普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です｡帰らせて｡

選択編

番外編 樹と睦樹のこ･ど･も

樹視点

｢ただいま｣
｢…おぅ…おかえり｣
｢…睦樹？どうかした？｣
｢いや…皐月さつき体力ありすぎだろ…腰いってぇ…｣
｢…何したの｣
たかが4歳の子と遊んだだけで腰痛になるって｡
｢いつきー!!おかえりー!!｣
｢ただいま｡樹じゃなくてお父さんかパパって呼びなっていつも言ってるでしょ｣
｢さつきもおそろいっ!!いつきとむつきなまえでよんでるもん!!｣
僕達の子､皐月は元気いっぱいだ｡
｢あ､そうだ｡皐月｣
｢ん？｣
｢藤沢の次男の直人様からご子息の写真送られてきたよ｡見てみて｣
｢はぁい｣
机に写真を並べて皐月に見せる｡
いくつか分家のも混ぜておいた｡
選ぶのは皐月だから｡
｢この子達が今年生まれた子｡そっちのは去年の子だよ｣
｢ふぅん…さつきこのこきらいっ!!｣
皐月は分家の写真だけを選んで投げ捨てた｡
…勘で感じ取ったか｡
｢…さつきこのこすきっ!!このこおせわするっ!!｣
皐月が手に取ったのは…直人様と柚琉様のお子である奏かなで様の写真だった｡(ここでは直人ルートの設定でやっていきます)
｢…血は争えないな｣
｢僕が言えることじゃないけど…皐月､やり過ぎないようにね｣
｢はぁい!!｣
｢…とりあえず赤ん坊の世話から教えていくか｣
｢それは1年後ね｡睦樹､しばらく2階に上がらないでよ｡落ちたらお腹の子流れちゃうから｣
｢はぁ！？お前また俺を…!!今度はお前の番だろうが!!｣
｢ごめんごめん｡また睦樹を世話できると考えたらさ…手と腰が止まんなかった｣
｢くっそ…｣
｢なになにー？けんか？けんかめっ!!｣
｢喧嘩じゃないよ｡皐月に弟が出来るってだけ｣
｢おとーと!!おせわ!!｣
｢うん｡そうだね｡みんなでお世話しようか｣
｢やったぁ!!｣
オムツ替えととミルクの作り方と着替えとあとはあやし方と爪切りかな。
｢…おい｡柚琉様に対する対応で教えようとすんなよ｣
｢なんで？｣
｢奏様は跡取りになる可能性が十分あるからな｡柚琉様のように従者に依存した生活は絶対にダメだ｣
｢…ちっ｣
｢さつきがおせわきめるのー!!むつきくちだしめっ!!｣
｢ほんとに教え込むなよ！？｣
…大きくなってからの体の押さえ方とどうやって手懐けるかは教えていいよね？