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選択編
3人のショタ
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「お前達ももう5歳になるんだ。立派な家を作ってそこに住みなさい」
「「「はぁい」」」
子供達は家の裏にある材料置き場に向かった。
「なにつかうー?」
「ぼく…おもたいのもてないからこれにする」
子供達の中で1番小さく、力も弱い三男柚琉はワラを選んだ。
「それにね…ぼくわらのベッドすきなの…えへへ。おかぁさんのにおいがするきがするの…」
「じゃあなつはこれ!!こうさくすきだしたぶんだいじょーぶ!!」
次男夏羽は木を選んだ。
「ならぼくはのこったレンガかな。みんな、りっぱなおうちつくっておかあさんのことおどろかせようね」
長男蛍はレンガを選んだ。
「んしょ…」
3人は早速少し離れた草原に材料を運び、家を組み立て始めた。
その1日後には次男の家が、そのまた3日後には三男の家、それからさらに1日経って長男の家が完成した。
「ほたるおにぃちゃんのおぅちおっきい…」
「がんばってつくっちゃった。なつのは……え?」
「ざいりょうたりなかったー!!ていいんふたりまでっ!!」
「ゆずのはちいさくてかわいいね」
「ぼくね…あむの…とくいだからゆかにもあんだわらをしいたの。みんなでいっしょにおちゃ…できるかな」
「どうだろう…さんにんもはいれるかな」
柚琉の家は細かく編まれたワラの家。
夏羽の家は細部まで細かい装飾の入った木の家。
蛍の家は普通の家と同じ大きさに作られたレンガの家。
「きょうはあたらしいおうちですごしてみようか」
「「うん!!」」
3人がそれぞれの家に入っていくのを林の影から見ていた者が1人。
「ぐふふ…ショタが無防備な格好でおるわい」
近頃発生しまくっているショタロリへの痴漢被害の犯人である変態おじさんだ。
「だぁ!!」
おじさんが大きく手を振ると柚琉のワラの家は簡単に崩れてしまった。
「ぐふふ…」
「ぴっ!!な、なつおにいちゃぁぁん!!」
柚琉は慌てて隣に建っている夏羽の家へと逃げ込んだ。
「ゆず!?」
「あにょね…ぼくのおぅち…こわれちゃったぁ…」
「よしよし。ゆずのことはなつがまもってあげるからね」
「ショタはここかぁ…!!」
いつの間にかおじさんの手には斧が握られていた。
「っ!!このいえじゃあぶない!!ほたるにいさんのとこいこ!!」
「ひゃっ」
夏羽は柚琉を抱き抱えると裏口から飛び出して蛍の家へと駆け込んだ。
「いらっしゃいふたりとも。スープたべる?」
「…にいさん…そとにへんなおじさんがいるんだよ?」
「しってるよ。もうたいさくずみだからみんなでごはんにしようか」
「あ、ぼくのすきなとまとのすーぷだぁ」
「ゆずがよろこんでくれるとおもってかあさんからもらってきたの。きょうはおそとでごはんだね」
「わぁい!!」
一方その頃外の変態おじさん。
「ショタ…ショタ…ショタはどこだぁ!!」
「…見つけました」
がしっと背後からその肩を掴みその勢いのまま握りつぶした。
「ぎゃぁぁぁ!!」
「近頃頻発している痴漢被害は貴様の仕業か…」
お隣さんの樹である。
樹は他国出身の元騎士でその力量は騎士団長を務めるほど。
「…その息の根を止めても…満足はしない。…ならば…自ら殺してくれと頼み込むほどいたぶらないとな?」
「ひぃぃぃぃ!!」
蛍は樹が子供が被害にあっていることに酷く心を痛め、さらに犯人を見つければ豹変するであることを見越し、家の完成と同時に樹に話し、周りを警備してもらっていたのだ。
しかも窓に嵌められたガラスは村1番のガラス屋特製の防音ガラスで弟達にはやり取りを一切聞かせないという徹底ぶり。
