普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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選択編

あーるぴーじー

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「ひぐっ…えぐっ…」
「ゆ…柚…?これはスライムだから。殴っても痛くないから、ね?」
「やらぁ…ぐすん…」
「…困ったなぁ」
直人兄さんは頭を抱えてしまった。
「…まさかゲームでもダメとは…柚にVRMMOやらせるのはダメだったかな」
…スライムさん可哀想。
殴られるの嫌だよね…。
僕はスライムを抱き上げた。
「え?柚何してるの?」
「スライムさんだっこしてるの」
「…そんなコマンド作ってないんだけど…敵キャラって素手で触れたんだ…」
「スライム可愛い…ペットにしちゃダメ?」
「…職業テイマーにすれば出来るけど…いいの?戦い物凄く弱くなるよ?」
「いいの」
僕は兄さんに教えて貰いながら職業を駆け出し冒険者からテイマーに変えた。
「スライムさん、おいで」
『(*´ ∨`)』
「ふぁ!?」
「…承認したみたいだね。…コマンド…見直さないと。音声認識なんて入れたっけ…」
「えへへ。スライムさんだぁ」
スライムは僕の頭に乗ると猫の姿に変わった。
「キャットスライムに進化したね。…なんか帽子みたいで可愛いよ」
「進化ー?」
「成長したってこと。…そろそろ1時間経っちゃうね。どうする?まだ遊ぶ?」
「遊ぶっ!!さっきの薬草売る!!」
さっき集めた薬草!!
「じゃあギルドの方行こうか。ほら、抱っこするからおいで」
「はぁい」
兄さんは僕を抱き上げるとアイテムを起動させた。
なんかゲームマスターだから使える無限転移アイテムなんだって。
新ステージとかで不具合とかあった時行ったことなくても飛べるんだって。


「…全部で50ギルになります」
「ありがとうございましたっ!!」
「NPCにまで挨拶するの柚くらいなんだよな。…まぁ常識的なことだし挨拶したら何かしらの特典付けようかな」
「ふにゅ?」
「新しい機能考えてただけだよ。柚のおかげでたくさん思い浮かぶから、ありがとね」
「ふにゅにゅ?」
よくわかんないけど…どういたしまして?
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