普通の学生だった僕に男しかいない世界は無理です。帰らせて。

かーにゅ

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選択編

樹の里編part1

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樹視点

「柚琉様。いいですか?私から離れないでくださいね?」
「うん!!」
…絶対どっか行く。
迷子紐の用意しておくかな…。
柚琉様の療養を兼ねて里帰りすることとなったのだ。
…うん…長に会わせたくない。
「あ!!」
柚琉様の視線の先にあったのは…。
「お弁当屋さんですか…食べたいんですか?」
「うん…ダメ?」
「いいですよ。里まで遠いですし着く頃にはお昼も過ぎてしまうと思いますから」
一旦電車を降りてホームで弁当を買う。
柚琉様は電車の中に残してきたけど僕の青色のカーディガン被せてきたしずっとこっちをガン見してるし大丈夫だろう。



「おべんと!!」
「卵は食べないでくださいね?」
「分かってるー!!」
念の為お子様弁当と和食弁当の2種類を買ってきたから大丈夫だとは思うけど…。
「いただきます!!」
「あ、待ってください」
「んにゅ?」
弁当の蓋を開けてから柚琉様に手渡した。
多分開けられないから。
「新幹線!!」
…さすが子供向けのお弁当。
柚琉様の膝に僕特製の机を置いた。
よくある簡易テーブルだよ。
ただし布の上でもきちんと立つように改良済みだけど。
「ありがと!!」
「いえ」
話をしている間にお弁当の中身をいくつか入れ替えておく。
卵焼きを小骨を取り除いておいた鮭と入れ替え。
うずら卵のゆで卵とナポリタンに入っているピーマンを取り除く。
そしてご飯にのり○まを混ぜこみ、小さなおにぎりにする。
ここまで1秒。
「…んにゅ?お弁当…変わった?」
「変わっていませんよ(嘘)」
「うみゃー!!」
…さて僕も食べますか。
…美味しいけど少し濃い。
塩が多い。
こんなの食べ続けてたら栄養面大変なことになる。
「おいしーね」
「そうですね」
…今日は暑くなりそうだな。
熱中症に要注意かな。
里では川辺にでも連れていこうかな。
泳ぐには冷たすぎるけど足をつけるくらいならちょうどいいはず。
「…柚琉様?」
「割り箸使いにくくないの?」
「そんなことはありませんよ」
柚琉様には専用の箸セット渡してあるからね。
…小さい時に割り箸で食べようとしたら取れないし痛いって言っていたからそれから身の回りのものはほぼ全て用意したものを使うようにしてる。
シャンプーも備え付けのだと強すぎて肌が荒れてしまうこともあるから専用のがある。
「…僕も頑張んなきゃ」
頑張っても改善できないかと。
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