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選択編

司ルート 2

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柚琉視点

「ふぁぁ…」
ご飯作んなきゃいけないのに眠たい…。
ふらぁ…。
「柚琉様!!」
「…ふぁ…あ…あれ?樹くん…?」
「眠たいのでしたら寝ていてください。あとは私がやりますから」
「僕もやる…」
「そんな状態でキッチンに立とうとしないでください!!」
…むぅ。
僕がソファーに横になると樹くんは膝掛けを掛けてくれた。
「ゆっくりおやすみなさいませ」
「ん…」
…でも仰向けお腹苦しい。
横を向いてから目を瞑った。
…うぅ…妊娠するのがこんなに大変だとは思わなかった…。
母さん達すっごく頑張って僕達を産んでくれたんだ…。
「…ってあぁ!!柚琉様!!なんで薬捨ててあるんですか!!」
やばいバレた。
寝たふりしよう。
あの薬口の中で溶けちゃうし苦いから嫌なんだよなぁ…。
「…全く…この分だと他の薬も…」
他の薬はちゃんとしまってあるもん。
妊娠してても飲める心臓のお薬と鼻炎の薬。
あとエピペンと喘息の吸入器とせき止めのテープと目薬。
他は…なんだっけ。
あれ?
僕なんか眠くなくなってきたんだけど。
「…抑制剤はある…でも数減ってない…まぁいいのか。…ん?」
…なんか見つかったみたい。
キッチンって何入れてたっけ…。
「…サプリ…」
…あ。
「…ねぇ柚琉様…どういうことですか?葉酸のサプリなら分かりますよ。…種類多いですね。普通なら不足するはずのないものまでありますし…」
しかも寝たふりもバレてた!!
どうしようどうしよう!!
あ、でもお腹重たいしこのまま横になってた方が楽だな。
「…はぁ。いくつか作り置きのおかず作っておきますから食べられる分だけでいいので食べてくださいね」
「はぁい」
「好き嫌いせずに、ですよ?」
ピーマンと玉ねぎは食べたくないです。
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