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選択編

翔ルート 6

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「柚!!何度言ったら分かるんだ!!」
「ぴゃっ」
ロフト行くのやめろっつったろ!!」
「だって…あそこお昼寝しやすいんだもん」
「落ちたらどうするんだ!!日当たりいい場所ならそこら辺にいくらでもあるだろ!!」
「…はぁい」
わざわざロフトに置いていた柚のお昼寝セットを下に下ろして窓辺に置いたのにそれでもまだ登るか。
「…優希」
「はい?」
「柚はなんで上に登りたがるんだろうな」
「…猫のような生活してますからね…高くて狭い場所が好きなんじゃないですか?」
「…甘やかしすぎたか」
好きな時間に起きて好きな時間に寝る。
勉強は起きている間にやれる分だけ。
…それでもテストの順位は1位か2位なんだから甘やかすだろ。
「違いますよ」
「え?樹なんか知ってんのか?」
「ロフトに小さな窓があるでしょう?」
「…あ…あぁ」
「そこから双眼鏡を使うと帰ってくる翔様が見えるんだって嬉しそうに話していましたよ」
「…また理由も聞かず叱ってしまった。ダメだな、俺は」
そっか…他の場所からだとベランダの柵が高くて見えないから…。
窓は全部高いところにもう1つ鍵を取り付けてツーロックにしてあるし。
「翔様も柚琉様のことを考えてくださったのでしょう?柚琉様も悪いとは思えどつい寂しくなって登ってしまうのだと、ですので私もなかなか止められず」
「…ベランダの柵変えるか」
今と同じデザインで柚のしゃがんだ時の目線の高さに穴を開けてやろう。
そうすれば高さは柚が落ちない程度になるしもし子供が生まれたとしても小さな穴なら落ちてしまうことも無い。
「…いや監視カメラの映像をここに繋げば済む話ですけど」
「そういえばそうだな」
「でも柚琉様に使いこなせますか?」
部屋にいた3人が黙ってしまった。
「…つけっぱなしでいいだろ。俺が帰ってきてから切る」
「それか私共が使い方を覚えて見たいと言われた時にだけ見せるようにしましょうか」
「2人ともよろしくな」
「「はい」」
…柚のところにも行かないとな。
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