずに言うこと』だって」
「夏言えるよ~」
「僕も!!」
夏と一緒に7の段を言い終えると、使用人さんがポケットから20と書かれたカードを2枚取り出した。
「はい。正解です」
「やったぁ!!僕金魚すくいやる!!」
「じゃあ夏も」
金魚すくいは1回10pだから2回できる!!
「1回お願いします!!」
「はい。破れたらおしまいですからね」
…普通の紙のポイと…ちょっと違う?
ちょっとだけ紙が分厚い気がする。
これなら僕で出来るかも!!
「えいっ!!」
ちっちゃな赤の金魚さんがポイに乗っかった。
「わーい!!」
「柚!!お椀に入れないと逃げちゃうよ!!」
「あ、そうだった」
ピリッと小さな音を響かせて破れてしまったポイ。
だが僕はお椀をすぐ真下に置いていたため金魚はそこに入った。
「金魚さん取れたー!!」
「おめでとうございます」
「夏も取ったよ~」
…夏の黒いやつだ。
それ難しいのに…お目目とび出た黒い金魚さん…。
「あと10pあるね。他もやる?」
「やる!!」
わたあめ!!
わたあめ食べる!!
それから数時間、僕達は僕達だけのお祭りを楽しんだ。
わたあめ自分で作らせてくれたの!!
ふわふわでちょっと手についちゃってベタベタしたけど楽しかった!!
「やーだー!!ぼくもいくー!!いくのー!!」
「近くではもうやらないよ」
「ぴゅ!?ぴぇぇぇん!!」
はっ!!
兄さん達の学校の文化祭がある!!
「ぶん」
「文化祭も行かせないからね。保護者も来れるんだからどれくらいの人数来るのかわかってる?」
「人で溢れかえってるのに人酔いする柚を連れていくわけないだろ」
「ふにゅぅ…」
僕もうお祭り行けない?
わたあめは?
りんごあめ…射的もまだやりたい…金魚すくいやるの忘れたし…。
「ひっく…うぅ…」
「…柚。お祭り行かなくてもおうちで遊べるでしょ?」
「おうちに射的も金魚すくいもないもん…」
食べ物ならお願いすれば作ってくれそうだけど…。
「んー…その2つでいいの?」
「くじ引きもあっただろ」
「千本くじか。じゃあ柚ちょっとだけ待っててね?」
数日後…僕はカーディガンを羽織って別の部屋へ移動していた。
「樹く…どこ行くのー」
「もう着きましたよ」
ガチャと扉を開けるとそこは…。
「お祭り!!」
「夏羽様もお呼びいたしましたから夕ご飯の時間までここで遊ばれては?」
「うん!!」
あ、でも夜ご飯あるなら食べ物系食べちゃダメかな?
「柚琉様にも食べられるように少なめにしてありますよ。私は用事がありますので少し離れます」
「はぁい」
まず最初は…金魚!!
「1回やらせてくださいなっ!!」
「はい。10pですよ」
ふにゅ?
ポイント?
「あ…えっとそっちの壁側に立ってる人がいますよね?その人に問題をもらってすぐ側の机で答えを書いて渡してください。そうすればその問題の難易度に合わせたポイントが貰えます。ここではそれで遊べますよ」
「じゃあ問題解いてくる!!」
多分兄さんか父さんが遊んでるだけじゃダメって入れた仕組みだよね!!
カチャ。
「あ、柚~」
「夏!!夏も一緒に遊ぼ!!」
「うん!!」
えっと問題1。星が…2つついてる。でも欄は5つ分あるからこれはレベル2ってことかな?
「『7の段を間違えずに言うこと』だって」
「夏言えるよ~」
「僕も!!」
夏と一緒に7の段を言い終えると、使用人さんがポケットから20と書かれたカードを2枚取り出した。
「はい。正解です」
「やったぁ!!僕金魚すくいやる!!」
「じゃあ夏も」
金魚すくいは1回10pだから2回できる!!
「1回お願いします!!」
「はい。破れたらおしまいですからね」
…普通の紙のポイと…ちょっと違う?
ちょっとだけ紙が分厚い気がする。
これなら僕で出来るかも!!
「えいっ!!」
ちっちゃな赤の金魚さんがポイに乗っかった。
「わーい!!」
「柚!!お椀に入れないと逃げちゃうよ!!」
「あ、そうだった」
ピリッと小さな音を響かせて破れてしまったポイ。
だが僕はお椀をすぐ真下に置いていたため金魚はそこに入った。
「金魚さん取れたー!!」
「おめでとうございます」
「夏も取ったよ~」
…夏の黒いやつだ。
それ難しいのに…お目目とび出た黒い金魚さん…。
「あと10pあるね。他もやる?」
「やる!!」
わたあめ!!
わたあめ食べる!!
それから数時間、僕達は僕達だけのお祭りを楽しんだ。
わたあめ自分で作らせてくれたの!!
ふわふわでちょっと手についちゃってベタベタしたけど楽しかった!!
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