706 / 839
選択編
柚の死亡ルート 9
しおりを挟む
柚視点
「ちゃーいんっ!!」
「良かったですね」
「柚?この折り紙はどうするの?」
「しゅてりゅ!!…らってへちゃらもん」
「いいの?」
「うにゅ」
…だってそれ立体の猫を折ろうとしたら犬になってたからね…。
「…へくちゅっ」
「あら。風邪?」
「今日は少し肌寒いですからね…カーディガン羽織りましょう」
「あい」
樹くんが着せてくれたカーディガンは見たことの無いものだった。
「んにゅ?こりぇぼくのじゃにゃい」
「旦那様からの退院祝いだそうですよ」
「…とうしゃんかりゃ?」
そういや父さん今日は来れないって言ってたからかな。
「きいりょ!!かーいっ!!」
「はい。大変可愛らしいです」
「…あにょ…ぼくじゃにゃいの。およーふくで…いちゅきく…?」
「柚琉様もお洋服も可愛らしいですよ?」
「…ぼくは…かーいくにゃい」
…男の子だもん。
可愛いのやだ。
「ふふ。そろそろ出るわよ?迎えが来ちゃうわ」
「あ!!かーしゃん!!あにょね」
僕はみんなでお散歩して帰りたいということを伝えた。
「しぇんしぇーがね、ぼくもーいっぱいおしゃんぽできりゅって。らかりゃね、おしゃんぽちたい!!」
「うーん…でも」
「いいこしゅりゅ!!」
「…分かったわ。でも少しだけよ?」
「あいっ!!」
お散歩できるっ!!
「では靴を履きましょうか」
「…んにゅ?こりぇもたーいんいわい?」
「はい。柚琉様の祖父母様方からです」
「おじーちゃとおばーちゃ?」
よくわかんない。
…だって会ったことないし。
「おしゃんぽ!!」
「柚?横断歩道はどうするのかしら?」
「てをあげりゅ!!…んにゃ?」
僕の両手は母さんと樹くんと手を繋いでいてあげられない。
「そうよ。よく覚えたわね」
「れもできにゃい」
「母さん達があげていれば大丈夫よ」
そっか。
母さんが手を挙げ、左右を確認してから横断歩道に踏み出した。
久しぶりのお外!!
「おしょと!!」
「まだ病院から出たばかりよ?」
「れもおしょとにゃの!!」
半分程まで渡っていた時、右側の方から大きな音がし…曲がり角から現れた車が僕達の方に突っ込んできた。
「柚!!」
「柚琉様!!」
僕は2人に抱きしめられたまま…車に吹っ飛ばされた。
「ちゃーいんっ!!」
「良かったですね」
「柚?この折り紙はどうするの?」
「しゅてりゅ!!…らってへちゃらもん」
「いいの?」
「うにゅ」
…だってそれ立体の猫を折ろうとしたら犬になってたからね…。
「…へくちゅっ」
「あら。風邪?」
「今日は少し肌寒いですからね…カーディガン羽織りましょう」
「あい」
樹くんが着せてくれたカーディガンは見たことの無いものだった。
「んにゅ?こりぇぼくのじゃにゃい」
「旦那様からの退院祝いだそうですよ」
「…とうしゃんかりゃ?」
そういや父さん今日は来れないって言ってたからかな。
「きいりょ!!かーいっ!!」
「はい。大変可愛らしいです」
「…あにょ…ぼくじゃにゃいの。およーふくで…いちゅきく…?」
「柚琉様もお洋服も可愛らしいですよ?」
「…ぼくは…かーいくにゃい」
…男の子だもん。
可愛いのやだ。
「ふふ。そろそろ出るわよ?迎えが来ちゃうわ」
「あ!!かーしゃん!!あにょね」
僕はみんなでお散歩して帰りたいということを伝えた。
「しぇんしぇーがね、ぼくもーいっぱいおしゃんぽできりゅって。らかりゃね、おしゃんぽちたい!!」
「うーん…でも」
「いいこしゅりゅ!!」
「…分かったわ。でも少しだけよ?」
「あいっ!!」
お散歩できるっ!!
「では靴を履きましょうか」
「…んにゅ?こりぇもたーいんいわい?」
「はい。柚琉様の祖父母様方からです」
「おじーちゃとおばーちゃ?」
よくわかんない。
…だって会ったことないし。
「おしゃんぽ!!」
「柚?横断歩道はどうするのかしら?」
「てをあげりゅ!!…んにゃ?」
僕の両手は母さんと樹くんと手を繋いでいてあげられない。
「そうよ。よく覚えたわね」
「れもできにゃい」
「母さん達があげていれば大丈夫よ」
そっか。
母さんが手を挙げ、左右を確認してから横断歩道に踏み出した。
久しぶりのお外!!
「おしょと!!」
「まだ病院から出たばかりよ?」
「れもおしょとにゃの!!」
半分程まで渡っていた時、右側の方から大きな音がし…曲がり角から現れた車が僕達の方に突っ込んできた。
「柚!!」
「柚琉様!!」
僕は2人に抱きしめられたまま…車に吹っ飛ばされた。
9
お気に入りに追加
2,124
あなたにおすすめの小説

