普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

選択編

直人 番編4

｢雷斗さん嫌い!!｣
｢え…｣
｢…うん｡知らなかったライは悪くないからね｣
東雲しののめ雷斗｡
突然番の弟に嫌われました｡
｢…え？甘いもの好きなら…クリームブリュレも好きなんじゃ…？｣
｢…うん｡伝えてなかった僕が悪いね｡それ…柚が高確率でアレルギー起こしちゃうやつ｣
｢あ…｣
…やべやらかした｡
｢え…えっと…｣
｢柚｡ライのお菓子食べれないからって拗ねないで｡出ておいで｡そこ狭いでしょ？｣
｢ふぇ…ぇぐっ…たの…たのちみに…ちてたのに…｣
｢ライごめんね｡なんか他にある？｣
｢え…すぐだと…簡単なミニパフェくらいなら｣
｢だって｡ほら､お目目溶けちゃうから涙止めてね｣
｢えぐっ…ひっく…｣
と…とりあえず器はコップでいいか｡
コーンフレーク入れてヨーグルト｡
カットフルーツ入れて生クリーム｡
あ､スポンジ入れるの忘れた｡
冷凍庫から発見したストロベリーアイス入れてウエハースと○枝さして…｡
｢ほい｡ミントはなかった｣
｢ほら､柚｡食べよ？｣
｢あーん…ちて｣
｢はいはい｣
…なんかこいつら俺より恋人らしい｡
｢ライ｡ライもこっちおいで｣
｢ん？｣
直人は俺を隣に座らせた｡
｢柚ばっかり構っちゃったね｡ライ寂しかった？｣
｢違う!!｣
｢ツンデレだね｣
違うっつってんだろ!!
ちゅっと軽めのキスをされた｡
｢今日の夜､覚悟しておいてね｣
｢は！？｣
｢…雷斗さんやだ｡兄さん取らないでっ!!｣
｢いや直人は俺のものだぞ！？｣
｢違うもん!!僕のだもん!!｣
｢俺のだ!!｣
｢僕のだもん!!｣
｢はいはい｡僕は柚の兄さんでライの番なんだから2人のものだよ｣
｢｢それじゃ嫌(なんだよ)!!｣｣
｢取り合ってくれるのは嬉しいんだけど…終わらなくない？この戦い｣