普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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選択編

兄3人ルート 4

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「はい、あーん」
「あー…」
あむ。
もぐもぐもぐ。
…柔らかい…美味しい…。
「ホワイトシチュー好きだね」
「うん!!」
「夏も直人兄さんのご飯好きっ!!おかわり!!」
「…夏はもう少しゆっくり食べようか」
あ、僕パンも食べたい。
…でも翔兄さんに抱っこされてるから届かないや。
「翔兄さん…」
「ん?」
「パン取って。シチューつけて食べるの」
「フランスパン?ロールパン?」
「…フランスパン」
「噛めるか?」
「それぐらいは噛めるもん!!」
前に唐揚げ刺さったのはたまたまだもん!!
直人兄さんがね、僕がサクサクの唐揚げ好きだからって衣いっぱい付けてくれたの。
そしたらね…口に入れたら刺さっちゃったの…。
それからサクサク唐揚げ作ってくれなくなった…ぐすん。
「明日は夏の番だからねー!!」
「はいはい。分かってるよ。今日は兄さんの番だからね?」
…番って何?
「ねぇ翔兄さん」
「ん?熱いからもうちょっと待ってな。今冷ますから」
「ありがと。ってそうじゃなくて…番って何?何か順番決めてるの?」
「柚のお世話当番だよ」
…僕の?
お世話?
確かに僕は1人でお洋服着れないし歩くとすぐ転んじゃうけどそんな毎日ついてなくてもいいから!!
「柚、お世話ってのにはいつ発情期になってもいいようにっていうのもあるからね?」
「俺ら全員αだし柚も寂しくないだろ?」
…寂しくはない。
誰かは一緒にいるしみんなお菓子くれる。
美味しい。
「はい、冷めたよ」
「あー…ぁむっ!!」
美味しい!!
シチューとパン…幸せ…。
「柚は何か食べてる時幸せそうな顔するね」
「だって美味しいんだもん…」
「ふふ。ついてるよ」
口の端をぺろっと舐められた。
「なめ…ふぇ!?」
「ん…ちょっと味濃いかな。まぁ柚と夏が好きな味ならこれくらいかな」
「…舐めて確認しないでよぉ…」
みんな一緒に住むようになってからスキンシップ多くなったけど舐められるのはまだ慣れてないんだってば…。
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