異世界転生したのに弱いってどういうことだよ
めがてん
BL
俺――須藤美陽はその日、大きな悲しみの中に居た。
ある日突然、一番大切な親友兼恋人であった男を事故で亡くしたからだ。
恋人の葬式に参列した後、誰も居ない公園で悲しみに暮れていたその時――俺は突然眩い光に包まれた。
あまりに眩しいその光に思わず目を瞑り――次に目を開けたら。
「あうううーーー!!?(俺、赤ちゃんになってるーーー!!?)」
――何故か赤ちゃんになっていた。
突然赤ちゃんになってしまった俺は、どうやら魔法とかあるファンタジー世界に転生したらしいが……
この新しい体、滅茶苦茶病弱だし正直ファンタジー世界を楽しむどころじゃなかった。
突然異世界に転生してしまった俺(病弱)、これから一体どうなっちゃうんだよーーー!
***
作者の性癖を詰め込んだ作品です
病気表現とかあるので注意してください
BL要素は薄めです
書き溜めが尽きたので更新休止中です。

モブらしいので目立たないよう逃げ続けます
餅粉
BL
ある日目覚めると見慣れた天井に違和感を覚えた。そしてどうやら僕ばモブという存存在らしい。多分僕には前世の記憶らしきものがあると思う。
まぁ、モブはモブらしく目立たないようにしよう。
モブというものはあまりわからないがでも目立っていい存在ではないということだけはわかる。そう、目立たぬよう……目立たぬよう………。
「アルウィン、君が好きだ」
「え、お断りします」
「……王子命令だ、私と付き合えアルウィン」
目立たぬように過ごすつもりが何故か第二王子に執着されています。
ざまぁ要素あるかも………しれませんね
学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語
紅林
BL
『桜田門学院高等学校』
日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ
しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ
そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

とある金持ち学園に通う脇役の日常~フラグより飯をくれ~
無月陸兎
BL
山奥にある全寮制男子校、桜白峰学園。食べ物目当てで入学した主人公は、学園の権力者『REGAL4』の一人、一条貴春の不興を買い、学園中からハブられることに。美味しい食事さえ楽しめれば問題ないと気にせず過ごしてたが、転入生の扇谷時雨がやってきたことで、彼の日常は波乱に満ちたものとなる──。
自分の親友となった時雨が学園の人気者たちに迫られるのを横目で見つつ、主人公は巻き込まれて恋人のフリをしたり、ゆるく立ちそうな恋愛フラグを避けようと奮闘する物語です。
ザ・兄貴っ!
慎
BL
俺の兄貴は自分のことを平凡だと思ってやがる。…が、俺は言い切れる!兄貴は…
平凡という皮を被った非凡であることを!!
実際、ぎゃぎゃあ五月蝿く喚く転校生に付き纏われてる兄貴は端から見れば、脇役になるのだろう…… が、実は違う。
顔も性格も容姿も運動能力も平凡並だと思い込んでいる兄貴…
けど、その正体は――‥。

実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…
彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜??
ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。
みんなから嫌われるはずの悪役。
そ・れ・な・の・に…
どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?!
もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣)
そんなオレの物語が今始まる___。
ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️
第12回BL小説大賞に参加中!
よろしくお願いします🙇♀️

転生したら乙女ゲームのモブキャラだったのでモブハーレム作ろうとしたら…BLな方向になるのだが
松林 松茸
BL
私は「南 明日香」という平凡な会社員だった。
ありふれた生活と隠していたオタク趣味。それだけで満足な生活だった。
あの日までは。
気が付くと大好きだった乙女ゲーム“ときめき魔法学院”のモブキャラ「レナンジェス=ハックマン子爵家長男」に転生していた。
(無いものがある!これは…モブキャラハーレムを作らなくては!!)
その野望を実現すべく計画を練るが…アーな方向へ向かってしまう。
元日本人女性の異世界生活は如何に?
※カクヨム様、小説家になろう様で同時連載しております。
5月23日から毎日、昼12時更新します。

過保護な不良に狙われた俺
ぽぽ
BL
強面不良×平凡
異能力者が集まる学園に通う平凡な俺が何故か校内一悪評高い獄堂啓吾に呼び出され「付き合え」と壁ドンされた。
頼む、俺に拒否権を下さい!!
━━━━━━━━━━━━━━━
王道学園に近い世界観です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる