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選択編
兄3人ルート 2
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「柚はどっか出かけたいとかあるか?」
「んーおうち好きぃ…」
「…旅行とか行きたくないのか?」
旅行?
…みんなが一緒ならどこでもいいや。
「直人も俺も久しぶりにまとまった休みが取れそうだからさ。どこか行こうかって話してたんだ」
「みんなと一緒ならどこでもいいよ」
僕は翔兄さんの膝に頭を乗せて寝転んだ。
「…兄さんのお膝かたい…」
「悪かったな。…ベッド行くか?」
「ううん。一緒にいる…」
「眠たくなったら寝ていいからな」
翔兄さんは僕を膝に乗せたままパソコンで仕事をしだした。
…お仕事…僕何もしてないけどいいのかな…。
ちょっと前までは夏とお絵かきしてその絵を売ったりしてたけど…今はもうしてないし。
翔兄さんを見上げると…真剣な顔をしていた。
邪魔しちゃいけないよね。
「…ん?柚どうした?」
「なんでもない」
「辛かったらすぐ言うんだぞ?そのために誰か一人家に残るようにしてるんだから」
「ん…」
…体調は問題ない…。
…でも…一緒に居るのに僕を見てくれないの…寂しいな。
お仕事だもんね…僕が我慢しなきゃ。
「…柚なんか熱くね?」
「ふにゅ?」
「体温計取ってくるから待ってろ」
「や…いかないで」
っ!?
今僕何言った!?
「すぐ戻ってくるから」
翔兄さんは僕の額に軽いキスをすると体温計を取りに少し離れてしまった。
「…んにゅ…ふにゅぅ…」
「そんな寂しそうな声出すなよ…ほら、ちょっと測ってみような」
「ん…」
翔兄さんは僕を膝に乗せて脇に体温計を挟んでそのまま抱きしめた。
「お熱あったらベッド行こうな」
「やだ…」
メリーさんの羊の音がしだした。
「…37.6…微熱だな」
「お熱じゃないもん…」
「…発情期ってわけじゃないし…ただ発熱だなこれは」
「やぁだ…1人で寝るのやぁ…」
「わかったわかった。…仕事切り上げて一緒に寝てやるから。それならちゃんと寝るよな?」
「ぅん…」
翔兄さんは僕を先にベッドに寝かせ、自分も横になった。
…ちょっと離れてる。
もぞもぞ動いてぴとっと体を密着させた。
「えへ…」
「喜んでないで寝ろ」
「ふぁい…」
すや…すやぁ…。
「んーおうち好きぃ…」
「…旅行とか行きたくないのか?」
旅行?
…みんなが一緒ならどこでもいいや。
「直人も俺も久しぶりにまとまった休みが取れそうだからさ。どこか行こうかって話してたんだ」
「みんなと一緒ならどこでもいいよ」
僕は翔兄さんの膝に頭を乗せて寝転んだ。
「…兄さんのお膝かたい…」
「悪かったな。…ベッド行くか?」
「ううん。一緒にいる…」
「眠たくなったら寝ていいからな」
翔兄さんは僕を膝に乗せたままパソコンで仕事をしだした。
…お仕事…僕何もしてないけどいいのかな…。
ちょっと前までは夏とお絵かきしてその絵を売ったりしてたけど…今はもうしてないし。
翔兄さんを見上げると…真剣な顔をしていた。
邪魔しちゃいけないよね。
「…ん?柚どうした?」
「なんでもない」
「辛かったらすぐ言うんだぞ?そのために誰か一人家に残るようにしてるんだから」
「ん…」
…体調は問題ない…。
…でも…一緒に居るのに僕を見てくれないの…寂しいな。
お仕事だもんね…僕が我慢しなきゃ。
「…柚なんか熱くね?」
「ふにゅ?」
「体温計取ってくるから待ってろ」
「や…いかないで」
っ!?
今僕何言った!?
「すぐ戻ってくるから」
翔兄さんは僕の額に軽いキスをすると体温計を取りに少し離れてしまった。
「…んにゅ…ふにゅぅ…」
「そんな寂しそうな声出すなよ…ほら、ちょっと測ってみような」
「ん…」
翔兄さんは僕を膝に乗せて脇に体温計を挟んでそのまま抱きしめた。
「お熱あったらベッド行こうな」
「やだ…」
メリーさんの羊の音がしだした。
「…37.6…微熱だな」
「お熱じゃないもん…」
「…発情期ってわけじゃないし…ただ発熱だなこれは」
「やぁだ…1人で寝るのやぁ…」
「わかったわかった。…仕事切り上げて一緒に寝てやるから。それならちゃんと寝るよな?」
「ぅん…」
翔兄さんは僕を先にベッドに寝かせ、自分も横になった。
…ちょっと離れてる。
もぞもぞ動いてぴとっと体を密着させた。
「えへ…」
「喜んでないで寝ろ」
「ふぁい…」
すや…すやぁ…。
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