「まぁじぶんたちだけでやるなんてまだむりだからね」
「ふにゅ?」
「ゆず、ほっぺにパンくずついてるよ」
「とってぇ」
「「「はぁい」」」
子供達は家の裏にある材料置き場に向かった。
「なにつかうー?」
「ぼく…おもたいのもてないからこれにする」
子供達の中で1番小さく、力も弱い三男柚琉はワラを選んだ。
「それにね…ぼくわらのベッドすきなの…えへへ。おかぁさんのにおいがするきがするの…」
「じゃあなつはこれ!!こうさくすきだしたぶんだいじょーぶ!!」
次男夏羽は木を選んだ。
「ならぼくはのこったレンガかな。みんな、りっぱなおうちつくっておかあさんのことおどろかせようね」
長男蛍はレンガを選んだ。
「んしょ…」
3人は早速少し離れた草原に材料を運び、家を組み立て始めた。
その1日後には次男の家が、そのまた3日後には三男の家、それからさらに1日経って長男の家が完成した。
「ほたるおにぃちゃんのおぅちおっきい…」
「がんばってつくっちゃった。なつのは……え?」
「ざいりょうたりなかったー!!ていいんふたりまでっ!!」
「ゆずのはちいさくてかわいいね」
「ぼくね…あむの…とくいだからゆかにもあんだわらをしいたの。みんなでいっしょにおちゃ…できるかな」
「どうだろう…さんにんもはいれるかな」
柚琉の家は細かく編まれたワラの家。
夏羽の家は細部まで細かい装飾の入った木の家。
蛍の家は普通の家と同じ大きさに作られたレンガの家。
「きょうはあたらしいおうちですごしてみようか」
「「うん!!」」
3人がそれぞれの家に入っていくのを林の影から見ていた者が1人。
「ぐふふ…ショタが無防備な格好でおるわい」
近頃発生しまくっているショタロリへの痴漢被害の犯人である変態おじさんだ。
「だぁ!!」
おじさんが大きく手を振ると柚琉のワラの家は簡単に崩れてしまった。
「ぐふふ…」
「ぴっ!!な、なつおにいちゃぁぁん!!」
柚琉は慌てて隣に建っている夏羽の家へと逃げ込んだ。
「ゆず!?」
「あにょね…ぼくのおぅち…こわれちゃったぁ…」
「よしよし。ゆずのことはなつがまもってあげるからね」
「ショタはここかぁ…!!」
いつの間にかおじさんの手には斧が握られていた。
「っ!!このいえじゃあぶない!!ほたるにいさんのとこいこ!!」
「ひゃっ」
夏羽は柚琉を抱き抱えると裏口から飛び出して蛍の家へと駆け込んだ。
「いらっしゃいふたりとも。スープたべる?」
「…にいさん…そとにへんなおじさんがいるんだよ?」
「しってるよ。もうたいさくずみだからみんなでごはんにしようか」
「あ、ぼくのすきなとまとのすーぷだぁ」
「ゆずがよろこんでくれるとおもってかあさんからもらってきたの。きょうはおそとでごはんだね」
「わぁい!!」
一方その頃外の変態おじさん。
「ショタ…ショタ…ショタはどこだぁ!!」
「…見つけました」
がしっと背後からその肩を掴みその勢いのまま握りつぶした。
「ぎゃぁぁぁ!!」
「近頃頻発している痴漢被害は貴様の仕業か…」
お隣さんの樹である。
樹は他国出身の元騎士でその力量は騎士団長を務めるほど。
「…その息の根を止めても…満足はしない。…ならば…自ら殺してくれと頼み込むほどいたぶらないとな?」
「ひぃぃぃぃ!!」
蛍は樹が子供が被害にあっていることに酷く心を痛め、さらに犯人を見つければ豹変するであることを見越し、家の完成と同時に樹に話し、周りを警備してもらっていたのだ。
しかも窓に嵌められたガラスは村1番のガラス屋特製の防音ガラスで弟達にはやり取りを一切聞かせないという徹底ぶり。
「まぁじぶんたちだけでやるなんてまだむりだからね」
「ふにゅ?」
「ゆず、ほっぺにパンくずついてるよ」
「とってぇ」
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