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選択編
柚の死亡ルート 3
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柊二視点
「柚。お見舞い来たよ」
「ゆずっ!!あーそぼっ!!」
「なちゅ。とーしゃん」
柚の痛々しい笑顔は変わらないまま。
…症状の改善もあまり見られない。
とりあえず鼻に付けられていた呼吸用の管は外されたというだけ。
24時間心臓の様子を確認しなければならないため、手首に付けたリングで常に心拍数、血圧を測る。
「プリン持ってきたよ。…というか色々持たされたから。冷蔵庫に入れておくね」
「あい。おやちゅ、たべりゅ」
「なつもー!!」
2人にプリンとスプーンを渡して自分は近くに置かれた椅子に座る。
「おいしいねー」
「…ん」
「…柚。その手どうしたの」
「んにゅ?」
柚の手の甲が少しだけ切れていた。
「…わかんにゃい」
「…紙で切っちゃったのかな。ちょっとこっちおいで」
「あい」
消毒をし、包帯を巻いておく。
「ねーねーゆず。あそぼーよ」
「…いいよ。にゃにしゅりゅ?」
「おにごっこ!!」
「夏。柚は今ここから動けないから。…お絵描きにしておこうか」
「はぁい…」
紙を広げて鉛筆を渡してやるとすぐに描き始めた。
…柚の症状…あとで椎名に聞いてこないと。
「…は?」
「…原因不明っつったの。最初は心臓発作だろ?…そこから今日までに頭痛、吐き気、腹痛などの症状に加え…さっき診察したら扁桃腺も腫れてた。…風邪…のようだけど発熱はないんだよ」
「…大丈夫…なんだよな?」
…柚。
「…心配するな…とは言えないけど頑張るよ。日本に症例がないってだけかもしれないし海外のも探してみるから」
「…あぁ」
小さな小さな柚の体に…また僕達は傷をつけようとしている。
2歳の時に受けさせた心臓の細胞を少しだけ切り取るための手術。
…そして今度受ける心臓移植手術。
「あと」
「まだ何か?」
「お前ら砂糖与えすぎ。毎日誰かしらお見舞いに来てその度にお菓子持ってくるだろ」
「…柚が1番喜ぶものだし」
「太るぞ」
「柚は他の栄養完全に足りてないから栄養たっぷりのお菓子にしないと補えないんだよ」
「んなの分かってるわ。…特に野菜系統の栄養とタンパク質が足りてないな。…肉は食べないだろうし…魚はアレルギーはないけど怖いな…」
「どうして?」
…アレルギーがなければ大丈夫なんじゃ?
「昨日青魚食べて発疹出たから。…アレルギーじゃなくても稀に疲れている時とかはアレルギー症状のようなものが出るんだよ」
…家の食事メニュー見直させよう。
「柚。お見舞い来たよ」
「ゆずっ!!あーそぼっ!!」
「なちゅ。とーしゃん」
柚の痛々しい笑顔は変わらないまま。
…症状の改善もあまり見られない。
とりあえず鼻に付けられていた呼吸用の管は外されたというだけ。
24時間心臓の様子を確認しなければならないため、手首に付けたリングで常に心拍数、血圧を測る。
「プリン持ってきたよ。…というか色々持たされたから。冷蔵庫に入れておくね」
「あい。おやちゅ、たべりゅ」
「なつもー!!」
2人にプリンとスプーンを渡して自分は近くに置かれた椅子に座る。
「おいしいねー」
「…ん」
「…柚。その手どうしたの」
「んにゅ?」
柚の手の甲が少しだけ切れていた。
「…わかんにゃい」
「…紙で切っちゃったのかな。ちょっとこっちおいで」
「あい」
消毒をし、包帯を巻いておく。
「ねーねーゆず。あそぼーよ」
「…いいよ。にゃにしゅりゅ?」
「おにごっこ!!」
「夏。柚は今ここから動けないから。…お絵描きにしておこうか」
「はぁい…」
紙を広げて鉛筆を渡してやるとすぐに描き始めた。
…柚の症状…あとで椎名に聞いてこないと。
「…は?」
「…原因不明っつったの。最初は心臓発作だろ?…そこから今日までに頭痛、吐き気、腹痛などの症状に加え…さっき診察したら扁桃腺も腫れてた。…風邪…のようだけど発熱はないんだよ」
「…大丈夫…なんだよな?」
…柚。
「…心配するな…とは言えないけど頑張るよ。日本に症例がないってだけかもしれないし海外のも探してみるから」
「…あぁ」
小さな小さな柚の体に…また僕達は傷をつけようとしている。
2歳の時に受けさせた心臓の細胞を少しだけ切り取るための手術。
…そして今度受ける心臓移植手術。
「あと」
「まだ何か?」
「お前ら砂糖与えすぎ。毎日誰かしらお見舞いに来てその度にお菓子持ってくるだろ」
「…柚が1番喜ぶものだし」
「太るぞ」
「柚は他の栄養完全に足りてないから栄養たっぷりのお菓子にしないと補えないんだよ」
「んなの分かってるわ。…特に野菜系統の栄養とタンパク質が足りてないな。…肉は食べないだろうし…魚はアレルギーはないけど怖いな…」
「どうして?」
…アレルギーがなければ大丈夫なんじゃ?
「昨日青魚食べて発疹出たから。…アレルギーじゃなくても稀に疲れている時とかはアレルギー症状のようなものが出るんだよ」
…家の食事メニュー見直させよう。
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